「北又小屋」北アルプスの山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2018年03月10日
INDEX
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
渓流釣りの客にも人気
北アルプスの最北端、朝日岳への入口となるのが北又小屋だ。ふもとにある小川温泉元湯から小屋までの道は完全舗装されているため、北陸本線泊駅からタクシーを利用して一気に小屋の前までアクセスすることができる。北又林道のゲートをくぐって車道を歩くこともでき、約3時間で小屋までたどり着くことも可能。朝日岳登山の本拠地としての役割はもちろん、北又谷一帯のイワナ釣りの客にも人気が高く、そのほか紅葉のシーズンには紅葉狩りに観光客が訪れることも。
登山口にありながら、アクセスがタクシーにかぎられるのが難点だが、タクシー利用客には1人あたり1000円の助成金が出る制度がある。朝日小屋・北又小屋のウェブサイトに詳細が載っているので、出かける際はぜひチェックしておこう。
館内施設
登山届けはこちらへ
北又小屋は朝日岳への登山口にもあたるため、登山届けの提出所にもなっている。入口の机に登山者専用ノートが置いてあるので、グループ名や日程を記入してから山へ入ろう。
洗面所の水は飲用可
北又小屋の水は黒部川水系から引いた天然水を利用しており、飲用することができる。ここから朝日岳への登りはとても急なので、しっかり水を補給していきたい。
食卓の下は……
北又小屋の近くにはイワナ釣りのスポットがあり、釣った魚を持ってくる客もいるとか。食堂のテーブルの下には囲炉裏があり、釣った魚を囲炉裏を囲んで食べることもできる。
食事
朝食
焼き鮭、目玉焼き、ハム、サラダ、納豆、バナナとバランスのよい朝ご飯。ご飯は富山産コシヒカリ100%。
夕食
魚の唐揚げ、手羽先、サラダ、とろろ、冷奴、もずく、ほたるいかの和え物、漬物など。おかずはすべて手作り。
お土産・売店
写真は受付。売店はとくにないので、行動食や飲み物など必要なものは事前に買っていこう。水は、館内の水道水が飲用可能。
部屋
2階に上がると、個室が4部屋あり、ブナの間、岩魚の間、栃の間、山女魚の間と名づけられている。どれもこぢんまりとした純和室だ。混雑時は相部屋になることも。
テント場
木々に囲まれて、風がよけられるテント場。土が堅いので、設営場所を選びたい。
DATA
設営数:40張
利用料:1,000円/人
水場:小屋
トイレ:なし
地面:土・砂利
小屋からの時間:2分
食べ終ったらこちらへ返却!
北又小屋は基本的にひとりで切り盛りしているため、ご飯も米沢さん手作り。食べ終わったら感謝の気持ちを込めて、返却口へ食器を下げよう。
「北又小屋(きたまたごや)」の基本情報
設備
テント場:あり
水場:あり
個室:なし
自炊室:なし
乾燥室:なし
お風呂:なし
生ビール:なし
営業期間
6月下旬~10月31日
電話・電波
ドコモ:通話不可
au:通話不可
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:あり
収容人数
25人
標高
700m
宿泊料金
1泊2食:8,500円
素泊まり:5,700円
お弁当:1,100円
連絡先
0765-84-8809
www.asahigoya.net/info/kitamata.html
※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
- BRAND :
- PEAKS
- CREDIT :
- テキスト/渡辺幸雄 森山憲一 写真/宮田幸司 仁田慎吾 野口祐一 後藤武久 宮上晃一 渡辺幸雄 杉村 航 新井和也 井上大助 森山憲一 高橋庄太郎 岡野朋之 亀田正人 梶山 正 三宅 岳 内田 修 矢島慎一 加戸昭太郎 星野秀樹 西田省三 太田孝則 中村成勝 泥谷範幸 大森千歳 宇津木昌樹 山小屋提供
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。