プロのデザインとAdobe Creative Cloud Expressのデザインは何が違うか?
- 2021年12月21日
Adobe Creative Cloud Expressはすごい。でも
既報の通り、Adobe Creative Cloud Expressはすごい。
なんだか、自分がデザイナーになっちゃったんじゃないかと思うほど、サクサクとロゴやチラシがデザインできてしまう。
でも、これでいいのだろうか? 果たして僕が作ったデザインが、たとえばflick!のロゴに使えるようなものなのだろうか?
まぁ、突き詰めていけば使えるのかもしれないけれど、本音でいうと当然のことながら、全然違う。では違うポイントはどこなのか?
私自身はクリエイターではないけれど、この30年間デザイナーと本のデザインについて意見を闘わせてきた私が、それについて私論を語ってみよう。
クリエイティブには目的がある
クリエイティブというと、なんかセンスの問題であるとか、創造物が天から下りてくるように思う方もいるかもしれないが、基本的には『いかに想いを伝えるか?』というコミュニケーションの問題である。
ゴッホの絵だって、マトリックスの映画だって、電子雑誌のフリック!だって、相手を感動させたい、心を動かしたい……という願って作られることに変わりはない。
したがって、『どんな人を』『どうやって』感動させるか? という戦略を練らねばならない。
たとえば、ゴッホだって、自分の心のウチに宿る情熱を持って「このヒマワリの野性的な美しさをどうキャンバスに表現するか?」「この糸杉がそそり立つ星月夜の美しさをどうやって伝えよか?」と悩みながら絵筆を取ったに違いないのである。
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。