新しいMacのOSは、ちょっと影響がデカイので注意【macOS 10.15 Catalina】
- 2019年10月08日
かなり、大型のアップデートなので慎重に
いつものことだが、メジャーアップデートはどんなトラブルが起こるか分からない。特に今回は、アップデートにも時間がかかったし(筆者の場合。条件によって違うかもしれない)、アップデート後もいろいろな場面でアカウントやパスワードを要求されたり、ネットから復元されるデータがあったり、再構築に時間がかかったりする場面が多い。できれば週末にたっぷり時間を取って、取りかかった方がいいと思う。
アップデート前には、Time Machineで完全なバックアップを取り、電源と高速なネット接続を確保し、十分な時間的な余裕を確保してから作業に取り掛かろう。筆者の環境下では、ダウンロードからアップデートまで1時間半以上の時間がかかった。
アップデートが終わってからもしばらくの間は動作が重いので、バックグランドでいろいろ再構築などの作業をしているのだろうと思う。そういう意味でも、アップデート後にシビアな仕事があるような状況は避けたい。
iOSアプリのMacへの移行が簡単になったから
macOS 10.15 Catalinaの最大のメリットはプロジェクトCatalystによりiOSアプリをMacアプリとして開発しやすくなったことにある。
Mapや、メモ、写真、探す、リマインダーなどのアプリはiOS版と共通性のあるインターフェイスになった。
また、従来MacのiTunesが請け負っていた機能が、Music、Podcast、Apple TVの3つのアプリに分割される。また、接続したiOS、iPadOSデバイスのバックアップなど管理の機能はFinderが担うことになった。
iPhoneのルーツである、iPodが、『iTunes to Go』だったから、iPhone、iPadはずっとiTunesで管理されていたわけだが、今、iPhoneを買った人からするとそんなルーツなんて関係ないし、『なぜ、iPhoneという端末がMacの音楽アプリで管理されるのか?』と不思議に思っていた人もいると思う。
ルーツを知る我々としては少し寂しく思えるが、これも時代の流れということだ。
iPadがサブディスプレイとして動作するSidecar
もうひとつ大きな変更は、iPadを外付けディスプレイとして使えるSidecarという機能が使えるようになったことだ。
この機能で連携できるMacとiPadの機種の制限はパブリックベータ時点より厳しくなっている。機種制限について、詳しくはこちらを( https://support.apple.com/ja-jp/HT210380 )。
筆者は、MacBook Pro 13インチ(2016)と、iPad Pro 12.9(第3世代)を接続して使ってみたのだが、ワイヤレスでも十分に使えるパフォーマンスを発揮している。この機能は長時間使ってると重くなってくる可能性もあるので、継続的に使ってみないと分からない部分もあるが、現時点では非常に快適だ。
調子に乗って、普段使っているLG 4Kを繋いだ状態で、さらにSidecar接続してみた。これでもすこぶる快適に動作する。
ディスプレイは多ければ多いほど快適に仕事ができる派として実にハッピー。出先でもiPad Proをサブディスプレイとして使えれば、写真の加工や、調べモノをしながらの執筆も快適だ。
このSidecar、iPad Pro上ではひとつのアプリとして動作しているので、接続したまま他のアプリを使ったりもできる。接続もメニューバーアイコンから選ぶだけでOKなので、今後かなり快適に使えそうだ。
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。