iPhoneのダークモードは想像以上にカッコいい【iOS 13先行試用】

思ったよりダークモードがカッコいい

『見てよ! オレのiPhone、黒いんだぜ!』と言いたくなるのを何度ガマンしたかわからない。それほど、iPhoneのダークモードはカッコいい。

※パブリックベータは開発途上のバージョンなので、守秘義務があり、ウェブサイト、SNSなどへの情報公開、他のユーザーへの情報提供は禁止されている。本記事は許可を得て公開している。

6月のWWDCで開発社向けベータが公開され、今登録すれば一般ユーザーも使える(だたし、あくまでベータなので、まだ不具合が起こる可能性はある。日々使う端末に入れると動かないアプリなどが発生する、データが消えるなどの可能性がある)iPhoneの次世代OS、iOS 13は、秋には正式公開される。

ダークモードで大きく印象が変化する

目玉機能はなんといっても『ダークモード』。

「単に黒くなるだけでしょ?」と私も当初は思っていた。Macでも昨年のmacOS 10.14 Mojaveから採用されているし、色を買えることのできるOSなんて数限りなくある。古いMacユーザーならKaleidoscopeなんてアプリを思いだしたりするかもしれない。

しかしながら、iPhoneのダークモードは非常に凝っているし、日常持ち歩くデバイスだけにその意味は大きい。冒頭の写真のように、iPhoneのディスプレイのフチの部分と溶けて見えるので画面が広く見える。

また、設定によって、日が沈むとダークモードに、夜が明けるとライトモードにと自動で変化するように設定することもできるし、より細かく自分の意図で時間設定することもできる。

実は、このダークモードの黒はとても凝っていて、様々な黒を使い分けていて、さらに、シチュエーションによって、浅くなったり、濃くなったりして、重なっている状態でも識別しやすいようになっている。

たとえば、油絵で、同じ黒でもランプブラック、ピーチブラック、アイボリーブラックなど様々な黒があるように、細かな濃度の違いを使い分けているのである。これは、高精細かつコントラスト幅が広く、正確に色をコントロールできるRetina、P3液晶ならではのデザインだと言えるだろう。

自動的に写真を抽出してくれるのがいい

写真アプリの変化も大きい。

写真のリストから、画面キャプチャやレシートの写真を取り除いて反映し、同じような写真の中からいいカットをセレクトして見せてくれるDays/ Months/Yearsには期待している。

ただ、今のところこの機能が働くには時間がだーかかるようで、筆者の場合一週間以上前の写真にはこの機能が働いており、最近の写真はセレクトされていない。ベータ版だからそうなっているのか、サーバ側の処理に時間がかかるのか、そもそもそういう仕様なのかは分からない。

筆者は仕事がら、日常でも同じカットをいっぱい撮るクセがある(露出違いや、目をつぶってるリスクを考えて)のでこの機能が上手く動けば、写真アプリがだいぶ見やすくなると思うのだが。

写真アプリの編集機能も少し変わった。

筆者的には、前の明るさ、彩度関係をそれぞれまとめて加工できる機能を便利に使っていたのだが、細かい機能を別々に調整しなければならなくなり面倒(筆者の気付いていない機能があるのだろうか?)。ただ、ビネットが追加されたのは嬉しい。


月別、年別も、その時期の象徴的な写真を上手く選んでくれていて、楽しい。保存している写真が膨大になっているだけに、こういった写真の見せ方の工夫はありがたい。

ストリートビューと似て非なるルックアラウンド

地図は作りが変わっていて、詳細情報が反映されるようになっている。東京を見ていても、地下街の出口、バスなどの情報が増えている(これは今回のOSで増えたのか、順次充実していっているのか、ちと分からないところもあるが)。

さらに、路線情報を表示した状態でダークモードになると非常に美しい。


ちなみに、上は、左から東京、ニューヨーク、サンフランシスコ。それぞれの街ごとに必要な情報も違うので、(拡大率も違うが)それぞれ微妙にチューニングされているようで興味深い。

話題のアップル版ストリートビューこと『ルックアラウンド』は、今のところアメリカのごく少数の街(筆者が見つけたのはサンフランシスコからシリコンバレーにかけてと、ロスだけ。ニューヨークも、ワシントンも、シカゴもまだだった)でだけ機能するが、非常にスムーズに動き、詳細に見ることができる。どういう技術か詳細は分からないが、風景は立体的に描かれていて、バーチャル空間を移動しているような感じだ。写真と写真の間を移動するGoogleのストリートビューとはまったく違う技術に思える。

バーチャルの立体空間上に、さまざまな情報をマッピングしていくという意味で、アップルのルックアラウンドは非常に興味深い。これも、筆者は『Apple Glass』的商品に向けての布石だと考えているのだが。


双眼鏡アイコンがどっちに向いているかで、見ている方向が分かりやすいのもいい。

まだまだ充実の新機能満載

リマインダーも一新され、Sign in with Apple、ホームキットセキュリティビデオなどの機能も強化されたし、写真だけじゃなく動画の色調のコントロールなどもできるようになった。また、ミー文字を作る時のアクセサリーも増えた(特異な髪型や髪の色、アクセサリーは増えたが、顔の差異の少ない黄色人種にとって必要な微妙な輪郭や髪形のバリエーションはあまり増えていない)。ファイルアプリはリスト表示が可能になったり、ARKit 3の登場でさらに高度なAR表現が可能になっている。また、CarPlayのダッシュポードも一新された。

全体に、インテリジェントな機能が増しているようで、サジェストされることがより適切になっている。また、体感的な感触でしかないが、起動速度などを含め体感的なパフォーマンスは向上している感じがした。

ローンチまで、2カ月強だと思われるが、さらに細部が煮詰められ、アプリなどの対応もより充実してのローンチが楽しみだ。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年7月号 Vol.93』

(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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