自転車好きの祭典「秋ヶ瀬の森バイクロア14」会場規模倍増で開催!
Bicycle Club編集部
- 2024年12月17日
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12月7、8(土、日)、埼玉県の秋ヶ瀬公園で「秋ヶ瀬の森バイクロア14」が開催された。大人も子供も参加できる自転車の運動会×文化祭とも表現されるバイクロア、1年の締めくくりのイベントと捉えている人もいるくらい、自転車に関するイベントとしては大きな地位を築いているのは間違いないだろう。ここではその様子をお伝えする。
最大の盛り上がりはクライマックスのオウルクラス
バイクロアといえば最後におこなわれるレース「オウルクラス」が有名だ。車種不問、衣服不問からくる統一感がないこのカオスが、会場やイベントのつくる空気にマッチしている。
なお、このレースに限らず、レース中の沿道からの補給食提供も話題だ。およそ補給食に必要なものが皆無な駄菓子「う○い棒」が差し出される。ライダーはそれを咥えながら走る。自分への水分補給はできないまま、その菓子への水分供給が強制されるという過酷な条件を楽しむ。
フライオーバーはオウルクラスではお立ち台に様変わり。お菓子などを下にいる観戦者に配布する。子供たちが大喜びで飛び跳ねている姿に自転車業界の未来を感じてもいいのだろうか。
コスプレ的な自転車に乗れない人や、乗る気が無い人など、なんでもあり。
単にレースだではない盛り上がりがバイクロアの魅力
様々な種類のレースがあるバイクロアでは、おなじみのチームラリーやカーゴバイクレースや夜通し走る12時間レースの「アラカワ12」以外にも参加種目も年々増え、珍しも種目も多い。
こちらは他の自転車イベントでは滅多にお目にかかれない飼い犬と一緒に走れる「ワンクロ」。「ワンクロ」では自転車に乗らない部門もあり、大人から子供まで、大型犬から小型犬まで参加可能。
かと思いきや、舗装路コースでのクリテリウム形式のレース「固定ギアクリテリウム 」もある。この振り幅がバイクロアの面白さでもあり、自転車という遊びの幅の広さが体現されているとも感じる。
また、近年一気に自転車×ラジコンが話題にあがることも多い中、ラジコンの特設会場も設置。子供たちにかっこいい姿を披露する親父たちの姿がそこにはあった。
会場拡大に伴い、今年から「バイクロアスピード」も新設された。語弊を恐れずに言えば、ガチレースの会場、というと分かりやすいか。初日はいわゆるAJOCC形式のシクロクロスのレースが、2日目にはMTBのエリミネーターが行われ、参加者は火花を散らして優勝の座を争った。
グルメそしてマーケットも充実
さらに、バイクロアは出展も多様だ。ほかではお目にかかれない類のものはこちらでも多い。
雑誌バイシクルクラブはじめ、多くのメディアで活躍するフォトグラファーのNBこと田辺信彦さん。現在は北海道の中川町を拠点に活動する、NB’sフリッツとしてフライドポテトと鹿肉のビール煮込みを販売。こちらはバイクロア名物といえるだろう。連日完売と人気を博していた。
静岡県浜松市天竜区二俣にある餃子スラッピー。バイシクルクラブ(No.456)でも紹介した自転車店でもあり餃子屋でもある同店が初出店した。
こちらも昨年見た時にはすでに売り切れていたラファとバイクロアのコラボシャツ。バイクロア関連の商品は人気が高すぎるため、売り切れが続出とか
新たに開催された新大陸ではオールドマウンテンバイクが集合
今年より、会場は大幅に拡大。バイクロアメイン会場の西方に突如現れた新しい大地「バイクロア新大陸」ではオールテラインバイクたちのコンテスト「ATBM」や、自転車フリマが開催。ちなみに37番エントリーはバイシクルクラブ1月号でカスタム記事が載った編集部ニシヤマのFUJI MTF改グラベルバイク。
自転車文化を楽しむ自転車図書館
そしてバイシクルクラブもブース出店。来年40周年、1985年をテーマにした「自転車図書館」を設置し、創刊号から読める読書コーナーを設けた。ブリヂストンサイクルから貴重な実車をお借りして、1988年のソウルオリンピックで鈴木光広氏が乗ったレイダックと1999年鈴木雷太氏がシドニーオリンピック乗った貴重な実車も展示した。
さらに会場では編集部ニシヤマによるフリマも開催され、多くの読者が訪れ交流も行われた。
また、ブースではバイシクルクラブ11月号パフェの表紙を飾った「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」の焼き菓子も発売しおかげさまで完売となった。
来年は、5月17・18日に、しまなみと自転車の街、尾道で「海のまちBIKELORE」開催が決定。ますますパワーアップしていくバイクロア、日本のバイクカルチャ―のメインストリームとなりつつあり、自転車好きや業界からも大きな期待が集まっている。
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- 撮影:古谷 徹
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