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5分で分かるApple新製品。完全新型iMac、M1搭載iPad Pro、AirTag、TV 4K、iPhone新色

iMacにもiPad ProにもM1搭載! 価格も内税表記でリーズナブル

発表自体は1時間ピッタリとコンパクトにまとめられていたが、想像以上に盛りだくさんな発表会だった。

最大のニュースは完全新型のカラフルなiMacの登場だろう。2012年から変わっていなかったボディデザインを、大胆に改変。M1搭載で、7色展開。iPad ProもM1を搭載して、さらに12.9インチには、約1万個ミニLED搭載によりコントラスト比100万対1を実現したLiquid Retina XDRディスプレイを搭載。Apple純正の忘れ物防止タグ『AirTag』、A12 Bionic搭載でハイフレームHDRに対応した新型Apple TV 4K、パープルの新色iPhoneも発表された。

特に注目したいポイントとしてはM1使用ラインナップの拡大。M1搭載で、iMacはよりiPadのように薄く、iPad ProはMacのようにパワフルになったのが象徴的。

iMacのカメラ、マイク、スピーカーの充実、iPad Proのセンターフレームなどは、明らかにビデオコミュニケーションが重要になった、現在の在宅勤務の増加という状況に素早く対応してきていることにも注目したい。

また、日本向きの販売は税込み表記となり、iPad Proは11が9万4800円〜、12.9が12万9800円〜、iMac15万4800円〜、AirTagがひとつ3800円〜、4個で1万2800円〜、Apple TV4Kが2万1800円〜(以上すべて税込)と全般にリーズナブルな価格設定になっていることにも注目したい。

8年半ぶりの完全新設計、カラフルなiMacは19年ぶり

一番の注目は、CPUからボディデザインまで、すべてを刷新し、7色展開となったiMacだろう。

筆者を含め、多くは、よりパワフルなM1後継モデルを積むと予想していたiMacだが、なんとMacBook Airなどと同じM1チップ搭載としてきた。24インチ4.5Kディスプレイ搭載のiMacでさえ、M1で問題ない……という、AppleのM1チップに対する自信を象徴するアプローチだといえる。

在宅勤務のために、大画面のパソコンが1台欲しい……と考えてる人には、ピッタリのチョイスだろう。大胆な7色のボディカラーで、部屋のインテリアにマッチしたiMacを購入することができる。カラーは、ブルー、グリーン、ピンク、シルバー、イエロー、オレンジ、パープルの7色。シルバー以外の6色は、それぞれよく見るとツートンカラーになっている。

9年ぶりに完全新デザインとなったボディは、なんと本体の厚さが11.5mm。

CPUは、MacBook Air、Pro(2ポート)、Mac mini、そして新しいiPad Proと同じくM1を搭載。ちなみに、放熱ファンはM1搭載Macではじめて2台を搭載している。11.5mmのボディもこの発熱が少なく、非常に集積度の高いM1チップだからこそなし得たデザインだろう。

ディスプレイは24インチの4.5K。4,480×2520ピクセルで、218ppi、500ニト。実は、この部分は、従来モデルの27インチ、5K、5120×2880ピクセル、500ニトよりスケールダウンしている。M1 CPUと合わせて、従来のなんでもできるゴージャスで、パワフルな据置Macという位置づけから、少しカジュアルな方に振ってるような気がする。もしかしたら、このモデルは従来の21.5インチiMacのリプレイスで、後によりパワフルな27インチiMacをリプレイスするモデルが出るのかもしれない。

ケーブル接続はThunderbolt / USB 4ポートを2つ。さらに、上位モデルはUSB 3ポートを2つ装備している。電源はマグネットで接続され、アダプター部分は内蔵だった従来モデルに対して別体式に。Ethernetポートは電源に装備されるというユニークなデザイン。

さらにビックリなのはキーボードにTouch IDが設けられたこと。指紋情報をワイヤレスで飛ばすワケにはいかないだろうから、T2チップのようなチップがMagic Keyboardに内蔵されているのだろうか? Spotlight、音声入力、おやすみモード、絵文字のキーも追加されている。

このMagic Keyboardとマウス、トラックパッドは本体色とカラーコーディネートされている。それぞれ角のアールが大きく取られているので、新デザインっぽい。各色が別売りされるのか、本体同梱のみなのか、テンキー付きはないのか……などは今のところ不明。

ちなみに、最廉価モデルは、GPUが7コアで、背面のUSB 3ポートがなく、Thunderbolt /USB 4ポート×2のみ……という微妙に差違のある設定になっているので注意。7コアGPUはMacBook Airでのテストでもさほど8コアと差違がないのは判明しているが、ポート数が少ないのは多少困るかも。いずれにせよ、ポートリプリケーターは必要だから、2ポートでもいいという解釈もあるか。

筆者としては、このマシンは最廉価モデルを買ってもいいマシンだと思っている(おそらくよりパワフルなモデルが後に出るから、中途ハンパに高いモデルを買うべきではない)。

価格は15万4800円(税込!)で、4月30日注文受付開始で、発売は5月後半。

M1搭載、12.9インチのLiquid Retina XDRはプロの期待大!

iPad Proは、チップセットにM1を採用。インカメラに広視野角のセンターフレーム対応1200万画素カメラを搭載。5GにWi-Fi 6という最新の通信能力。さらに、Thunderbolt / USB 4ポートの搭載も特徴的。Magic Keyboardにはホワイトが追加された。

さらに、12.9インチモデルには、Pro Display XDRの技術を活かしたLiquid Retina XDRディスプレイを採用。100万:1のコントラスト比、最大1600ニトという並外れた輝度を実現している。これは、1万個以上のミニLEDを使って実現した性能で、Liquid Retina XDRディスプレイ同等とすれば、おそらく実物を見ると驚異的な画像の美しさを実現していると思われる。クリエイターにとってはこれだけで、12.9インチを買う理由になると思う。

搭載CPUを『M1』と呼称したのは、ちょっと意外。これまで、「M1はAシリーズチップとは違い、Macに最適化されている」と言っていたのに。AシリーズとMシリーズが同じライン上の製品であるということを白状してしまったワケだから、今後のモデルに搭載するチップセットのネーミングをどうしていくのか、ちょっと気になるところ。iPad ProにはGPU 7コアの廉価モデルが用意されないのも興味深い。

1,200万画素、122度の視野角を持つのインカメラを利用した『センターフレーム』という機能も面白い。動き回ってもユーザーを画面の中心に捉え続け、複数の人が登場しても画角に入るように自動で調整してくれる。ビデオ会議時代の新機能だ。

アウトカメラの超広角と広角、LiDARスキャナーという構成は変わらないが、M1チップ搭載で、スマートHDRに対応できるようになった。

Thunderboltポートの採用は大きい。Thunderbolt接続の大きな外部ディスプレイを使えるし、高速なSSDなども使える。従来のUSB-Cポートでストレージを扱うと、意外と通信速度は遅かったものだが、M1チップ搭載でその制限がなくなっているとすれば、カメラマンなど画像、動画を扱う人にとって大きなメリットになりそう。

(考えてみると、いっそmacOSが動けば面白いのに……(笑))

価格は11インチが9万4800円〜、12.9インチが12万9800円〜。iMacと同じく、4月30日注文受付開始で、発売は5月後半。

長らく噂だったAirTag登場! もう何も紛失しない!

システム自体は『探す(Find My)』として、事前に発表されていたAirTagだが、Appleからの製品としてもリリースされた。例によって、先行で内蔵を発表したメーカーは涙目な気もするが……。

AirTagは『iPhoneを探す』と同じような仕組みを使えるBluetoothタグ。これまで多くの同様の製品が発表されたが、発見するためにはそのアプリを入れている人が紛失物の近くを通らねばならなかったが、Apple自体が公式に対応したことで世界数億のiPhoneのネットワークを使えることになった。これはかなり実用的。

バッグでも、財布でも、キーホルダーでも、自転車でも、バイクでも、これからは紛失しても、盗難されてもAirTagが付いていれば位置情報を取得できる。

もちろん、その探索に使われたiPhoneなどの情報は秘匿されているので、個人情報的に問題ない。

また、誰かにAirTagを付けられてしまうと、追尾されたり、ストーキングされたりする心配があるのではないかと思ったが、他の人にAirTagを付けられてもiPhoneから通知が来るらしいので安心だ(逆にiPhoneを持っていない人は追尾されてしまう可能性があるが)。

耐水性能があり、バッテリーは一般的な交換可能なもので約1年持つらしい。

4月23日午後9時オーダー開始。1個3800円。4個パックで、1万2800円。AirTagループなどのアクセサリーは、3800円〜。Hermesキーリング4万1800円、同ラゲッジタグ5万3800円、バッグチャーム3万5800円という高価なオプションも用意される。逆にベルキンのホルダーは1580円とリーズナブル。

Apple TV 4Kも高性能化!

Apple TV 4Kは従来のA10X Fusionから、A12 Bionicにチップセットを性能向上。これにより、4KハイフレームレートHDRの表現が可能になった。

iPhoneを画面に当てることで、iPhoneのカメラを使って色調整することが可能に。iPhoneの調整デバイスとして使うユニークな機能だ。

使いやすいリモコンである、Siriリモートがモデルチェンジ。タッチパネル部分が、リング状のボタンにあった。リングをなぞることで早送りや巻き戻しができるという設定は、往年のiPodを彷彿とさせて懐かしい。

iPhone 12/miniにパープルの新色! 盛りだくさんな発表会だった!

iPhone 12と12 miniには、新色のパープルが追加された。これでもiPhoneは6色になった。パープル好きの人には嬉しい展開だ。

1時間のコンパクトな発表会ではあったが、iPad Proは予想通りのM1(クラス)チップセット搭載、8年半ぶりに完全ニューデザインとなったiMac登場、AirTagもリリースと予想以上に豊富な新製品が発売された。

自宅でカジュアルに使えるiMac、本当のプロクリエイター向きのiPad Pro、うっかりさん向けのAirTagなど、対象ユーザーは違うが、それぞれに気になる製品のある発表会だったといえるだろう。

(村上タクタ)

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flick! digital 2021年5月号 Vol.115
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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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