新しいMacのOSは、ちょっと影響がデカイので注意【macOS 10.15 Catalina】
- 2019年10月08日
ついに、macOS 10.15 Catalinaローンチ!!
今朝未明に、Macの新しいOS、macOS 10.15 Catalinaがローンチされた。
このOSは、おおよそ2012年モデル以降のMacすべてに適合する(詳細はAppleのサイト https://www.apple.com/jp/macos/catalina/ を参照)ので、Macをお使いのみなさんにアップデートするように通知が来ると思う。
最近のOSのアップデートはセキュリティ上の重要なアップデートを含んでいることが多く、また様々なクラウドサービスや、iPhone、iPadなどとの連携の都合上、弊誌としては常にすべてのデバイスで最新の状態を維持することをお勧めするのだが、今回のmacOS 10.15 Catalinaについては少し条件が違う。
32ビットアプリがついに動かなくなる
macOS 10.15 Catalinaでは、長く使われていた32ビットアプリが動作しなくなるのだ。
Appleでは、かなり前から64ビットアプリへの移行を呼びかけており、その移行ステップ自体に問題はない。しばらく前から、32ビットアプリを起動すると、こんなアラートも出てたはずだ。
最新の機能を使えるようにしていくためには、重荷となっている古いアプリがいつかは使えなくなるのは仕方がない。しかし、うかつにアップデートすると、古いアプリやドライバーなどで動かなくなるアプリがあるので注意が必要だ。
筆者の場合は『絵箱』という画像閲覧アプリを作業工程上愛用しており、これがパブリックベータの時には32ビット化されておらず、困っていた。
『絵箱』の開発者の方に聞くと、同アプリはドネーション(寄付)ウェアとして運営されており、開発者アカウントを取得するコストを考えると赤字なので、64ビット化を躊躇している……とのことだったが、最終的に64ビット化されたので、筆者としては躊躇なくmacOS 10.15 Catalinaにアップーデートできる。
自分が使っているアプリの中に、64ビットアプリがないかは、『アップルマーク>このMacについて>システムレポート>ソフトウェア>アプリケーション』から確認することができる。ここ数年内にMacを使い始めた人なら問題はないが、古くからシェアウェアなどを使って、自分の仕事環境を工夫してきたような人は注意が必要だ。
どうしても、古い作業環境が必要な場合、外付けSSDなどに環境のコピーを取っておくと良いだろう。また、Parallels Desktopを使えば、古いOSを保存しておいて、並行して使うこともできるので、古い環境を継続的に使いたい人は、導入するといいだろう。
macOS 10.15 Catalinaにアップデートしようとすると、「最終使ったアプリ中で、このアプリが対応していません」というアラートが出るので、そこで最終判断をするといいだろう。
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。