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ゴルフウエアにサステナブルは 必要なのか。ゴルフアパレル識者3名が語る、ゴルフウエアとお洒落とエシカルと。

様々な業種の中でもアパレル業界は特にサステナビリティが喫緊の課題と言われる。ファッションスタイリスト、大手ゴルフアパレル、サステナブルなアパレル企業、異なる立場の3名の識者に、持続可能なゴルフアパレルについて語ってもらった。
※この記事は2022年7月5日発売の「EVEN2022年8月号」掲載の内容を一部加筆・修正したものです

参加者プロフィール

スタイリスト 村上由祐(写真右)

本誌創刊初期からスタリストとして活躍。ファッション、アウトドアからスポーツまで幅広くスタイリングを手掛け、自身のブランド「Basara Silk Lingerie」のディレクターも務める。

CALLAWAY APPAREL/TravisMathew 朝岡浩一(写真中)
「キャロウェイゴルフ」、「トラヴィスマシュー」のチーフブランドマネージャー。キャロウェイアパレルがキャロウェイゴルフに合流する以前からブランドを支えてきた方。キャロウェイアパレル

VIRI-DARI DESERTA 渡邉俊介(写真左)
18歳からサッカー選手として2年半ドイツでプレー。引退後に起業し、衣と住に関わるモノづくりをしながら、09年にエシカルブランド“ヴィリダリデセルタ” を立ち上げる。http://store.viri-dari.jp/

ゴルフウエアにサステナブルは必要なのか

村上由祐(※以下村上) 自分の感覚値でいえば、オーガニックコットンといえば俊さんのトコという位に早かったですよね。

渡邉俊介(※以下渡邉) 当時は全然理解されなくて。「オーガニックコットンだけで出来るわけがない」って。日本ではオーガニックコットン自体が浸透してなかったんだけど、一番大事なのはインドやトルコなどの世界各地の産地にある農薬の抜けた農地で栽培された綿であること。僕らはその産地証明の取得をもってオーガニックコットンと呼び、それにバーニーズさんと伊勢丹さんが賛同してくれて全店舗に展開されるようになった。元々、2000年に会社を設立し、数年後にはモノづくりの良さがわからなくなってた時にオーガニックコットンに出会って、2009年にスタートさせたのが「ヴィリダリ デセルタ」。古典ラテン語で「緑になる砂漠」という意味のオーガニックコットンを基本にしたカジュアルブランドなんだけど、当時まだ珍しかったオーガニックコットンのみのクリエイションだったから、ファッション畑のデザイナーはすぐに飽きちゃうんですよね。自分の中でファッション的な見た目の良さより、環境に配慮した素材やものづくりに対する考えに共感してもらう方が重要だと思っていて、だったらと、デザインから全部自分が引き受けて今の形になった。で、やってみると環境配慮型のもの作りに面白さを感じ、ちょうどコロナ禍前あたりに再生ポリエステルの素材開発にも関わるようになりました。でも、服にポリエステルを使うのも違うかなという考えもあった。そんな時、スポーツ、特にゴルフウエアなら素材を使う必然性もあるし、ブランドの考えが伝わりやすいと思って始めたのが「ヴィリダリ ゴルフ」という流れです(笑)。

 

「環境に配慮した素材やものづくりへの共感が大事」と渡邉氏。
今季ローンチした「ヴィリダリ ゴルフ」は、再生ポリエステル素材をいかした渡邉氏の新展開。ポロシャツ12、100円、ショーツ16、500円 問SDI

村上 以前から課題だった環境への配慮が、今回のコロナで推進せざるをえなくなった感じですよね。2年前にEVEN誌面でサステナブル特集のスタイリングをした頃はエコなゴルフウエアは探してもなかった。

渡邉 5月末に阪急でゴルフのポップアップをやったら、ブランドの認知度もない中、予想を上回る反響があり、ゴルファーの意識の高さを実感しました。環境問題の展示にも興味を示してくれたのも印象的だった。

村上 朝岡さんはゴルフアパレルに長く携われてきた立場として、現在の状況をどう捉えていますか?

朝岡浩一(※以下朝岡) まず『キャロウェイアパレル』を担当している立場からお話しますと、ゴルフというスポーツは森林を切り開くなど、自然環境に対して対極的な面がある。そういう意味でキャロウェイゴルフとして「オールフォーグリーン」というプロジェクトで、売上げの一部を森林保護活動へ寄付しています。各店舗で回収した服を繊維として再利用する『ブリング』と協業し、不要なウエアの回収などもしています。また、社内にSDGs委員会を発足させ、店舗の販促物やハンガーなどのリサイクル素材への切り替えも進行中です。ショッピングバッグも廃止が望ましいのですが、そこはブランドビジネスなので難しさも感じています。

「エコ素材の使用以外にも様々な取り組みを進めています」と朝岡氏。
新世代の再生ポリエステル、RENU(R)を使用したトラヴィスマシューのニットスウェット。各16,500円。キャロウェイアパレルを含めて一部の製品からエコ素材への切り替え中。

渡邉 下げ札などもそうですよね。

朝岡 キャロウェイアパレルはエコクオリティと呼ぶエコ素材を使用したものが増え、トラヴィスマシューもやっと取り組みを始めたのが現状。以前に比べ、素材選びの段階からエコを意識するようになり、素材の選択肢も増えましたが、材料費の高騰という別の問題も顕在化しています。

渡邉 ゴルフは環境への意識が高い欧米の文化で、経済的にも余裕のある人が多い。多少価格が高くてもサステナブルやエシカルであることに価値を見出しているように感じます。

村上 実はエコなアウトドアブランドって探してみると意外に少ない。でもゴルフはこの2年で大幅に増えた。それはユーザーがサステナブルなものを求めているからだと思う。

渡邉 大きなブランドがサステナブルへ即時全面的に舵を切るのは難しい。ただ、姿勢を示すことでそれを知った消費者は『自分の好きなブランドってそうなんだ』とストーリーを知り、愛着を持つと思う。

朝岡 展示会をデジタル化してサンプルを不要にしたり、天然素材を使用したトラヴィスマシューのプレミアムラインなどサステナブルな取り組みはまだまだ社内で始動したばかりでしたが、ユーザーにあらためてそうした姿勢や動きは示していくべきだと今回あらためて感じました。

村上 もちろん、これからつくるものをどうするも重要ですが、究極のサステナブルって、飽きずに長く使える良いものをずっと使う、ということでもあるということも付け加えたいですね。

 

「良い素材、機能性の高いものを選ぶのもサステナブル」と村上氏。
普遍的なデザインの『FJ』のクラシカルなシューズなど、大量生産、大量消費でなく、素材や機能に優れ、飽きの来ない普遍的なデザインのものを選び、長く使うこともサステナブルと語った村上氏。

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EVEN 編集部

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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。

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