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まだ登場していないのはMac Proだけじゃない! 欠けたマトリックスの謎

マトリックスには空白が隠されている

Mac Studioの登場は本当に驚きだった。筐体は地味だし、ここまでの性能を必要とする人は、それほど多くはないと思うので、大量に売れるものではないかもしれないが、コストパフォーマンスの高いお買い得な製品であることは間違いない。

これで、残るはMac Pro……というところだが、少々お待ちいただきたい

ちょっと落ち着いて、M1から、M1 Ultraまでのチップセットと、ノートとデスクトップのラインナップを並べてみよう。

M1 Ultraは多分、電源や熱的にノートパソコンに積むのは無理。そして、Mac Studioの上位にMac Proが来るは規定路線。MacBook ProやMac Studioで取った戦術を考えると、上位チップセットを積んだモデルと、その上のチップセットを積んだモデルの2ラインを用意する気がする。

すると、M1 Proのデスクトップというところに、ぽっかりと空白が空いていることに気がつく。

M1 Pro搭載Mac miniが隠されている?

となると、完成したラインナップはこうなるのではないか?

Mac ProはM1 Ultra搭載機と、M1 Ultraのさらに倍の性能を持つチップを搭載したモデルの2ライン。そして、Mac miniにM1搭載機に加えて、M1 Pro搭載機があってもいいのではないか?

たしかに、価格を調べると、M1搭載Mac miniが7万9800円〜、M1 Max搭載Mac Studioが24万円〜、M1 Ultra搭載Mac Studio搭載機が49万9000円〜……となると、10万円台でM1 Pro搭載機はニーズのある製品だと思う。

そうすると、MacBook Pro 14/16、Mac mini、Mac Studio、Mac Proにそれぞれ2ラインを用意できる。熱的にMac miniにM1 Proを搭載できるのかどうか……というところだが、MacBook Pro 14インチに載るなら、Mac miniにも載るのではないだろうか?

14万5800円でM1 Pro搭載Mac miniなら欲しい!

M1 Max搭載のMac StudioとMacBook Pro 14インチを同仕様で考えると9万4000円の差がある。この9万4000円を、MacBook Pro 14インチのディスプレイ/キーボード/トラックパッド代と考えると、同じ引き算をすれば、14万5800円でM1 Pro搭載Mac miniが作れるということになる。性能と、価格の比率で考えると、これはかなり魅力的な製品になるのではないだろうか?

最廉価モデルなので、8コアCPU、14コアGPU、512GB SSDということにあるが、これが14万5800円で買えるなら、一般的なデスクトップワーク用マシンとしてかなりお買い得だ。ディスプレイも6K×2+4K(HDMI)繋げるし、ポート数も増える。現行のM1 Mac miniはMac miniなのに拡張性が乏しいところがネック(Thunderbolt×2で、接続可能なディスプレイは6K+4K(HDMI))なのだが、M1 Pro搭載機が登場したら、その欠点も補われる。

仮に、10コアCPU、16コアGPU、1TB SSDという仕様しか用意されなかったとしても、20万5800円。

そう思って、Mac miniのラインナップを見ると、Mac miniの上位モデルはまだインテルチップ搭載機が残されている(これはこれでParallels Desktopが動くMacとして貴重だが)。

つまり、インテルMacの現行機種として販売されいてるのは、Mac ProとMac miniの上位モデルということになり、この2機種がWWDCで発表される可能性は高いということだ。

しかし、単純にM1 ProをMac miniに搭載するだけって、地味かなぁ。筐体デザインが変わるのだろうか? Mac Studioと同じデザインだから、それも考えにくい。地味だったとしても、実質的にはなかりお買い得なマシンになりそうだ。

(村上タクタ)

 

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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