雪山におすすめのバックパック14選!目的やスタイルで選べる、特徴やポイントを写真付きで解説
PEAKS 編集部
- 2022年02月26日
INDEX
雪山ギアは、ハイスペックのものであればいいというわけではありません。あなたの目的やスタイルによって、必要な機能は変わってきます。そこで今回は、雪山に向いている2種類のバックパックと特徴、おすすめの商品14個をご紹介。あなたが本当に必要な機能を見極めて、長く愛用できるものを購入しましょう!
雪山に向いているバックパックは2種類!
雪山に向いているバックパックは2種類あります。
- マウンテニアリング
- バックカントリースキー
まずはそれぞれの特徴を比べてみましょう。
マウンテニアリングの特徴
マウンテニアリングは、雪山や山をよじのぼるフィールドを想定して作られているバックパックです。そのため、シンプルで丈夫なつくりになっています。
- 特徴
- ・体の動きを妨げないシンプルな設計
- ・岩や氷に擦れても壊れない丈夫さ
- ・なめらかな素材で雪が付きにくい
- ・雪が積もらないようにポケットが少ない
シンプルで丈夫なつくりに特化されているマウンテニアリングは、軽量設計が優先されていません。しかし、雨蓋・背面パッド・ウエストベルトなどを外せるモデルも多いです。また、アックスやクランポンなど雪山装備の携行にも対応しています。
バックカントリースキーの特徴
バックカントリースキーは、スキーやスノーボードで使うことを想定されているバックパックです。使用時の便利さと重心を考えてデザインされています。
- 特徴
- ・サイドや背面から中身を取り出せる
- ・重心が体に近くなる設計
- ・薄めのフォルム
- ・ポケットが多い
板を付けたままでも必要なものを取り出せるように、ポケットや内部へのアクセスがしやすくなっているので、スノーシューイングや登山でも便利です。スノーセーフティポケットやゴーグルポケットなどのポケットも、アイデア次第でより便利なバックパックにできます。
おすすめのマウンテニアリング向けバックパック9選
おすすめするマウンテニアリング向けのバックパックを9種類ご紹介します。
- モンベル/アルパインパック50
- グレゴリー/アルピニストLT38
- ミステリーランチ/セプター35
- オスプレー/ミュータント38
- マムート/トリオンノードワンド38
- ブルーアイス/ドラゴンフライⅡ 45L
- ミレー/プロライター30+10
- マックパック/センチネルパック
- ブラックダイヤモンド/サーク 45
おすすめポイントや商品詳細を見て、あなたのスタイルに合うパックを吟味しましょう。
モンベル/アルパインパック50
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥21,780(税込) |
容量 | 50ℓ |
重量 | 1620g |
ロールアップ式の開口部と専用のアクアバリアサックで、防水性と開閉のしやすさが優れています。縫製箇所を少なくしたパターン設計で軽量性にも配慮。背面にはフレームが入っていて、安定感のある背負い心地です。別売りで雨蓋も取り付けできます。
★ポイント
インナーにはハンドルが付いているので、単体でも扱いやすいです。シームテープ処理によって、防水性はかなり高くなっています。
グレゴリー/アルピニストLT38
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥28,600(税込) |
容量 | 38ℓ |
重量 | 1160g |
フレームを兼ねている高強度ポリエチレンの背面シートや雨蓋、ウエストベルトは取り外し可能です。すべて外すと、さらに400グラム軽くなります。軽量ながら、フロントとボトムは生地を二重にして強度をサポート。容量28リットルのモデルもあります。
★ポイント
ウエストベルトは残してパッドだけ取り出すこともできます。シンプルな構造で着脱も簡単です。
ミステリーランチ/セプター35
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥27,500(税込) |
容量 | 34ℓ |
重量 | 1500g |
本体の正面からつながる生地が、そのままトップリッドとなるデザインです。背面側のバックルを外すと、本体内部に素早くアクセスできます。フロントはマチ付きのポケットになっていて、濡れた道具を分けるなどしてスマートに持ち運べる工夫も。
★ポイント
マチ付きのポケットに沿ってファスナーが付いています。本体内部には、ここからもアクセス可能です。
オスプレー/ミュータント38
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥19,800(税込) |
容量 | 38ℓ(M/L) |
重量 | 1280g(M/L) |
シンプルなデザインのクライミングパック。雨蓋とフレームは取り外し可能です。サイドには幅広のスキーループもあり、スキー登山にも対応しています。サイズ展開はS/MとM/Lの2つで、小柄な体系の人も使いやすい大きさを選べます。容量は22リットルと52リットルのモデルも。
★ポイント
本体上部には収納式のフラッペがあります。雨蓋を外したときでも、雨の侵入を防いでくれます。
マムート/トリオンノードワンド38
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥24,200(税込) |
容量 | 38ℓ |
重量 | 960g |
ダニー・アーノルドをはじめとするアルピニストの助言に基づいて設計されたモデルです。軽さと背負い心地のよさにこだわっています。ショルダーハーネスの胸にあたる部分は、幅広くしてフィット感があるデザインに。背面にはV字型にフレームを入れ、しっかりしたつくりになっています。
★ポイント
本体はロールアップ式で防水性が高いです。雨蓋は取り外し可能で、さらに軽量化することもできます。
ブルーアイス/ドラゴンフライⅡ 45L
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥23,100(税込) |
容量 | 45ℓ |
重量 | 707g |
フレームやパッドなどを最小限にすることで、群を抜く軽さを実現。8000メートル峰の遠征隊員が設計した“わかっている人”向けのパックです。ロープキャリーやアックスホルダーなど、必要なものは全て備えられます。
★ポイント
ウエストのパッドは適度な硬さで荷重を受け止めてくれます。もちろん不要であれば、取り外しも可能です。
ミレー/プロライター30+10
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥20,900(税込) |
容量 | 30+10ℓ |
重量 | 1020g |
夏山の縦走やアルパインクライミング、スキーツーリングまで幅広く使えるよくばりなモデルです。容量は最大40リットルまで拡張することができます。本体には2種類の生地を使うことで、軽さと耐久性の両立を実現。背面は通気性も考慮したデザインです。
★ポイント
本体には、軽量で引き裂きに強い3ラインハニカムナイロンと、摩擦に強いコドラナイロン1000Dを使用。軽量性と強靭性を兼ねたミレー独自の生地です。
マックパック/センチネルパック
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥42,900(税込) |
容量 | 48+8ℓ(S2) |
重量 | 2040g(S2) |
テクニカルな冬のアルパインクライミングを想定したモデル。腕を上げる体の動きを妨げない細身のシルエットです。取り外し可能な雨蓋やウエストベルト、荷揚げ用のホールループもあります。耐久性・耐水性・重さのバランスが重視されているエコアズテックが使用され、本体は軽く、柔軟性に富むパックです。
★ポイント
背面にフレームが入っていて、しっかりした背負い心地です。パットは簡易なマットレスとしても使えます。
ブラックダイヤモンド/サーク 45
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥27,170(税込) |
容量 | 45ℓ(M/L) |
重量 | 1060g(M/L) |
クライミングとバックカントリーの要素を併せ持つスノーパックです。巾着式の開口部と一体化して素早い開閉を可能にするトップリッドや、体の傾きと連動するショルダーハーネスなど、見た目はシンプルでも使いやすい機構が満載です。
★ポイント
ショルダーハーネスの下部はワイヤーでつながっていて、片方が伸びるともう一方は縮む仕様です。
おすすめのバックカントリースキー向けパック5選
おすすめするバックカントリースキー向けパックを5種類ご紹介します。
- ドイター/フリースケーププロ40+
- スコット/マウンテンパック 35
- アークテリクス/ラッシュ SK 32 バックパック
- ザ・ノース・フェイス/チュガッチガイド45
- ティートンブロス/コマ38
マウンテニアリングとは違う、内部へのアクセスのしやすさや、ストラップやポケットなどの便利さにも注目してみてください!
ドイター/フリースケーププロ40+
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥26,000(税込) |
容量 | 40+10ℓ |
重量 | 1500g |
パックの重心が体の近いところに保つように設計されています。本体は10リットルの容量を拡張可能。内部には、背面からもアクセスできます。フロントにはスノーセーフティ用のポケットが付き、ヘルメットホルダーも付属しています。
★ポイント
スノーギア用のストラップが2本付いています。取り付ける道具に合わせて位置を変えることも可能です。
スコット/マウンテンパック 35
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥24,200(税込) |
容量 | 35ℓ |
重量 | 950g |
夏山登山からクライミング、バックカントリーまで使える新作です。スキーやスノーボード、アイスツールの取り付けに使う2本のストラップは、使わないときには本体にスマートに収納ができます。雪の付着を最小限に抑えられるフラットな表面も特徴的です。
★ポイント
本体へはサイドからもアクセスできます。利便性は損なわずに、背面アクセスよりも軽量です。
アークテリクス/ラッシュ SK 32 バックパック
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥36,300(税込) |
容量 | 32ℓ |
重量 | 900g |
ロールアップ式で上部を長く使うと最大40リットルまで収納可能。本体には側面に5箇所ずつ、前面に2箇所のアンカーフックが備わっています。このアンカーフックに付属のストラップを取り付けると、スキーやアイスツールを持ち運べます。
★ポイント
本体とスノーセーフティポケットはサイドからアクセス可能です。止水ファスナーで、防水性も高くなっています。
ザ・ノース・フェイス/チュガッチガイド45
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥35,200(税込) |
容量 | 45ℓ |
重量 | 1900g |
強度が高く、耐摩耗性に優れるコーデュラナイロンを使用。アルミフレームを内蔵し、重い荷物も安定して背負えます。オーソドックスなトップリフトデザインや背面アクセスに加えて、実用的な2気室構造なのでプロのガイドからも好評なモデルです。
★ポイント
高い位置で仕切る独特な2気室構造。ヘルメットも楽に収まる空間は、なにかと使いやすく便利です。
ティートンブロス/コマ38
商品情報 | |
---|---|
価格 | ¥29,480(税込) |
容量 | 38ℓ |
重量 | 2000g |
本体上部のストラップは、正面に内蔵されるパネルに連結されていて、一本を引くだけでパック全体を均一にプレスすることができます。これによって荷物が安定し、激しく動いてもブレにくいです。ボトムには横からアクセスできるクランポンポケットも装備しています。
★ポイント
背面はストラップと干渉せず、ファスナー操作のみで開閉できます。開いた状態をキープできるのもポイントです。
まとめ
雪山に向いているバックパック「マウンテニアリング」と「バックカントリースキー」の特徴を比較し、おすすめのパックをご紹介してきました。容量・重量だけでなく、デザインの工夫や生地もパック選びの大切な要素です。あなたの目的やスタイル、パックに求める優先要素を考え、お財布と相談しながら愛用できるパックを購入しましょう!
(出典:PEAKS 2021年12月号)
Info
- BRAND :
- PEAKS
- CREDIT :
-
文◉伊藤俊明 Text by Toshiaki Ito
写真◉熊原美恵 Photo by Yoshie Kumahara
SHARE
PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。