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iPhone X、XR、XS/XS Maxのカメラはこんなに違う【実撮影画像アリ】

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ハイコントラストな状況にとても強いスマートHDR。OFFにもできる

次は、逆光気味の風景。

<X>
X202

<XS Max>
XSM211

<XR>
XR206

圧縮されたウェブの画像でどこまで伝わるかは分からないが、正直これは驚いた。

Xでは逆光気味の風景として撮影しており、中央上部の木の葉っぱはだいぶ黒く潰れている。下の木陰の水辺の草も同様。

にも関わらず、XS MaxやXRでは、非常に明るくキレイに写っているのだ。葉っぱの裏の影になっている部分が明るく起こされている。

これまたスマートHDRのおかげ。絵柄としては見えない部分が見えるようになっていて、非常にありがたい。この絵を一眼レフで撮ったって逆光になるわけで、Photoshopで暗い部分を起こすことはできるが手間がかかる。ポケットからiPhoneを出して、シャッターボタンをタップするだけで、これが撮れるiPhoneは本当にすごい。

だが、僕が撮りたかったのは逆光気味でコントラストの強い絵だったので、このフラットに起されている絵が本当にいいのかというとちょっと疑問。何も考えなくてもそこそこキレイな絵が撮れるというのがスマホの素晴らしさであるなら、これでいいのだが……。

ちなみに、スマートHDRは設定でOFFにもできるし、通常の画像と、スマートHDRの両方を残す設定も可能だ。

逆光気味でもきれいに撮れるのはA12 Bionicの威力

さらに違いの出る撮影。ポートレートモードを試してみよう。

今回は急なことでもあったし、XRもまだ販売されていない極秘の端末なので、身内というか、英語の検定試験が終わって放心状態の筆者の娘にモデルを頼んだ。ギャラ兼口封じ料は、欲しがっていた服ということで(笑)

撮影シーンとしては、日没30分ぐらいの強い西日の逆光気味という、カメラにとってはかなり厳しい条件を選んでみたのだが、これが如実に違いが出て面白い。

<X>
X303

まず、iPhone X。ひと目みて分かるように、光の当っている部分は完全に白飛びしている。実は影の部分も頑張ってディテールを出しているのだが、後のXS MaxやXRには遠く及ばない。これでも、iPhone 7以前の写真に比べると飛躍的に良くなっているのだが。また、このサイズでは分からないが、人物と背景のキリヌキ部分は、かなりデコボコしていて見苦しい。

<XS Max>
XSM312 そして、これがビックリ、XS Maxの写真だ。ハイライトで白飛びしている部分はとても狭くなって、顔の肌の色もかなりきれいに出している。また影になっている部分もかなりきれいに起している。ちょっと起している分、階調が足りなくなって、肌色が少しドーランを塗ったようにのっぺりとしている部分もあるが、許容範囲だと思う。服の影になっている部分のディテールの見え方は、大きくツブれているXとは大きく違う。

被写界深度エフェクトのキリヌキの部分もXよりかなり自然な処理になっている。実サイズで見ると荒れて見えるが、縮小して使うなら何も問題はないほどだ。また、手前の木の幹より、奥の枝葉の方がより大きくボケており、かなり自然な仕上がりだ。

<XR>
XR3-107

こちらがXR。同じ、画角で撮ろうとしていたので、正直、「どうなってんだ!?」と思った。そう。XRはひとつしかレンズがないので、ポートレートモードは26mm相当のレンズで撮影されるのだ。

これは正直、だいぶ印象が違う。

これまで、デュアルレンズのiPhoneのポートレートモードで「近過ぎます、もっと離れて下さい」というメッセージを見た人は多いだろう。つまりデュアルレンズのiPhoneのポートレートモードはちょっと距離が必要だったのだが、XRでは、もっとワイドなポートレートモードが撮れるし、このままもっと近寄って撮影することができるのだ。

ご存じのように、XRのポートレートモードはシングルカメラによる疑似的なものなのだが、キリヌキの精度はX>XR>XS Maxといったようなところ。まだまだ厳密にいえば改善の余地はあるがシチュエーションによっては上手くいく。

ちなみに、コントラストに対して強い印象はXS Maxと同様。軽い部分の白飛びも少ないし、影の潰れも少ない。このあたりはA12 Bionicのおかげなので、ほぼ同等の処理と思っていいだろう。

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flick! 編集部

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各電子雑誌配信ストアから配信される電子専用マガジン。デジタルは好きだけど使いこなせてない、これから活用したい人たちへ、最新ガジェットやウェブサービス、アプリ情報を配信。

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