さいたまクリテリウム「レース満喫プラン」をイラストレーターのrinneさんが体験
Bicycle Club編集部
- 2024年12月25日
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11月2日、さいたま新都心にて開催された記念すべき第10回「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」。世界トップレベルのスター選手たちが集うこの大会は、さいたまの街並みを舞台に、迫力と感動を届けてくれる一大イベントだ。このレースでは豪華なレースプランも用意され、世界のトップ選手と触れ合える貴重な機会となった。今回特別に「レース満喫プラン」を体験したイラストレーター、“アンクル・リンネ”でおなじみのrinneさんがレポートする。
ツール・ド・フランス さいたまクリテリウムでの特別な1日
ツール・ド・フランスで活躍したスター選手が会するビッグイベント「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」が11月2日にさいたま新都心で開催された。
ツール・ド・フランス さいたまクリテリウムといえば、ツール本番と同様にフランスのA.S.O.(アモリー・スポーツ・オーガニゼーション)が運営するため、選手はもちろん、運営スタッフやメディア、さらに看板などの小道具も本番そのままなのが魅力だ。
今回、rinneさんが紹介する「レース満喫プラン」は110,000円(税込)という値段、選手ピットエリアの見学ツアーや選手との直接の交流、スタートとフィニッシュが間近に見られるテラス席で観戦しながら、元プロロードレーサーの宮澤崇史さんとともに、フランス料理の名店「アルピーノ」が提供するスペシャルランチを楽しむことができる盛りだくさんなプランだ。このほか「選手ふれあいプラン」や「ライダーズプラン」など、ニーズに応じたプランが用意された。
朝のピットエリアツアーで選手たちと間近に触れる
大会当日の朝、まず訪れたのは選手ピットエリアツアー。この特別な体験イベントでは、世界的なロードレーサーたちの準備風景や、最新の自転車技術を宮澤崇史さんが現地で解説。
「ハンドルはエアロ形状にしている選手が多くなっています。サドルをかなり前下がりに調整しています。体幹がしっかりしているので、レベルの高い選手はこうする利点があります。あと、メーターの取り付け方もエアロを気にしています」と宮澤さん。
rinneさんは「ツール・ド・フランスで活躍した選手のバイクを間近に見られるのは参考になります」と語る。細かい計測チップの取り付けなど、特に、プリモシュ・ログリッチ選手やビニヤム・ギルマイ選手といった有名選手の自転車は多くのファンに囲まれた。通常のレースであればピットを見て回ることをできない。その貴重な体験ができるのも「ピットエリアツアー」の醍醐味といえる。
贅沢にもトリュフを味わうアルピーノスペシャルランチ
ピットエリアツアーの後、アリーナからrinneさんをはじめ参加者が向かったのはスタート/フィニッシュ、地点、コース脇に用意されたテラス席だ。ここには特別にレストランが開設され、レースを観戦しながら「アルピーノスペシャルランチ」が味わえる贅沢な体験が待っていた。
ワインをはじめシャンパンなどが用意され、乾杯からはじまり、H.O.V. (前菜)は「マイヨ・ジョーヌ仕立て」という黄色をイメージした伊達鶏の半熟卵のサラダ 。ツール・ド・フランスを感じさせるメニューとなった。
伊達鶏の半熟卵のサラダ マイヨ・ジョーヌ仕立て
続く「和牛サーロインのグリルステーキ トリュフ風味のバターナッツのピューレ」では宮澤さん自ら各テーブルにまわりトリュフをスライサーでふるまうサービス。「普段ここまでたっぷりかけられないので、ぜひお楽しみください」と、料理や自転車の話題で盛り上がった。
マルセル・キッテルさんと記念撮影をするrinneさん、参加者と交流できる贅沢な体験が待っていた。
まさに砂被りの席でメインレースを観戦
午後に始まったクリテリウムメインレースでは、観衆の熱気が最高潮に達した。全17周のレースでは、雨天にも関わらず激しい攻防が繰り広げられた。
遮るもののない贅沢なテラス席でのレース観戦は写真を撮るにも好都合。ヘアピンコーナーを行き来する選手たちが見られるため、レース展開もよくわかる好位置だ。
レースの最後はプリモシュ・ログリッチ選手(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、スロベニア)をフィニッシュ前で集団が猛追。残り50mでマイヨ・ヴェールを着たビニヤム・ギルマイ選手(アンテルマルシェ・ワンティ、エリトリア)が独走してログリッチをかわし、フィニッシュ。「フィニッシュの瞬間、テラス席の前を選手たちが通っていったので思わず興奮してしまいました」と語るrinneさん。プロ選手たちの競演を目の前で楽しむことができた。
表彰式の後は選手との交流のひととき
レース後は、コースを歩いてさいたまスーパーアリーナ内のステージの表彰式へ向かった。
参加者はステージの真横で表彰式を観戦。勝者ギルマイ選手はもちろん、ポイント賞のヤスペル・フィリプセン選手、山岳賞のロマン・バルデ選手が登壇する姿を間近に見ることができ、さらに表彰式後には選手との記念撮影や触れ合えるタイミングもあった。
rinneさんは表彰式後に参加者特典でもあるオフィシャルの記念撮影にも参加。そのあとで声をかけた選手との交流も行われた。
「選手たちに直接ステッカーを渡せたし、話をすることもできた」と感激していた。ファンと選手の距離が近いこのイベントだからこそ味わえる特別な体験だ。
ツール・ド・フランス さいたまクリテリウムは、ただのレース観戦を超えた体験を提供してくれた。
「世界最高峰の自転車レース『ツール・ド・フランス』が日本にやってくるというのが、このツール・ド・フランス さいたまクリテリウムということですから、華やかなフィニッシュゲートのすぐ横で、ひまわりやカラフルなジャージで飾り付けられたスペシャルエリアで、宮澤さんのおもてなしと自転車の走る風を感じながら食事ができ、メインイベントのレース、フィニッシュシーンを間近で見て、まるでフランスにいるかのような錯覚をおぼえました。これは自転車レースに詳しい方はもちろん大興奮だし、詳しくない方にもぜひ味わってほしい雰囲気ですね。『自転車レースは文化』だということを改めて感じることができた1日でした」(rinne)
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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