
登山者をいざなう、国立公園へのガイドブック。『PEAKS No.172』は2025年5月15日(木)発売!

PEAKS 編集部
- 2025年05月12日
INDEX
日本各地に点在するその数、35。
こう聞いて、ピンとくる“なにか”はあるでしょうか?
35。それは、日本の国立公園の数。
北は亜寒帯の北海道から、南は亜熱帯の沖縄県にかけて、多様な自然環境を併せもつ国土には、山あり海ありの個性豊かな国立公園の数々が名を連ねています。
たとえばそのひとつが、登山者になじみ深い北アルプスの主要部を含む「中部山岳国立公園」。
地図を重ね合わせてみると、日本百名山をはじめとした多くの山々が、じつは国立公園のなかにあることがわかります。
つまり、わたしたち登山者が山に出かけるときには——知らず知らずのうちにも——国立公園に親しんでいることも多い。だけれど、国立公園について多くを知らない——。
そこで今号に編んだのが、国立公園の特集です!
国立公園とはなにか、その35の“顔触れ”や、そこに息づく動植物の姿はどのようなものか。
最前線で活動する国立公園の守り手、レンジャーはどのような任務にあたっているのか。
そのレンジャーたちが選りすぐるベストルートから、国立公園をめぐる3本立てのルポまで。
「国立公園」をより深く知るためのさまざまな切り口から、その全体像、そして登山のフィールドとしての魅力を探ります。
また、今号は山好き女性必見のコンテンツが詰まった小特集、Women’s PEAKSもお届け!
山のリアルを語り合う本音トークや、おしゃれ登山者必見のコーデ術、男性も必読すべし!な紫外線対策&スキンケア情報まで網羅しています。
着々と迫りくる、夏。シーズンインに向け、ボルテージを上げる情報盛りだくさんでお送りするこの一冊、ぜひお楽しみください。
編集◉PEAKS編集部
国立公園って、そもそもどんなところ?
「国立公園」に取りつくために、まず広げるのは日本地図。
手はじめに、国立公園のエリアと「百名山」のロケーションを重ね合わせてみました。
“登山”の切り口から眺めてみると、多くの百名山が国立公園内にあること、各地の山に登るのと同時に、そのエリアの国立公園に親しんでいることも多いことがわかります。
そう、じつはこのように、登山者にとって「国立公園」はとても親しみの深いフィールド。
特集冒頭では、登山者目線でイメージをつかんだうえで、「そもそも『国立公園』ができたキッカケは?」「最初に指定されたのはどこ?」といった基本のポイントを押さえつつ、国立公園をめぐる歴史や、指定に至るまでに踏まれているプロセスなどもご紹介します。
35の国立公園すべてを、一挙にご紹介!
続いて、日本にある35の国立公園すべてを一覧するグラフィックページへ。
北アルプスの主要な山々をエリアに含む「中部山岳国立公園」をはじめとした、登山者にとっては接点の多いエリアから、亜熱帯気候に育まれた「小笠原国立公園」、多島海の景観をもつ「瀬戸内海国立公園」など、各地の多様な国立公園を一挙にご紹介。
山岳景観から海景まで。個性豊かでバラエティーに富んだ日本の国土と、それを体現する国立公園の全体像を、全8ページのうちに引き寄せて把握できるページとなっています。
国立公園の守り手・レンジャーが選りすぐる、8つのルートガイド
日本各地に点在する、国立公園。その醍醐味を体感できるベストルートはどこだろうか——。
ということで、国立公園を守っている“レンジャー”に訊いてみました!
レンジャーは、自然環境の「保護」と「利用」を両軸として、現地でさまざまな任務にあたる国家公務員の方々。
守り手として最前線で活動し、そのエリアに通じているレンジャーだからこそ知っている、各地の選りすぐりルート8つをご紹介します。
レンジャーのお仕事内容って?
国立公園の守り手、レンジャー。
なかなか知る機会のない、けれど登山者としてキニナルそのお仕事を、ちょこっと見学させていただきました!
また、企画の幕間にはコラムも掲載。
レンジャーの制服や国立公園検定など、国立公園についての理解が少しずつ深まる内容をご用意しています。
イラスト図鑑で解説。自然の宝庫、国立公園に生きる動植物たち
人の手によって、また人の手を入れないことによって、豊かな自然環境が守られている国立公園は動物、植物たちが息づく生態系の宝庫。
北から南まで、その土地を象徴する固有種や、登山者に愛される動植物を、イラストとともに図鑑形式でお届けします。
尾瀬・日光、白山、羅臼岳——。国立公園をめぐるルポを、3本立てでお届け
それでは、登山者として国立公園をどう歩くか、楽しむか。
ルート案や見どころなど、各地のフィールドを満喫するための情報が詰まった、3人の書き手による3本のルポをお送りします。
高橋庄太郎さんは「白山国立公園」へ。その中心地であり、深い歴史が紡がれてきた白山をめぐります。
福島県・檜枝岐(ひのえまた)村へ向かったのは、ライター・岡田さん。現在は、「尾瀬国立公園」と「日光国立公園」のふたつに分かれている尾瀬・日光のエリアを、ひとつづきに歩きつなぐ3日間の縦走へ向かいます。
ライター・麻生さんは野性漂う最果ての地、知床へ。知床半島に刻まれた唯一の縦走路をとり、北の大地をたどります。
各地の国立公園に足を延ばしたルポ、ぜひお楽しみください。
日本の国立公園のこれからをともに考える、識者3人のトークセッション
世界に誇るべき豊かな自然が息づく国立公園。しかし、「保護」と「利用」という観点からみたとき、登山をはじめとした「利用」を可能にする登山道やトイレ、駐車場といったインフラ施設の「保護」は、国ではなく、山小屋や民間ボランティアの手に頼っている現状があります。
このような構造的な問題をどのように改善していくのか、わたしたち登山者にはなにができるのか。
産学民の立場から研究、プロジェクトに携わる3名の識者を招き、座談会を行ないました。
現状の全体像はどのようなもので、利用者としてのわたしたちには、どのようなアクションができるのか——ともに考える場となっています。
「生態系&地形」「切手」の切り口から、国立公園をのぞいてみると?
“小さな外交官”ともいわれる、切手。そこに描き込まれる絵柄として、これまでに数多くの国立公園の景観が採用されてきました。
絵にする景観はどのようなプロセスで決まり、描かれるのか。また、これまでにどのような山岳景観が絵柄として採用されてきたか……。切手デザイナー、郵政博物館の学芸員といった“切手のプロ”に教えてもらいました。
「白馬岳が“高山植物の宝庫”になった理由は?」「苗場山は、どうして山頂部に湿原があるの?」
山に触れ、登っていくと、ふと湧いてくるクエスチョンたち。そんな自然景観の疑問に、自然地理学のエキスパートがアンサーします!
ポンチョ連載では、防水透湿ローカットシューズ8足を検証!
足取りが軽く、動きやすい防水透湿ローカットシューズ。
軽い装備で軽快な登山を楽しみたいときに、ぜひ履きたい一足ですが、どのような違いがあるのだろう?
ということで今回、ポンチョさんのもとにエントリーした8足。
ソールの硬軟、トゥ・ボックスの幅、シューレースの形状&システム、ラグパターンの違い……etc. と、毎度おなじみの細かいレビューポイントの数々から、お気に入りの一足を探ります。
Women’s PEAKS——“今シーズンの注目”を語り合うトークセッション&ウエアのおしゃれコーデ術
久しぶりにやってきました、Women’s PEAKSが!
着々と近づく夏の本格シーズンインに向け、登山を愛する女性のために、女性編集部員が編むスペシャル特集。
全17ページからなる特集のキックオフとして、2025夏山シーズン開幕に向けて“今シーズンの注目”を語り合います。
アウトドア業界関係者3名をお招きしたトークセッション。もっとも盛り上がりをみせた話題が“パンツ”だった(!?)という、登山にまつわる本音トークは、共感&新発見まちがいナシです。
おしゃれコーデ術を、アウトドアスタイリストが直伝!
続いては、登山ウエアのコーディネート術。
今シーズンに新調した私物ウエアを、おしゃれに着こなすことを目論む、あべ&オダマキ編集部員。知恵を授けるのは、小誌で毎度おなじみ、アウトドアスタイリストの近澤先生です。
近澤直伝おしゃれポイントで、モデルさんのようにウエアを着こなしていく両部員……山のなかを颯爽と闊歩し、山の上では肩で風を切って歩きたいそこのアナタ、要注目ですよ!
Women’s PEAKS——男性こそ必読!登山の紫外線対策とスキンケア
3企画目は、スキンクリニックの女性院長がレクチャーする、登山における紫外線の影響とダメージ対策、肌ケアについてです。
とくに読んでいただきたいのが、30~50代の読者のみなさま。女性はもちろんなのですが、肌ケアをおろそかにしがちな男性読者にこそ、ご一読いただきたい内容なのです!
紫外線、紫外線……ととかく叫ばれがちな「紫外線」ですが、そもそもソレってなに? にはじまり、肌でなにが起きているのか、対策の実例、登山前のケアから下山後のアフターケアまで、抜かりなく解説。
傾向を知り、必要な対策をとる——復習して知識として定着させたい、紫外線トリセツとなっています。
アラフォーたちはクロスカントリースキーに挑戦するも、ずっこけに次ぐずっこけで……
40がらみの編集長と山仲間による、ドタバタ珍道中連載。
今回は、経験者であるオオホリ以外の3人にとっては初挑戦となる「クロスカントリースキー」をやろう!と、一路、長野県・木島平へ。
テーマは「なだらかな雪原をクロスカントリースキーで歩いてみよう」というもの、でした。
まずは歩き方のレクチャーを受けるのですが、まもなくして、斜面に導かれた一行。一般的なスキーよりも細い板に慣れない初心者3名は、ことごとく転倒。また、転倒に次ぐ転倒、そして盛大なずっこけも。
“なだらかな雪原を歩く”という目標設定は高くはないはずなのですが、はたして、おっさんたちのずっこけばかりで撮れ高的には大丈夫なのかな……と、今回も先が思いやられる道行きを、ぜひ見届けてやってください。
そのほかも内容盛りだくさん!!PEAKS No.172は2025年5月15日(木)発売
国立公園特集やWomen’s PEAKSのほかにも、小誌おなじみの連載をはじめ内容盛りだくさんでお届けしています。
じつはわたしたち登山者にとって、親しみの深い存在だった「国立公園」。
登る山を「国立公園」という切り口からみることによって、また、国立公園を「山」という切り口からみることによって、より多層的な視点から山の魅力と出会いなおす今号の特集。
行き先のプランニングに、またおしゃれ力UPにも。この夏を満喫するための一冊、ぜひお手にとってご覧ください!
発売は2025年5月15日(木)。Amazonをはじめとしたオンライン、または全国の書店でお買い求めいただけます。
次号、「PEAKS No.173」は2025年6月13日(金)発売予定です。
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PROFILE

PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。