スイングに大きく関わるボールの置き所はどこが正解?【飛ばせるスイングはアドレスから】
EVEN 編集部
- 2022年03月10日
ドラコンプロといえば飛ばしのプロフェッショナルだが、安楽拓也の理論はひと味もふた味も違う。ゴルフのスイングは自転車に乗るのと同じで、頭で考えながら動かさなくても体が勝手に反応するというのが理想だ。そのためにはスタート地点が重要になる。そこで、ボール位置をもう一度見直してみよう。
ボール位置の決め方(左右)
両足を揃えると体の中心を感じやすい
ボールをどこに置くか? 答えは体の中心が起点。時計でいう6時の位置にボールを置き、そこからクラブが長くなるにつれて自分から見て左に移動させる。とにかく重要なのは基準となるボール位置。両足を揃えた上で、体の真ん中にボールをセット。これが簡単そうでできていない人が多い。
両足を揃えるメリット
両足を揃えてセットアップするもう一つのメリットは、フェースをターゲットに対してまっすぐ合わせやすいことだ。
フェース面から合わせると失敗しやすい
足元ではなくボールに対してフェース面を合わせることからスタートすると、スタンスの向きもボール位置も狂いやすくなる。
ボール位置の決め方(前後)
左腕の位置がボールとの距離を安定させる
体とボールとの距離がしっくりこないという人は多いが、この問題も簡単に解決できるとのこと。「ポイントは左腕です。よく左ワキを締めると表現しますが、正しくは“締まる”ものです。左ヒジを地面に向けるようにして、腕が胸の上にのるポジションが適正位置です。ヒジを外側に向けていると胸に腕が引っかからないはずです。左腕が胸に引っかかる位置がわかれば、あとは前傾すればボールとの距離が決まります」。
左腕を胸の上にのせてから前傾する
ヒジを地面に向けた状態で腕を縦に動かす。左胸の上に左腕がのる感覚が必要だ。そこが左腕をセットする位置ということになる。
左ヒジが体の外側に向くように構えると、左腕を縦に動かしても胸に引っかからない。この形では左ワキは締めようとしても締まらない。
左ワキは自然に締まります
左腕が左胸の上で引っかかる位置を探す。そのポジションがわかれば左ワキは締めようとしなくても自然に締まるようになる。
左ワキと左腕が決まった状態から前傾させると、体とボールとの距離も同時に決まる。前後のボール位置も狂いにくくなる。
教えてくれた人:安楽拓也
あんらくたくや。1970 年生まれ。日本を代表するドラコンプロであり、ツアープロのコーチを務めるなどその指導力は高い評価を得ている。2019年は「第6 回JPDA 全日本決勝大会」でロングドライブシニア部門とアキュラシードライブオープン部門で優勝を飾っている。ゴルフパートナー所属。
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EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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