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「スマホばっかり触ってんじゃねぇよ!」って思ったことありませんか?

『スマホばっかり触ってる』現代病

奥様や旦那様などパートナーの方、もしくはお子様、または会社の同僚などに対して、「スマホばっかり触ってんじゃねぇよ!」って思ったことはないだろうか?

こちらが話しているのに、目はスマホから離さず、話を聞いているんだか、聞いていないんだか。非常に不快。

でも、フリック!を読んでる方なら、おそらくあなた自身が百倍ぐらい他の人にそう思われているはず。もちろん、筆者自身も。iPhoneが発売された2008年7月10日から、いちはやく妻に「スマホばっかり触ってんじゃねぇよ!」と思われ続けている。

もちろん、触っている側としては、「緊急を要する仕事のメールが来た」「クライアントから激怒のメッセージが来た」「さっきのtweetに赤っ恥な誤植があったから急ぎ消さなければ大炎上」「持ってる株の価格が急降下中でヤバい」「90日間守っていたポータルが破壊されそう」など、喫緊の事情はあるのだが、それはスマホの画面の外の人には関係ない。

アップル製デバイスをお持ちの方は『スクリーンタイム』をご覧いただきたい。きっと驚くほどの時間、ディスプレイを眺めていることに気がつくはずだ(アップルのスクリーンタイムでは、iPhone、Mac、iPadなど、同じアカウントにヒモ付けられてる全デバイスのアプリ使用時間を統合して確認できる)。ちなみに下は筆者のスクリーンタイム。

こうやってみると、一体全体で、どれだけ長時間画面を見ているんだという気がする。

ディスプレイを見るのも大切だが、他にも大切なことがあるのではないだろうか? 家族の顔を見るとか、月を見るとか、青い空を見るとか、ちゃんと前を向いて歩くとか、美しい風景を眺めるとか……。1日のうち11時間半もディスプレイを見ているとなると、さすがにそんな気がする(ちなみに、筆者の場合、この時間にはMacも含まれるので、こうやって仕事をしている時間も含まれてはいるが)。

時間を設定してロックできるポーチ

そんな、デジタルデバイス漬けの人のために、『ひらくPCバッグ』『薄い財布』などでおなじみのabrAsusと、ホスト、タレントで実業家でもあるローランド氏がコラボして作ったのがこのデジタルデトックスのための『タイムロックポーチ』だ。価格は2950円。

SUPER CLASSIC タイムロックポーチ
https://superclassic.jp/?pid=120501

ポーチに入れて、時間設定してロックするとその感取り出すことができない。デジタルデトックスのためのギアだ。普段は電源ケーブルや、充電器などを収納しておくことができる。

ロックは、充電式で、どれがボタンを押すと電源が入る。左のボタンが『時』、右が『分』の設定に使われる。写真の状態だと、2時間3分の設定。

時間をセットしたら、中央のボタンを押してスタート。5秒がカウントダウンされ、タイマーがスタートしたあとは、どうしてもロックを解除することはできない。

このこのタイマーが終了するまで、あなたはiPhoneに触ることができない。

ロックを解除する設定はないので、電話が鳴ろうがどうしようが、iPhoneには触れないので、注意されたい。

むしろ、現代アートとして意義がある

その間、大自然に目をやるもいいし、パートナーの瞳を見つめ続けるのもいいし、人生を見つめ直すうのもいい。デジタルデバイスの束縛から離れて、やるべきことに目を向けられるというわけだ。

ちなみに、筆者の場合、2時間3分に設定してスタートしていたが、3秒後にはiPad miniを手に取っていた(笑)iPad miniがダメでもProもあるし、MacBook Airもある(笑)デジタルデトックスの道は遠そうだ。

真面目な話、課題のレポートを書き終わるまでは、iPhoneをロックするとか、休日パートナーとデートする時には、ふたりのiPhoneを入れてロックして、他人に邪魔されない時間を作るとかいろいろ使い道があるとは思うが、この商品は、むしろスマホに時間を取られ過ぎている現代人に対する風刺というか、一種の現代アートというべきだろう。

そういう意味では、非常に意義の深い製品である。

(村上タクタ)

(最新刊)

flick! digital 2021年6月号 Vol.116
https://funq.jp/flick/magazines/20161/
デジタル超整理術 リモートワーク編
https://funq.jp/flick/magazines/20164/

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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