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来週のWWDC 2019、アップルの発表会で何が発表されるか?

イノベーションが少なくなったと言われるアップルだが

来週6月3日の朝10時(現地時間)から、カリフォルニア州サンノゼのマッケナリーコンベンションセンターで、アップルのWWDC(世界開発者会議)が開催される。

ここ数年の通例に準じれば、秋にローンチされる、iPhone、iPad、MacなどのOSの基本的な仕様が説明されるはず。つまり、iOS 13、macOS 10.15、watchOS 6、tvOS 13が発表される……はずだ。

(昨年のWWDC 2018の会場も同じくマッケナリーコンベンションセンター。全面の壁面が、毎年のテーマに合わせて装飾される。以降写真は去年のもの)

加えて、新製品が発表されることもある。

最近はWWDCでは製品は発表されず、OSの更新の話にフォーカスする傾向が強いが、今年はMac Proと、それと一緒に使う純正ディスプレイのウワサがある。Mac Proは開発者向けのハードでもあるので、WWDCで発表される可能性は十分にある。

また、昨今イノベーションが少なくなっていると言われるアップルだが、当然のことながらさまざまな新規プロジェクトも背後では動いているだろう。最近は万全の製品ができないと、表に出さないアップルだから革新的には見えなくなっているが、時価総額で世界最高を争うアップルだから開発費はふんだんにある。

とつぜんティム・クックが『何か』を発表する可能性は十分にある。

ダークモード対応のiOS 13や、macOS 10.15

昨年のiOS 12は、Screen TIme、ARの進化、Siriショートカット、Group Facetime、ミー文字、古いOSにも対応していること……などが特徴だった。

今年もARとML方向への進化、Apple Watchと連携してのヘルスケア方向への進化はもちろんとしても、Macで上手くいったダークモードへの対応などがウワサされている。

また、iPadをMacのサブディスプレイとして使える機能もウワサされており、本当ならMacBook ProとiPad Proを持ち歩いている筆者としては大歓喜だ。

昨年は、2013年モデル(iPhone 5sやiPad Air 初代、iPad mini 2。チップセット的にはA7)まで対応していることを誇ったiOSだが、iOS 13はどこまで対応するのだろうか?

一昨日発表されたiPod TouchがA8から、A10 Fusionになったことを考えると、A8がサポート外になる日は近づいているのかもしれない。

ARやMLといった機能をOSの中心に据えて行こうと思うと、せめてA10 Fusion登載モデルは必要だと思うのだが。

macOS 10.15は、iOSアプリへの対応がより進化するはずだ。iOSが進化するにつれ、macOSの独自機能はプロ向け、エンジニア向けの機能が中心になってきている気がする。

ところで、余談だがコードネームは何になるのだろうか?

カリフォルニアの地名がコードネームになって以来、Mavericksだけが海で、Yosemite、El Capitan、Sierra、High Sierraは山。そしてMojaveは砂漠。砂漠繋がりでいくと、Joshua Treeとか、Death Valley(笑)などだろうか? 国立公園がらみでいくと、Tahoeとか、Eldradoとかもある。

有名なMacのウワササイトMacRumorsは、申請されている商標から「Mammoth、Monterey、Rincon、Skylineなどが申請されており、Mammothになる可能性が高い」と報じている( https://www.macrumors.com/2019/05/28/macos-10-15-name/ )が、新OSに絶滅した生物の名前なんて付けるだろうか?

AR/VRデバイスはまだ出ないのか?

3月のSteve Jobs Theaterでの発表会では、Apple TV+と、Apple Arcade、Apple News+の3つのサブスクリプション・コンテンツサービスが発表された。OS側もこれに対応した変更があるだろう。

これらのアプリはiOSで作られ、UIKitの仕組みを使ってmacOSでも使えるアプリが提供されるようになるだろう。

とまあ、順当に予想されるのはこのあたりまでだが、HUAWEIはじめAndroid勢に猛追されていることを考えると、もっと新機軸を打ち出して欲しいところが、Appleファンの正直な気持ちだろう(そういえば、米商務省が課したHUAWEIへの制限についてティム・クックはKeynoteで触れたりするのだろうか?)。

WWDCに取材に行くと、現地では本当にAR/VR(仮想現実)、ML(機械学習)推しなのだが、それがiPhoneに採用されて、我々の生活を変えるには至ってない。これらのテクノロジーはグラス型デバイスでこそ活用できるものだから、そろそろAppleがグラス型デバイスを出してくれてもいいと思っているのだが(3〜4年前から毎度書いているが)、そろそろSNEAK PREVIEWでもいいから、出してくれないだろうか?

モジュール式と言われるMac Proは、公開されるか?

最後に、Mac Pro。

従来のいわゆるゴミ箱型のMac Proの失敗は、やはり拡張性を制限したことにあるだろう。Thunderbolt 3で拡張できるとはいえ、やはり本体の機能が制限されていては困る。プロ用機材としては、常に最新のスペックにアップデートできるようなデバイスが欲しい。

ウワサによると、新しいMac Proはモジュール方式になっているそうで、それは正しい判断に思える。常に適切なCPU、GPU、メモリー、ストレージを選択できてこそ、プロ用といえるはず。アップルがこの問題にどう対処してくるのか、非常に楽しみだ。

組み合せるディスプレイは6K、31.5インチとウワサされている。真偽のほどは定かではないが、仕様だけ考えても両方買うとなると、二ケタ万円後半、仕様のセレクトによっては100万円を軽く越えるような商品になるだろう。買える人がうらやましい……。

予定通りの発表に留まるのか、驚愕の新発表があるのか? WWDC 2019は、6月3日午前10時(日本時間6月4日午前2時)。フリック!でも現地からレポートをお届けするので、楽しみにお待ちいただきたい。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年6月号 Vol.92』

(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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