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雪山登山、キホンのキ!|歩くよりも慣れるよりも先に、まずは知ることからはじめよう

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文◉エフェクト古澤 Text by effect Furusawa
イラスト◉高橋未来 Illustration by Miki Takahashi
出典◉PEAKS 2016年12月号 No.85

遊びのフィールドは、ふたつの季節で変わる

下界にはそれぞれの特徴を持った四季があるように、雪山にも気温や積雪量の違う季節がふたつ存在する。同じフィールドでもその表情は大きく変わる。自分に合ったフィールドにでかけてみよう。

残雪期:晴天の雪山を狙うならココだ! 高い山にも挑戦してみよう

3月から5月、山域によっては6月までが「残雪期」と呼ばれる期間。
気温も高くなりつつある時期だ。冬季通行止めだった林道が開通したり、天候が安定して晴天日が多くなったりと、登山のチャンスがぐっと増える時期でもある。

その分、気温上昇による雪崩や、強い日差しには注意。登高時は想像以上に汗をかきやすいので、レイヤリングでの体温調節やこまめな水分補給を心がけよう。
雪山のなかでは比較的初心者でも高山に足を運びやすく、雪山を楽しむにはもってこいなシーズン。

厳冬期は低山で雪山に慣れ、残雪期にはレベルアップした山行を、というのが雪山ビギナーにはオススメの流れだ。

たとえば……

3、4月には、北アルプスの後立山連峰などの日本海側エリアでも天候が安定しはじめ、登りやすくなる。飯豊連峰など東北の山々へも登山のチャンスが増える。

厳冬期:厳しさの先に待つ絶景を求めて、装備はしっかり整えよう!

その名のとおり、雪山のなかでもっとも厳しい時期が「厳冬期」。一般的には12月後半から2月の間とされる。気温は氷点下が当たり前で、大量の雪に足を取られながら登る。

滑落を防止するため、靴は12本爪アイゼンが装着できるものを選ぼう。アルプスや八ヶ岳などのとくに寒さが厳しいエリアでは保温材入りの冬山用がオススメだ。また、天候が安定しない日が多いので、ビバーク装備を充実させておこう。

荷物がかさむからといって準備を怠ると、いざというときに命に関わる。始めは経験者やガイドといっしょに装備を確認するよう心がけたい。厳しさを乗り越えた先の絶景を見れば、その魅力の虜になるはずだ。

たとえば……

厳冬期なら丹沢や奥多摩など、首都圏から近く、標高の高くない山でも雪山体験ができる。初心者は、まず低山から慣れて、徐々にステップアップしていこう。

 

きっと読者のみなさんも、夏は美しい稜線を歩き、テント場や山小屋で語り合ったことだろう。そんな季節も終わりを迎え、秋山を経て、いよいよ季節は冬へ。

寒い、厳しいといった冬山のイメージから入山者は減っていくが、じつは魅力的な登山シーズンがここからはじまるといってもいい。
そこには静かで洗練された空間が広がっており、引き締まった雪を踏みしめる心地良い音だけが聞こえる。

花の観察や沢登り、軽い装備での縦走など一般的な登山シーズンだけの楽しみもあるが、澄んだ夜空の天体観測やアイスクライミング、初心者でも楽しめるスノーシューハイキングなど、冬だけの魅力的なアクティビティも満載だ。

輪郭だけを残して雪化粧した稜線を眺めれば、いままで雪山に興味がなかった人でも感動することは間違いないだろう。確かに気温は低いが、太陽が顔をだすと暑く感じることさえある。

つまり冬山は決して手の届かない別世界なのではなく、数ある山の表情のひとつ、ということだ。
登山はやるけど、雪山には登らない、という人は多い。しかし、高山帯では、雪のある時期は1年の半分以上。

それをイメージだけで敬遠してはあまりにもったいない。正しい知識と装備を身に着ければ、あなたの山の楽しみは倍以上に広がるはずだ。

出典

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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