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マムートの新たな決意表明。氷河のある世界のために

地球温暖化が喫緊の課題となったいま、アウトドアブランドは、環境問題への明確なアクションを取り始めた。この秋はじまる、マムートの新しい取り組みを紹介する。

文◉伊藤俊明 Text by Toshiaki Ito
写真(製品)◉熊原美惠 Photo by Yoshie Kumahara
出典◉PEAKS 2021年9月号 No.142
企画協力◉マムート スポーツ グループ ジャパン TEL.03-5413-8597 www.mammut.jp

Together For Glaciers

夏の猛暑や豪雨は、地球温暖化がどこか遠い国のできごとではなく、私たちの足元でいままさに進行中なのだと実感させる。

ヨーロッパでは、氷河の後退が深刻視されている。スイスでは、産業革命以前からこれまでに気温が約2°C上昇した。アルプス山脈の氷河は、1850年代と比べてその約60%が失われた。近年の記録的な暑さで融解はさらに加速し、このままいけば、今世紀末には姿を消してしまうと考えられている。

氷河が消えるとどうなるのか。短期的には、洪水や地滑り、土石流のような災害リスクが高まる。地球にある淡水の70%を氷河や氷山が蓄えていると聞けば、水資源も心配になる。飲料水や農業用水は大丈夫だろうか。スイスのような観光立国にとっては、観光業への影響も懸念される。周囲の生態系にも影響を及ぼすだろうし、氷に閉じ込められた未知の細菌やウイルスが放出されるという、SF映画のような話もある。

長い年月をかけて岩を削り、山をつくった氷河は、ヨーロッパに暮らす人々にとっては自然を象徴する存在でもある。氷河を守ることは自然を守ること。そのためには、地球温暖化を許容範囲にとどめておかなければならない。

それをどこよりも知っているのが、1862年に創業したマムートだ。氷河の移り変わりを見守りながら、そこで必要とされる道具をつくり続けてきたマムートは、この秋、「トゥゲザー・フォー・グレイシャーズ(Together For Glaciers)〜氷河のある世界のために」というグローバルメッセージを掲げる。これは短期的なキャンペーンではなく、同社のすべての活動に通底する、いわば企業理念のようなもの。2050年までにカーボンニュートラルの達成を目指す。

「氷河のある世界のために」というメッセージは一朝一夕に生まれたわけではない。マムートはCSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)部門を立ち上げ、2018年には「ウィー・ケア(WE CARE)」という 環境活動をスタートさせている。

ウィー・ケアは、環境保護のために自らに課した取り決めだ。たとえば、ブルーサイン認証の取得やPFC(有機フッ素化合物)使用の段階的な削減など、独自に基準を設け、2025年までに製品の95%をこの基準に適合させるべく改革を進めている。基準や目標の詳細はホームページでも公開されているので、ユーザーに対する「公約」といってもいいかもしれない。そう考えて読み込むと、同社の並々ならぬ覚悟と意志が伝わってくる。

環境に有害な物質の使用を禁ずるなど、環境負荷を抑えた素材や製品に与えられる認証で、「世界でもっとも厳しい基準」といわれる。
生活賃金の支払いや児童労働による搾取を行なわないなど人道的労働基準を遵守する工場に与えられる認証。

CSR部門は、こうした活動を指揮する司令塔として開設された。これを主導するのがアリーチェ・マーティンだ。かつてのインタビューに答えて彼女は、「現在の重要課題は、サプライチェーン全体でのCO2排出量の削減と、循環型ビジネスモデルの構築」と語っている。

これまで対外的にアピールすることはなかったが、CO2排出量の削減は着々と進んでいる。ドイツにあるすべての物流センターで使用する電力は、すでに再生可能エネルギーへと移行した。ロープを製造するパートナー企業も100%再生可能エネルギーへと切り替えた。つぎのターゲットは輸送部門。空輸を減らすことでCO2排出量も大きく削減できると見込んでいる。

もうひとつの課題である循環型ビジネスモデルの最初の一歩は、同社の最初の製品でもあるロープのリサイクルから始まった。アリーチェは語る。

「CO2排出量の調査で、ロープはもっともインパクトが大きい製品カテゴリーで、マムート全体のCO2排出量の13%近くを占めていることがわかりました」

使えなくなったロープに新しい命を吹き込む、「クローズ・ザ・ループ(Close the Loop)」プロジェクトは、NGO団体POWスイスと手を組んでスタートした。クライミングジムやショップを介して古いロープを回収し、ロープから再生したナイロンを使ってTシャツをつくっている。

ロープの回収はお膝元であるスイス国内のジムやショップで始まったが、今後はこれを拡大し、2023年にはヨーロッパ14カ国に回収拠点を設置する予定だ。さらに、同年夏には、リサイクル可能なロープコレクションの発売も予定している。このロープはリサイクルされた素材からつくられ、再度リサイクルできる。まさしく、 循環(ループ)するロープだ。

去る山の日には、ここ日本でもマムートスポーツグループジャパンとPOWジャパンが契約を結んだ。2023年開始を目標に、日本ならではのクローズ・ザ・ループを展開すべく動き始めている。

また、日本では独自に「ロングライフ・プロダクトサポート」という取り組みもスタートさせる。これは、購入したマムート製品をより長く使ってもらうための活動で、全国のマムートストアにプロダクトケアのスペシャリストを配置し、製品ケアの方法を伝えてユーザーをサポートするというもの。より多くを売るという企業活動には矛盾するようだが、より本質的な環境活動を目指していく。

あの人気モデルも環境に配慮。

同社のCSR部門は、製品開発にも深く関わっている。企画の段階で素材や製造方法を精査し、すべてが自社の基準を満たして初めてGOサインが出る。店頭に並ぶ多くの製品で、すでに環境への配慮がなされている。

マクンSOフーデッドジャケットAF Men

薄手のソフトシェルジャケット。ストレッチが効いて汗抜けもよく、シャツ代わりに通年使える。ブルーサインとフェアウェアファウンデーションの認証を取得。PFCフリーの撥水加工仕様。

¥19,800/サイズ:XS~XL/カラー:ダークティール、他4色/重量:384g(L)

トレッカー3.0 SOパンツAF Men

ストレッチ性に優れる定番パンツがデザインを変更。ウエストに紐を追加して、より穿きやすくなった。生地の変更により新たにブルーサイン認証も取得。PFCフリーの撥水加工がされている。

¥16,500/サイズ:XS~XL/カラー:ブラック、他3色/重量:324g(L)

サプエンハイGTX

軽さと適度な剛性感を備えて履きやすい一足。人の足型に近づけたアナトミカルデザインでフィット感に優れる。アッパーにはゴアテックスを採用。フェアウェアファウンデーション認証済み。

¥22,000/サイズ:25.5~28.0cm/カラー:ブラック/ダークラディアント、他2色/重量:530g(27.0cm片足)

デュカンスパイン 28-35

肩と腰のハーネスが連動して動く独自構造を採用。不安定な姿勢でもバックパックが体に追従し、疲労を軽減する。テント泊対応の50-60Lモデルもある。フェアウェアファウンデーションの認証を取得。

¥26,400/容量:35L/カラー:サンライト/ブラック、他3色/重量:1,290g

ナチュラル洗剤プレゼント

WE CARE該当製品を¥11,000以上購入すると、オリジナルのナチュラル洗剤をプレゼント。ヤシ由来の洗浄成分と化粧品にも使用されている保湿/柔軟成分であるアミノ酸を高濃縮してブレンドしたものだ。ウエアを傷めず、敏感肌の人も使用できる。全国のマムートストア、およびECサイトで8月17日よりキャンペーンを開始。洗剤がなくなり次第終了。

出典

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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