MacBook Proシリーズの最強ウェポンOWC MERCURY ELITE PRO DOCKを試す
- 2019年12月23日
ゴージャスなストレージ内蔵ドック
マーキュリーで、エリートで、プロって、どんだけなんだっていう話ですが、そう言いたくなる気持ちも分からなくはない最強Thunderbolt 3ドックがOWCから登場したので、お借りして試してみた。
簡単に言えば、2台までのストレージを内蔵できるマルチアダプター。とはいえ、内蔵できるストレージと、接続できるコネクターの種類がゴージャスなのが、OWCクオリティ。
ストレージは2.5インチ、もしくは3.5インチサイズのSSDやHDD。セパレートした別のストレージとして利用したり、 RAID 1(ミラーリング)、RAID 0(ストライピング)、 Span(ドライブを接続して巨大なボリューム化する)として接続することが可能。
背面側のポートは、プロフェッショナルグレードの40Gbpsの速度を出せるThunderbolt 3ポートがふたつ。USB 3.1 Gen 1(5Gbps)のUSB-Aポートを2ポート。ギガビットイーサネットポート。さらに4Kディスプレイを接続できるディスプレイポート1.2という陣容だ。 Thunderbolt 3が2ポートあるからデイジーチェーンで本機を繋いだり、他のThunderbolt 3ストレージを複数台追加していくことができる。
SDカードのポートだけは前にある。本機をフォトストレージとして使う場合の利便性などがよく考えられているといえるだろう。
ただし、ちょっと気になる点はある。
ひとつはディスプレイのポートがディスプレイポートであること。ここはHDMIが欲しかった。変換ケーブルを使えばいいのだが、余計な追加コストだし、相性の問題で繋がらなかったりしたら面倒。もうひとつはThunderbolt 3で供給される電源が27Wだということ。これははMacBook Proを駆動することはできないから、電源は別に供給しなければならない。
HDD 4TBモデルで、およそ430Gbpsをマーク
お借りしたデバイスは4TBのHDDが内蔵されたモデルでAmazonでの価格は7万7000円(税送料込み)。せっかくなので、接続して速度を試してみた。
ストレージの実測の速度はRead/Writeとも430Gbps前後。この位の速度が実現できればかなり便利だし、速度がもっと必要であればSSDを内装すればいい。
Amazonでの価格は、ケースのみで4万1500円。販売されている最大の28TB仕様で20万6700円(税送料込み)。16TBの12万8300円が割安に見えてくる価格帯だが、写真、動画を編集する人にとってはメリットの多いデバイスだと思う。
OWC MERCURY ELITE PRO DOCK
https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90%E5%9B%BD%E5%86%85%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E5%93%81%E3%80%91OWC-OWC-%E3%83%87%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E6%90%AD%E8%BC%89-Thunderbolt-DisplayPort/dp/B07ZSVSBWS
(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。