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WWDC会場到着。iTunes分解のウワサ。たしかに、役目は終わった

サンノゼ到着。iTunes終了のウワサ

WWDCのレポートのために、カリフォルニア州サンノゼに着いた。

成田からサンノゼは約9時間半。日曜日の夕方に成田で飛行機に乗って、現地には日曜日の午前中に着く。ちょっと得した気分(帰りには損するが)。

サンノゼの街はWWDC一色に染まっており(というと少し大げさだが)、街路にバナーが下がっており、路面電車の駅もWWDC19とラッピングされている。

会場は、招待状と同じく、黒い地色に、ネオンサインのようなグラフィックが施されている。おそらく、これはiOSにも登載されるというウワサのダークモードをイメージしているのだろう。

プレスの受付は明朝なので、我々はまだこれ以上近づけないが、世界中から集まったWWDCの参加者、つまり開発者のみなさんはスタッフとハイタッチして、会場に入り受付をされている。ちょっと羨ましいが、ここから始まる1週間のこのイベントの主役は、新OSの情報を目一杯に吸収するために世界中から集まってきたmacOS、iOS、watchOS、tvOS上で動くアプリのエンジニアのみなさんだ。

まだ見ぬ次のOSの詳細を、先駆けて聞けるのはやはりとてもテンションが上がるらしい。会費は約17万円。加えて、渡航費や滞在費もかかるが、それ以上のメリットがあるとのことだ。

現地時間的には明日午前10時、日本時間では6月4日深夜2時に始まるWWDCのKeynoteを前に、何が発表されるかのウワサが漏れ出てきている。

中でも興味深いのが、『macOSのiTunesが終わる』『iTunesの役目を複数のアプリが担うようになる』というものだ。

筆者は特別に内部情報のリークなどを受け取るツテは持たないので真偽のほどは分からないが(笑)、なるほどこの話は理にかなっているように思える。

現在のiTunesは、複数の役割を担っている。本体内の音楽やビデオの再生、クラウド(Apple Music)の音楽やビデオ再生、Podcast、動画番組などストリーミング動画の再生、そしてiPod、iPhone、iPadなど、iOSデバイスの管理だ。

特にこの中でも、iOSの管理をiTunesが担っているというのは、最近iPhoneやMacを使うようになった人には、奇妙なことのように思われるのではないだろうか?

これには、長い歴史を持つ経緯があるのだ。

しばし、オヤジの昔語りにお付き合いを

iTunesが登場したのは2001年のこと。

まだ、世界にはiPhoneもiPodもなかった頃。筆者はG3チップの乗ったMacをまだ持っていなかったので、公開当初はPowerBook 2400cでiTunesを使っていた。

当時でさえ年式後れだった2400cでは、mp3ファイルを遅延することなく再生するのがせいいっぱい。うっかりすると音楽が途中で止まってしまうことさえあった。まだ、Mac OS Xの時代でなく、iTunesは当初、Mac OS9で動作していた(その後、すぐに発売されたPowerBook G4に乗り換えた)。

それでも、CDから音楽ファイルを取り出して、パソコンで管理できるのが面白くて、筆者はどんどんCDをiTunesに取り込んでいた。

iTunesは元々はSoundJam MPという他社製アプリだったがAppleが買い取り、インターフェイスをアップル流にアレンジして公開した。アップル自身が、Macの広告で『Rip. Mix. Burn.』と謳ったように、CDをリッピングして、iTunesでプレイリストを作ってCD-Rに焼くのが流行した。さらに前の『オリジナルカセットテープ』のようなものだ。

今からすれば、奇妙な感じもするが、その焼いたCD-Rを、家のオーディオや、ポータブルCDプレイヤー、カーステレオ……などで聞いたのだ。

その後、同年秋に初代iPodが登場する。

iPodの登場で、iTunesの音楽を持ち出せるようになったのだ。iTunesの階層を持ったリスト表示が、iPodへと受け継がれていったのだ。

初代iPodでは、クリックホイールという回転する円盤でこのリスト表示を操作した。初代iPodの容量は5GB。ストレージは1.8インチというちょっと特殊なサイズのHDD。パソコンとの接続は、FireWireだった。

ともあれ、この時に、iPodへのデータコピーをiTunesが担ったから、以降iPodや、iPhone、iPadへの接続データの管理を連綿とiTunesが担ってきたのである。

2007年に登場した最初のiPhoneも、iTunesを経由してアクティベートするようになっていた。

『Macの中の音楽再生アプリ』→『iPodで音楽を持ち出すのを管理』→『iPodが、iPhoneやiPadに進化した』という流れで、今でもiTunesが、iOSデバイスのデータを管理しているのである。

iTunesが終わって始まる、新しい時代

しかし、もうiPhoneを持ってる人が、Macを持っているとは限らない。それどころか、多くの人にとって、パソコンがiPhoneやiPadの母艦になるという意識さえもなくなってるのではないだろうか? バックアップはiCloudで取れるし、その役割をiTunesが担う必要はない。

iTunesの音楽再生とiOSデバイスの機能が分解されるというのは、そういう歴史に終止符が打たれるということなのである。

Macから芽吹き、iPod、iPhoneとなって進化してきた流れは、ここへ来て新しい流れに足を踏み出すことになるということだ。

どういうサービス形態、アプリになるのだろうか?

本件を含め、明日のWWDC基調講演では、かなりいろいろなことが発表されそうだ。

興奮で寝つけなくて、夜に会場を見に行くと、グラフィックがネオンサインのように輝いていた。『Dub Dub』は日本語で『WWDC』が『ダブダブ』と略されることがあるように、やはり現地の人もこう言うらしい。

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お楽しみに!

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年6月号 Vol.92』

(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

村上 タクタの記事一覧

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