アップル14年振りのCPU変更の影で、20年ぶりのOS大更新『macOS 11 Big Sur』
- 2020年06月23日
10年、12年、14年というサイクルのCPU全面変更
Macintoshはご存じのように1984年にスタートした。
その時のCPUはモトローラの68K。そして10年後の1994年にモトローラ、アップル、IBMが共同開発したPower PCに移行。12年後2006にIntelのプロセッサーに移行。
そして、14年経って、アップル自社製のApple Siliconに移行する。
10年、12年、14年と、2年ごとにスパンを伸ばしつつも、定期的に心臓部であるCPUを変更するという、痛みを伴う大改革にチャレンジしているのが興味深い。
ところが実は、今回の発表をよく見てみると、もうひとつ大きな変更が同時に行われていた。
20年ぶりのOSメジャーアップデート
なんと、macOSのバージョンが11になっているのだ。
MacのOSは同じく1984年に端を発し、Systemと呼ばれた初期から、Mac OS 9まで順次進化するが、2000年に大飛躍、強固なUNIXベースのOSへとジャンプアップMac OS Xとなった。2000年にPublic Beta、2001年にMac OS 10.0 Cheetah(ここから愛称が一般的になった)としてスタート。それ以来、20年間、昨年発表のmacOS 10.15 Catalinaまでバージョン番号の一番上は『10』だった。
そのバージョン番号が11に改められたということは、このmacOS 11 Big Surは、やはりかなりのメジャーアップデートと言えるだろう。
ちなみに、Big Surはシリコンバレーから200kmほど南下したところの、太平洋岸に切り立った山岳地帯。Sur自体はスペイン語の『南』を指す言葉だが、長年未開の地として放置された土地だったようだ。
アップルからはネーミングの意味は特に発表されていないが、おおいなる南の未開の地、これから開拓すべき土地との意味が込められていそうだ。
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(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。