手の感覚に頼らないから安定する! 五輪覇者はクロスハンド「プロに学ぶパッティング術」
EVEN 編集部
- 2021年12月10日
プロゴルファーのパッティングを見ると様々な工夫をしており、その中にはアマチュアゴルファーにも役に立つものがいっぱい。今回解説するのは、東京五輪のゴルフ競技で金メダルを獲得したザンダー・シャウフェレです。外せばプレーオフだった1mのウイニングパットも難なく沈めましたが、1mとはいえそのプレッシャーを想像すれば決して優しいパッティングではありません。そこで金メダリストのグリップに注目してみました。
手首の余計な動きを抑えられる
シャフフェレは以前、パターを苦手にしていました。そこで感覚を活かすよりも機械的なストロークを目指した結果、クロスハンドグリップにたどり着いたのだと思います。一般的な順手で握るグリップに比べ、手首の余計な動きが抑えられ、打点や方向性が安定しやすいのがメリットです。
パターの打ち方を大別すると、体を回転させて打つタイプと、左腕を主体として直線的な軌道でストロークするタイプの2種類があり、クロスハンドは後者に合うグリップです。特に欧米のツアーでは採用している選手が多く、東京五輪の女子ゴルフ競技で優勝したネリー・コルダもクロスハンドでした。
左手が主体のストローク
右手と左手を逆に握るクロスハンドは左手を主体としてパターを動かす。左腕とパターが一体化したようなイメージでオートマチックに打てる。
長く直線的なインパクトゾーンに
パター全体をターゲットラインと平行に移動させるように、直線的に動かすイメージ。左手の甲でフェース面を感じながらスクエアに保とう。
解説してくれた人:吉田洋一郎(スイングコンサルタント)
欧米のツアー会場にも足を運んで選手・コーチの取材を行っている。これまで現場で様々なパッテイングスタイルを直接見てきた経験から本記事を解説。
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EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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