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より速く、より遠くまでを可能にするミレーの「ライト&ファスト」コレクション。

ひとくちに軽量化といっても、そのアプローチはブランドによって変わる。
フレンチアルプスで育まれたミレーの場合は、アルパインクライミング的思考がつねにものづくりの根幹にある。
「ライト&ファスト」の文脈から生まれた、注目の新作を紹介しよう。

編集◉PEAKS編集部
文◉伊藤俊明
写真◉熊原美惠

山の道具において、軽さが重要なファクターであることはいまさらいうまでもない。1921年の創業以来、つねにヨーロピアンアルピニズムの本流に身を置くミレーにとってそれはなおさらのことで、軽量化はものづくりの本質といっても過言ではない。ただし、軽さは唯一の目的ではない。山では耐久性もまた重要な要素であり、相反するこのふたつを用途に合わせていかにバランスさせるかがつねに課題となる。

軽さはスピードを生み出し、スピードは安全に繋がる。「ライト&ファスト」というこの思想を余すところなく体現しているのが、ミレーのトリロジーシリーズだ。アルパインクライミングに特化して、最高の素材と最先端の技術を結晶させたフラッグシップである。

頂点をなすこのシリーズに続くかのように、この春はファストハイキングや一般の登山でも使いやすいアイテムが充実してきた。「ウルトラライトファストジャケット」はその名のとおり徹底的に軽さを追求したウインドシェルだ。68gはLサイズのタマゴひとつ分。極細10デニールのナイロンリップストップは完全には風を止めず、適度に通気するので動いても熱がこもりにくい。セットアップで使えるショーツは、軽さもあるがしっかりした生地で、伸縮性を持たせて動きやすい。

「ワナカライト2・5Lジャケット」は防水ハードシェル。20000g/㎡/24hという透湿性能に加え、両脇のベンチレーションとベンチレーション兼用ポケットによる物理的な通気によってムレを抑える。

ベストセラーの「ブリーズバリヤーⅡワイルダージャケット」はアップデート。撥水性と通気性を兼ね備えた快適さはそのままに、生地を構成する糸を細くして質感がソフトに。

フラッグシップのトリロジーがアルパインクライミングの最先端に呼応しているのに対して、この新しいコレクションは、より多くの人が親しむ山のアクティビティを想定している。今季ラインナップがさらに充実した「ティフォン」(PEAKS 2025年5月号・91ページ参照)とも通底するキーワードは「ドライ」だ。高温多湿な日本の山で、ファストハイキングのような高強度のアクティビティでも「濡れない」「ムレない」、快適な着用感を目指している。軽く、快適なウエアは体の負担を軽減し、安全性を高めてくれる。

ふたつのバックパックも新登場した。「パルマラン」は容量35ℓと25ℓの2サイズ。本体には超高分子量ポリエチレンの生地を使い、引き裂き強度を高めている。前面に大容量のストレッチメッシュポケットを備え、さらにメインの気室に直接アクセスできるファスナーによって、ロールトップを開かずともすばやく荷物を取り出すことができるのが特徴。ボトムにかけてわずかにすぼまった逆台形で、重心を高い位置に置くことで軽やかな背負い心地を実現している。35と25はほぼ同型で、違いは荷物が多くなる35で強度を高めるためにフロントファスナーにフラップを追加しているところ。完全防水ではなく、レインカバーを使って雨を防ぐ。そのために止水ファスナーは使わず、スムーズに開閉できるコイルファスナーを採用している。

「GRX」は22ℓと17ℓ。フロントのストレッチメッシュポケットに加えて、ベスト型のショルダーや拡張式ポケットなどの多彩な収納を装備しているのが特徴だ。レインウエアや地図、カメラやスマートフォンなど、行動中に取り出したいものはバックパックを下ろすことなく取り出せるようにデザインされている。

両者とも、動きを止めずに必要なものを取り出せるという同じコンセプトでつくられている。あえて分けるなら、細かい機能が充実したパルマランのほうが、より本格的な登山向けといえるだろう。

定番のサースフェーがオーソドックスな登山を指向しているとすれば、この春のコレクションは、ファストハイキングのような近年のトレンドに、ライト&ファストというアルパインクライミングの思考をミックスしたミレーならではの新しい提案だ。より速く、より遠くまで、より安全に。季節や登る山に合わせて、スタイルを変えてみるのもおもしろい。

ライト&ファスト コレクション [Light & Fast Collection]

キーワードは「ドライ」。濡れない、ムレない、快適な着心地を目指す。

ウルトラライト ファスト ジャケット

適度に通気する生地でムレを抑える。

軽量性とコンパクト性を徹底的に追求したウインドシェル。10デニールナイロンの適度に通気する生地を採用し、発汗量が多い高強度なアクティビティで着用してもムレにくいのが特徴。シンプル&ミニマムなデザインはシチュエーションを選ばず、山はもちろん街でも使いやすい。

  • ¥23,100
  • 重量:68g(M)
  • サイズ:XXS ~ XL
  • カラー:ダークグレー、フォギーデュー

商品の詳細はこちら

▲10デニールのナイロンリップストップを使用。適度な通気性を備える生地で、風を防ぎながらも熱がこもるのを抑えてくれる。
▲Mサイズでわずか68gという軽さに加え、サイドポケットに収納できるパッカブル仕様。携行性も抜群で、どんなときも持ち歩ける。

ウルトラライト ファスト ショーツ

夏山を気持ちよく歩ける3拍子揃ったショーツ。

軽さ、動きやすさ、ムレにくさに配慮してデザインし、夏の発汗量の多いアクティビティに最適の薄手のショーツ。股下は一枚のパネルにし、脇にスリットを入れて可動域を確保。ナイロンとポリウレタンの混紡生地は軽量で通気性、速乾性、耐久性が高く4wayの伸縮性も備える。

  • ¥12,100
  • 重量:130g(M)
  • サイズ:XXS ~ XL
  • カラー:ドリテ、ブラック

商品の詳細はこちら

▲物を入れたまま足を上げても気にならない位置にあるサイドポケット。伸縮性もあり、スマートフォンなどの収納にちょうどいい。
▲裏地側の構造。前面、サイド、バックに加えて内側にもポケットを備えて収納力も抜群。ポケット下部はメッシュで水が抜ける仕様。

ワナカ ライト 2.5L ジャケット

独自素材採用のシェル。強制換気でムレを軽減。

高強度なアクティビティを想定した防水ジャケット。2.5レイヤーの独自開発の防水透湿素材に加え、両脇やポケットのベンチレーションで物理的にも換気を行ない、効果的にムレを抑える。スナップボタンのアイデアは秀逸。フードは小ぶりでヘルメット装着には対応していない。

  • ¥44,000
  • 重量:220g(M)
  • サイズ:XS ~ L
  • カラー:ブラック、スパイス、コロネットブルー/ サファイア

商品の詳細はこちら

▲一枚羽織りたいがファスナーは閉めたくないときに、前を全開にしても風で脱がされないように、胸にスナップボタンを備える。
▲両脇の操作しやすい位置にベンチレーションを備え、胸ポケットの内側もメッシュで兼用。透湿+強制換気によってムレを抑える。

ブリーズバリヤー II ワイルダー ジャケット

生地のデニール数を変更し、よりソフトな着心地に。

防風性と通気性を備えてムレにくいうえに最先端の加工技術で極めて高い撥水性能を実現して、3拍子揃って大ヒットとなったウインドシェル。今季は生地を構成する糸を細いものに変更し、生地感がさらにソフトになった。パッカブル仕様で携行性も抜群。胸周りのデザインも改良された。

  • ¥20,900
  • 重量:158g(M) サイズ:XS ~ XL
  • カラー:ボトル、コロネットブルー、ブラック、ドリテ

商品の詳細はこちら

▲繊維自体の奥深くまで撥水加工を定着させることで優れた撥水性と通気性を両立。持続性も高く複数回の洗濯でも撥水性は落ちにくい。
▲左ポケットに収納できるパッカブル仕様。軽量・コンパクトで持ち運びも苦にならないので、どんなときも迷わず持ち出せる。

ファストハイキングに最適な軽量パック。

パルマラン 35

宿泊も想定した35ℓの絶妙サイズ。

小屋泊まで見据えた35ℓ。本体に超高分子量ポリエチレン繊維を組み合わせたリップストップナイロンを使用して軽さと耐久性を両立。フレームを内蔵し荷重を分散し、肩幅を調節できるショルダーハーネス等によってフィット感を追求。妥協なく作り込んだ新作。

  • ¥28,600
  • 重量:980g
  • サイズ:ワンサイズ(M)
  • カラー:シルバーストーン/ブラック、カントン/カントン

商品の詳細はこちら

▲フロントにはストレッチメッシュのポケット。レインウエアなどはここに挟み込める。濡れたものを入れておくにもいい。
▲本体のコンプレッションも兼ねるバンジーコード。配置のアレンジが可能なほか、使わないときは取り外すこともできる。
▲メインの気室にダイレクトにアクセスできるフロントファスナー。操作性を重視して通常のコイルファスナーを使用している。
▲ラダー状に配置したループでショルダーハーネスの幅を変更可能。体型に合わせて細かくフィッティングできるのはうれしい。
▲本体はロールトップで荷物が少ないときはコンパクトに圧縮できる。逆U字のフレームを内蔵しており、背負い心地も良好だ。
▲ウエストベルトは取り外し可能。 荷物が軽くて腰のサポートがいらない場合や、クライミングハーネスとの併用にも対応。

パルマラン 25

日帰りに最適な日帰りの山はもちろん、 25ℓの小型パック。

日帰りにフォーカスした容量25ℓで、カタチは35ℓとほぼ同じ。フラップがないフロントファスナーは、よりスムーズな開閉が可能で、パックを下ろすことなく素早く荷物を出し入れできる。無駄を省いたシンプルなデザインは日常生活でも使いやすい。

  • ¥26,400
  • 重量:880g
  • サイズ:ワンサイズ(M)
  • カラー:シルバーストーン/ブラック、カントン/カントン

商品の詳細はこちら

収納力抜群!小型モデルの新シリーズ。

GRX 22

アイデア満載!デイパックの新定番。

逆台形型で重心を高くし、ベスト型のショルダーハーネスでフィット感を高めることによって快適な背負い心地を実現。大容量のフロントポケットに加えて豊富な収納スペースを備え、行動中に必要なものはパックを下ろさずに出し入れできるように工夫している。

  • ¥20,900
  • 重量:890g
  • サイズ:S、 M
  • カラー:アイコンブルー、ボトル、ブラック

商品の詳細はこちら

▲メインの気室には 本体周囲の逆U字 型ファスナーから アクセス。上部に も小物を入れるフ ァスナーポケット を備えている。
▲荷重を面で受け止めて心地よくフィットするベスト型のショルダーハーネス。大型のスマートフォンも入るポケットを備える。
▲本体と同素材のフロントポケットは、レインウエアなどの持ち運びに便利。必要なときにすぐに取り出すことができる。
▲オーソドックスなウエストベルトのファスナー付きポケット。財布やクルマのキーのような貴重品のレギュラーポジション。
▲シンプルで機能的なバンジーコードによるサイドコンプレッション。レイアウトはアレンジ可能で、取り外しもできる。
▲左腰には歩行時にデッドスペースになる脇腹部分へ引き上げる拡張式のポケットを装備。容量も大きく、工夫のしがいがある。

GRX 17

日帰りの山はもちろん、 25ℓの小型パック。日常でも使いやすい。

22ℓと同型の17ℓは日帰りの山行だけでなく、多彩な収納スペースを活かして日常でも使いやすい。スマートフォンやレインウエアなどを本体外側のポケットに入れて持ち歩けるので、いちいち荷物を下ろすことなくスマートに行動できる。

  • ¥19,800
  • 重量:840g
  • サイズ:S、 M
  • カラー:アイコンブルー、ボトル、ブラック

商品の詳細はこちら

 

企画協力◉ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン
TEL.050-3198-9161
https://www.millet.jp/

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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