シマノが女子レースをさらにサポート、FDJ・スエズとパートナーシップを2028年まで延長

UCI女子ワールドチーム「FDJ・スエズ」と自転車部品メーカーのシマノは、2025年から2028年までの4年間にわたるパートナーシップ延長を発表した。シマノは2023年から同チームの公式テクニカルパートナーを務め、最新技術を投入。無線式変速システム「DURA-ACE Di2」などを供給し、チームのレース戦略を支えてきた。今後も競技用バイクの性能向上を通じ、トップレベルの戦いをサポートする。

2024年の躍進と新戦力の加入

2024年、FDJ・スエズは2つの国内選手権個人タイムトライアルを含むUCIレースで13勝を記録。2025年シーズンに向け、「ツール・ド・フランス・ファム」優勝のデミ・フォレリング（オランダ）やフランス選手権王者のジュリエット・ラブースをはじめ、エリーズ・シャベイ（スイス）やアリー・ウォラストン（ニュージーランド）ら強豪選手も加わり、さらなる飛躍を目指す。

FDJ・スエズのステファン・デルクールGM（ゼネラルマネージャー）は「スポンサー変動が激しい中、シマノとの連携維持は最優先事項だった。技術力と長期的な信頼関係がチームの基盤だ」と強調。シマノの島野勇三上席執行役員は「女子競技は『成長』から『変革』の段階に入った。次世代の女性選手が大きな夢を描ける環境を支えたい」と意欲を示した。

女子競技の発展に注力

シマノは女子自転車競技の世界的な盛り上がりを受け、戦術の高度化や観客増加に対応。FDJ・スエズとの連携を通じ、公平な競技環境の整備と次世代育成に注力する。2024年には通算75勝以上を達成した同チームは、2025年も主要レースで優勝を狙う。