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アップルの『マップ』がGoogleマップを超える大進化!!【macOS Monterey、iOS 15など】

秋の、iOS 15、iPadOS 15、macOS Montereyなどで地図が大進化

「地図はGoogleマップが便利だよね!」

……といまだに思っている人がいたら、考えを改めた方がいい。

ここ数年アップルのマップが強烈に進化してきているし、2021年秋の各デバイスのOSアップデートを経ると、さらに大幅な進化を遂げる。新しいアップルのマップは、世界のミニチュアを仮想空間の中に構築するようなアプリケーションだ。

もちろん、グラフィックだけではなくナビゲーションの細かさ、便利さも驚異的に進化している。

※この記事は、秋公開のiOS 15、iPadOS 15、macOS Monterey、watchOS 8のパブリックベータに基づいた記事です。Apple Beta Software Programで知り得た情報は、その内容について誰かに話したり、ウェブ記事にしたり、SNSに投稿したりすることは禁じられていますが、flick!は取材に基づく特別な許可を得て記事化しています。

変化の区切りが分かりにくい、複雑な地図の進化

地図のデータというのは、我々シロウトにはどのように保持されているのか分からないが、複雑な仕組みが用いられてることは想像に難くない。同じアップルのマップのデータでも、そのデータを開くのに使う端末やOSによって違うデータが表示されるし、地域によってデータの持ち方も違っているようだ。

それにしても、上手くできている。

試しに現行OSと、iPadOS 15、iOS 15、macOS Montereyなどの次世代OSで開くと、違うデータを参照しているようで、表示されるグラフィックスは違う。

さらに、同じ新世代OSでも、日本とサンフランシスコではまったく違うグレードの地図が表示される。この『新世代OSで、サンフランシスコを開いた時に表示される地図』が、アップルが目指す『次世代の地図』だ。これが本当にすごいので、ぜひ以下でご覧いただきたい。

地球は丸く、水深まで表現する立体地図

さて、それでは、M1 iMac 24インチにインストールしたmacOS Montereyで、アップルマップを開いてみよう。

まず、従来、アップルのマップをずっとピンチインしていくと、平面、つまりメルカトル図法だったのが、球形の立体マップに描画されるようになった。

ここに、アップルが今回クラウド上に『仮想の現実空間』を描こうとしたという方向性が見て取れる。

ご覧いただければ分かるように、水深も表現されているし、球体の表面にはうっすら大気まで表現されている。そこまで必要かどうかは分からないが(笑)、そこのビジュアルにこだわるところがアップルっぽい。

ハワイあたりを見てみても、プレートが動いて火山が島々を作った様子が理解できるのは、水中の地形も描かれているメリットだといえるだろう。

また、従来の平面地図と違って、高緯度地方の距離感や方向が正しく分かりやすく表現されるのも、地球を3Dオブジェクトとして表現したメリットだといえるだろう。

ビルはもちろん、地形までZ軸を持った立体表現

さて、サンフランシスコ近辺にピンチアウトしていくと、地形の起伏が分かりやすいことに気がつくだろう。地形も立体として描画されているし、ここでも水深が表現されている。

さらに、ピンチアウト。3D表現を使って傾けると、単にビルが3Dになっているだけでなく、地形がちゃんと立体として描かれていることが分かるだろう。これこそが、今回の新しい地図の注目すべきポイントだ。従来は、ビルは立体で描画されても、地図の場合は地形の起伏は表現されなかった(フライオーバーでは地形の高度は表現されていた)。

おそらく、この立体表現は、アップルのマップカーがLiDARで計測したデータが反映されてるのだと思う。もちろん、道以外の場所も表現されているから、一般的な地図データも購入しているのだとは思うが、細部ではマップカーを走らせたからこそ反映できるデータも多いように思う。

静止画では分かりにくいが、地形全体が立体としてのカタチを維持したままグリグリ動かせるのは本当に感動的。ちなみに、これはサンフランシスコ郊外の高台、ツインピークスとサットロタワーなのだが、サットロタワーのようなランドマークは、色までついたイラストのような立体表現となっている。

サンフランシスコの別のランドマーク。ゴールデンゲートブリッジを見ると、さらにそれがよく分かる。

立体の地形に、立体のイラストとしての建築物が乗っていて、その形状がしっかりと分かる。ブリッジを渡る広い道と、岬を縫うように走ってる道の位置関係も分かりやすいし、どこでどのように合流しているかも一目瞭然で分かる。

さらに、ピンチアウトしていくと、生えている木までが現実と同じように描写されていることがわかる。このぐらいの距離だと木はかなり省略されているのだが、ピンチアウトして拡大していくと、ほぼ現実の木々を針葉樹か、広葉樹かも区別しながら表現している。ピンチインして表示範囲を広げていくと、分かりやすいように(そしておそらく端末側に描画負荷をかけないように)間引かれて表現されている。

ちなみに、標高、つまりZ軸方向は現実より若干強調して表現されているようだ。実際の地形の凹凸はわずかなので、そのまま表現すると映像としては分かりにくいということなのだろう。単純に現実を仮想空間の中に再構築するのではなく、強調して、人が理解しやすいカタチで提供するというのも、今回のアップルのマップの優れているポイントだと思う。

 

街を代表するランドマークは、イラストのような3D表現に

さて、こちらもサンフランシスコのランドマークのひとつ『フェリービルディング』。

屋根の上に乗る『PORT OF SAN FRANCISCO』の文字として描画されているのもビックリだ。

ビルディング自体はちょっとディフォルメされていて、カタチとして分かりやすくなっている。たとえば、窓やアーチの数は少なくして、カタチとして分かりやすくフェリービルディングを表現している。

さらに、前の道や、そこに生えている街路樹なども現実空間を表現している。

写真表現に切り替えると、この精密な画像表現のまま、立体でグリグリと動かせる。フライオーバーと呼ばれる表現だが、このあたり平面でしか表現できないGoogle Mapとは大きな差がついてしまっている。これはアップルマップがすべてのビルのデータを立体で持っているからこそ可能なことだ。

 

カーナビ、鉄道での移動などで、地図表現を選べる

さらに、今回のアップデートで、航空写真と通常の詳細地図の他に、車での移動にフォーカスした地図と、交通機関の地図が切り替えられるようになった。

何で、移動するのかによって、見やすい地図は異なる。その最適な地図を表現しようというのだ。

中でも圧巻は自動車運転用のマップ。このような立体交差している道も、それぞれが高さの情報を持っているから非常に分かりやすい。グルグル回して見ると立体で交差する道の関係性が分かる。

横断歩道、車線、右左折のレーンなどのすべて細かく描画されている。これで東京の道がどのように表現されるのか、楽しみだ。

鉄道など公共交通機関で移動する時には、公共交通機関を強調した表現のマップを表示することも可能。

単にリアルに現実空間を再現しているのではなく、必要なデータを見やすいカタチで提供することに長けているのが、次世代のアップルマップなのだ。

日本の地図も早く新バージョンにして欲しい

ちなみに、『次世代のアップルマップ』に対応しているのは、今のところサンフランシスコとシリコンバレー界隈だけの模様。ただし、WWDCで発表されたところによると、年内にロスなど米国の6都市とロンドンについては、この『次世代のアップルマップ』が反映されるという。日本はまだリストに入っていないが、日本各地をアップルのマップカーが走り回っていることを思うと、遠からずこの『次世代のアップルマップ』になっていくのではないだろうか?

ちなみに、iPadOS 15版のマップで私がいつもベンチマークにしている会社の近くの環八と246が交わる瀬田交差点を表示したらご覧の通り。

もちろん、『次世代のアップルマップ』にはなっていないが、iPadOS 14で見た地図とも少し違う、iPadOS 15のビュワーで、現行データを表示したような地図が表示される。これでもiPadOS 14版よりは見やすい。

今回は、macOS MontereyやiPadOS 15での表示をご覧に入れたが、もちろんiOS 15の地図も同じ表示の仕組みを取り入れて進化している。

秋のローンチを楽しみにして、メインで使用する地図をアップルマップにしてお待ちいただきたい。

 

(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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