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登山家・中島健郎さん監修、ホグロフス×ポーラテック×PEAKSトリプルコラボのフリース完成

若き登山家の経験に裏付けされた、本当に使えるモノを形にするために3ブランドがそれぞれの分野で力を注いで作り上げた「ケンロウフーディ3」。3度の試作でたどり着いた完成品の名に、3の文字を掲げて世に放たれる。

文◉小川郁代 Text by Ikuyo Ogawa
写真◉熊原美惠 Photo by Yoshie Kumahara
出典◉PEAKS 2021年12月号 No.145

「ホグロフス×ポーラテック×PEAKS」夢のトリプルコラボが実現

10月も終わりに差しかかったある日、中島健郎さんは、とあるテレビ番組の撮影のために剱沢にいた。日中の気温は6°C。日差しはなく、上流の雪渓から流れる水は身を切るように冷たい。登山道を歩くだけなら快適にすごせるが、沢登りにはかなりつらい環境だ。この日の中島さんには、撮影以外にもうひとつのミッションがある。かねてから進めてきた、自身監修の別注アイテムを、実際に試して仕上がりのチェックをするのだ。

水から上がった先は、幕営地まで岩登りの道が続く。冷え切った体が乾き体温が上昇するにつれ、ウエアの役割は保温から換気へとシフトする。

 

沢から上がり、濡れたウエアを脱いで袖をとおしたのは、薄手フリースのプルオーバー。中島さんの要望を受けたホグロフスチームが、数カ月をかけて試作を繰り返し、ようやく最終サンプルの完成にこぎつけていた。

「なんでも好きなものを作っていいと言われたので、冬場にベースレイヤーの上に1枚で着られる、薄手で暖かい行動着をお願いしました。ハーネスに干渉しないハーフジップ型で、フードではなく、バラクラバ付きがいいなと」

素材に選んだのは「ポーラテック・パワーグリッド」。起毛したフリースにグリッド状の隙間を設けることで、高い保温力と通気性を両立し、停止時は暖かく、行動中はオーバーヒートを防ぐことができる。保温性を高めたい前身頃と腰の部分には、「ポーラテック・アルファダイレクト」を配置。従来は生地の間に封入していた化繊綿を、目の粗い生地に編み込んだ素材で、優れた保温力と同時に、抜群の通気性を発揮する。これに撥水ナイロンを合わせることで防風性を高め、ハーネスやバックパックの摩擦によるダメージを防ぐ効果も備えた。どちらの素材も、用途に合わせて厚みを選択できるが、中島さんが実際に手に取って確かめた結果、パワーグリッドはもっとも厚手のものを、アルファダイレクトは、かなり薄手のタイプを選んだ。

アルファダイレクトのふわりとした質感は、起毛ではなく編み込まれた極細繊維によるもの。
起毛の温かさとグリッドの通気性が、パワーグリッドの快適さを司る。

製品力を底上げする秀逸なディテール

「パワーグリッドは、使える時期が長い薄手のものが人気らしいのですが、冬に1枚で使えるように、いちばん厚手のものを選びました。それにボリュームを合わせて、アルファダイレクトは薄手のタイプにしましたが、コンパクトで動きやすいし、沢で体が冷え切ったときや夜のテント場でも、厚さ以上の保温力を感じました。行動中の熱の排出もよく、前を開けて換気もできるので、もっと運動量が多いときでも、温度管理がしやすいと思います。ヘルメットを被ったまま着脱できるので、長めのファスナーにして正解でしたね」

手の甲全体をカバーする長めの袖口はサムホール仕様。
唯一の収納であるチェストポケットは余裕のあるサイズ。
就寝時に冷えやすい腰の部分にはアルファダイレクトで保温力をプラス。バックパックとの擦れを防ぐ効果もある。
※身長170cm / 体重62kg / 着用サイズM

 

そして、今回ホグロフスチームにとって最大の課題となったのが、中島さんがもっともこだわったバラクラバだ。普通のフードなら、ファスナーをすべて閉じてもアゴあたりまでしか届かないが、バラクラバにすると、口や鼻の周りに、つねに固く冷たいファスナーが触れることになる。位置をずらしても当たる場所が変わるだけで、不快感は解消しない。試行錯誤の末にたどりついたのが、フードのように襟と一体化させるのではなく、単体のバラクラバを首の後ろに縫い付ける方法。こうすることで、普段は襟周りがすっきりとし、独立したバラクラバは肩や腕の動きの影響を受けにくいので、被ったときのツッパリ感や動きにくさもない。開口の縁に配したナイロン天竺は、大きくストレッチして着脱しやすく、肌あたりが柔らかでフィット感もいい。

適度な厚みでもたつかないバラクラバは、伸縮性が高くアレンジも自在。飲食時に口元を下げるのはもちろん、すべてを首まで下げればネックウォーマーに。口元だけを覆うフェイスカバースタイルにも素早く変化。首から外して後ろに垂らせば、存在感を消して次の出番まで待機する。

 

「本当によくできていて、とても満足です。サングラスが引っかからないようにという要望も、みごとにかなえてもらえました。これがあれば、ほかにバラクラバやネックウォーマーもいらないし、マスクとしても使える。軽くて着心地もよくて、行動中から寝るときまで、ずっと快適に使えました」

APEX AWARDS 2021受賞!
ホグロフス
「ハイロフトウールジャケット」

バラクラバにプルオーバーという玄人好みのあつらえだが、コンセプトを理解し、必要とされる環境で使う人にとっては、間違いなく満足度の高いものに仕上がった。中島さんの経験とポーラテックの素材力、ホグロフスの製品開発力が集まってこその上質なコラボレーションに、タウンユースや汎用性という言葉はない。PEAKSが運営するオンラインショップ「Good Life Goods」のみの販売(12月中旬予定)で数量限定生産。商品も売り方も、万人受けしないのは百も承知だ。

ケンロウフーディ3

¥20,900
サイズ:S〜L
カラー:ブラウン×ブラック
重量:340g(M)

 

アルパインクライマー・ 山岳カメラマン
中島健郎

奈良県出身。1984年生れの37歳。関西学院大学在学中の海外遠征で未踏峰2座の登頂に成功。2017年のシスパーレ北東壁、2019年ラカポシ南壁の未踏ルート登攀で、2度のピオレドール賞を受賞する。石井スポーツ所属。

ケンロウフーディ3着用の中島健郎さんはここで見られます!

今回紹介したケンロウフーディ3の高機能がどんなシーンで登山者をサポートしてくれるのか。中島さんが実際にフィールドで着用している様子を見られる番組(この記事冒頭の「とある番組」というのが実はコチラ)がもうすぐ放送されるので、ぜひチェックを!

「地球トラベラー 錦秋の剱岳 幻の滝を撮る」

放送日時
【NHK BSプレミアム】
11/23(火・祝)15:10~16:39(89分)

【NHK BS4K】
12/18(土)18:00~19:29(89分)

出典

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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