自動運転に関する最大の謎
- 2020年10月06日
INDEX
自動運転に関する連載をスタート
10月20日発売の次号のフリック!から、自動運転に関する連載を始めようと思っている。
遠からずやってくる未来だが、あまりに疑問が多い。自動運転車に関する自動車ジャーナリストの方の記事は難解に過ぎるし、やはり我々とは違う自動車業界の方の意見で、参考にするのが難しい部分もある。それ以外の資料を元にした記事では、実際に運転してみるとどうなるのかが分からない。
そこで、自動車、自動運転車に関してまったくシロウトの私が、試乗して、実際に自動運転車に関してどう感じるかを記事にしたいと思っている。
現在の自動運転はレベル2まで進んでいる
さて、みなさんは現在の自動運転の技術がどのぐらいのものだと思ってらっしゃるだろうか?
いや、技術はかなり高度なものになりつつあるのは確かだが、公道でどのぐらいまで実際に運用可能かご存知だろうか?
ご存知のように自動運転は5つのレベルに別れているとされている。
レベル1:運転支援(自動で止まる、前の車について走る、車線からはみ出さないなど)
レベル2:特定条件下での自動運転機能(レベル1の組み合わせ)
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レベル3:条件付き自動運転(システムがすべての運転を行うが、ドライバーの対応が必要)
レベル4:特定条件下における完全自動運転
レベル5:完全自動運転
となっている。
レベル2とレベル3の間には大きな谷間があり、レベル2まではドライバーが運転を監視する必要があり、レベル3以上は特定の条件下ではあるとはいえ、システムが監視することになっている。一応、現在のところ日本の公道で許されるのはレベル2までだ。つまり、責任は常にドライバーにある。
実際問題、センサーが車線を認識したり、速度を感知したり、前方の車両や障害物を認識したり、GPS情報に基づいて進行方向を決めたり、前方方向の風景を画像、もしくは動画として認識して、処理し、ハンドル操作を行っていくことは不可能ではないと思う。
しかし、「不可能ではない」と「可能である」の間には大きな隔たりがある。
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。