にゅう、白駒池、そして高見石へ。テント泊で行く冬の北八ヶ岳ルートガイド
PEAKS 編集部
- 2019年11月15日
INDEX
好天のタイミングを狙えば、雪山初心者でもテント泊に挑戦しやすいのが北八ヶ岳だ。とくに白駒池を中心とした一帯にはキャンプ指定地も多く、自分なりのコースを作りやすい。
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データ
1日目:稲子湯~シャクナゲ尾根〜にゅう〜白駒池
2日目:白駒池〜高見石〜白駒池〜シャクナゲ尾根〜稲子湯
アクセス
11月末までは稲子湯までのバスがJR小海駅から出ている。それ以降はタクシーか自家用車で。駐車場は稲子湯にある。また稲子湯に宿泊する場合は送迎バスを利用できる。麦草峠を通る車道(メルヘン街道)は冬季通行止めだ。
マップ
①出発は稲子湯。駐車場に加えてトイレもあり、 ゆっくりと準備できる。登山届もここで提出が可能。帰りには立ち寄り湯で体を温めたい。
②登山道を歩き始めると途中でいったん林道に出る。冬はクルマが通らないので安全だが、方向を間違って歩いてしまうこともあるので注意。
③シャクナゲ尾根は、まさにシャクナゲだらけ。登山道は途中まで傾斜がキツく、次第に緩やかになり、体力的にはだんだん楽になっていく。
④人気山域だけに道標は多い。見失わないように歩けば安全だが、天候によっては雪がこびりついて見えにくいこともあり、油断は禁物だ。
⑤「にゅう」に向かうためには、稲子湯から白駒池を結ぶコースの途中で、分岐を曲がる。にゅうへは帰りに立ち寄ってもいいだろう。
⑥にゅうの山頂は吹きさらし。強風時は防寒対策を施してから登りたい。また、山頂の周囲は険しい岩場なので、滑落にも気を付けよう。
⑦完全凍結すれば、白駒池の上も歩くことができ、夏の登山道よりも歩行距離を短縮できる。だが凍結が不十分な時期は、その上を歩くのは危険。
⑧冬になると青苔荘のテント場は雪に埋もれる。周囲の樹木などを傷めないように、テント設営は細心の注意を払って行ないたい。
⑨高見石は高見石小屋のすぐ真上。この小屋の前にもテントを設営できるので、計画によっては白駒池ではなく、こちらに泊まるのもよい。
アドバイス
テント場がある青苔荘は、冬季も営業しているが、小屋に泊まる場合は予約が必要。管理人の方が不在のことも多い。周囲を汚さないように注意し、宿泊中のみならず行動中の飲み水やトイレも自分で対処できるように用意しよう。
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文◉高橋 庄太郎 Text by Shotaro Takahashi
写真◉加戸 昭太郎 Photo by Shotaro Kato
取材期間:2017年1月10日、11日
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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