今どきは衛星通信でメッセージもできる!|ハンディGPS最新事情
PEAKS 編集部
- 2022年03月11日
昔から登山中のナビゲーションを支えるツールとして重宝されてきたハンディGPS。最新モデルを中心に、このハンディGPSの現況を紹介しよう。
登山地図内蔵モデルが多数。一部は衛星通信機能も
現在ではスマホなど位置情報が使えるデバイスが増えているが、昔からGPS機能を使った山でのナビゲーションを支えてきたのはハンディGPS。では各種デバイスがある現代においてハンディGPSを使うメリットとはなんだろうか。
一番大きいのは「ナビ専用機」として稼働させられること。スマホをナビゲーションで使う場合、バッテリー消費が気になるが、別に専用機があれば各デバイスを積極的に活用できる。
さらに最近の製品は使い勝手も向上。登山地図を内蔵したモデルがほとんどで、全体に稼働時間もより長く、さらに双方向の衛星通信機能を搭載した機種なども登場している。低温への強さ、グローブ着用時の操作性など、従来からのメリットも含めると、利用価値は高い。
位置情報の精度が高いタフネスモデル
ガーミン/GPSマップ 66i
¥89.800
重量:241g
サイズ:16.3×6.6×3.5cm
稼働時間:約35時間
問:ガーミンジャパン
GPS、みちびきに加えGalileo衛星の受信にも対応し、より高精度な位置情報が得られる。アメリカ国防総省のミルスペックにも対応。
登山情報が入った地形図を内蔵
日本詳細地形図(2500/25000)を搭載。等高線が見やすく登山道や危険箇所などはわかりやすく描画されているので、行動中でもすばやく情報を把握できる。
高度や気圧を見やすく表示
気圧高度計を搭載しており、ルートを取り込んでおけば山行の高低図が見られる。また停滞時に定点で気圧変化を確認すれば天気の予測にも役立てられる。
便利なデータ、コンパスページ
ルートデータを取り入れたナビゲーションを行なうと、目的地、経由地までの距離などを途中で把握でき、さらに目的地の方向をコンパスが示してくれる。
衛星通信でメッセージの送受信が可能
「GPSマップ 66i」はイリジウムの衛星ネットワークも利用可。携帯電話網の圏外であっても双方向の衛星通信が可能で、メッセージの送受信、緊急時のSOS信号の送信などができる。これらの機能を使うには契約が必要だが、リスクの高い登山をする人なら安全のために利用を検討してみても良いだろう。
人気の定番モデル
ガーミン/オレゴン750TJ
¥90,000
重量:210g
サイズ:11.4×6.1×3.3cm
稼働時間:約16 時間
問:ガーミンジャパン
タッチパネル派に人気のモデル。昭文社の「日本登山地図」を内蔵しており、コースタイムや水場の情報なども見られる。
ガーミン/イートレックス 32x
¥59,800
重量:148g
サイズ:10.3×5.4×3.3cm
稼働時間:約25時間
問:ガーミンジャパン
片手で操作しやすい軽量・コンパクトなモデル。日本詳細地形図を内蔵。ナビゲーションに関しては十分な機能を備える。
※この記事はPEAKS[2021年2月号 No.135]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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