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冷たさをキープできるのはどれ?タイプ別クーラーボックスの使い分け調査

ハード・ソフト問わず、クーラーボックスのバリエーションが数年前と比べると劇的に増えた昨今。検証結果からわかったクーラーボックスの上手な使い方とは!?

文◉佐久間亮介
写真◉後藤武久
撮影協力◉PICA富士西湖
出典◉CAMP TOOLS 2021

クーラーボックスの上手な使い方

板氷とアイスで試してみた!

一般に、クーラーボックスの保冷性能は、ソフトよりもハードのほうが高いといわれる。一方、ソフトクーラーは保冷性能に関してはハードに対して一歩引けを取るが、持ち出しに便利だ。しかしながら近年は、ソフトクーラーの性能が高くなっていると聞くからなんとも悩ましい。

今回は5つのクーラーボックスで保冷性能を試し、どうすると保冷効果が発揮されるのか、外気温およそ30℃という条件において板氷とアイス(あずきバー)を使った検証をした。その結果、ザ・ノース・フェイスのフィルデンスクーラー12のボックス内の温度が約11℃でもっとも低く、次点でハードタイプが続き、ハードのほうが保冷性能が高いといわれている通説とは違うデータとなった。

この結果からクーラーボックスの使い方にはふたつのポイントがあることがわかる。ひとつは密閉性。フィルデンスクーラー12は、開閉部分の断熱材の配置から冷気が流出しにくく、同時に外気からの熱を遮断する効果が高い。

もう一点は、ボックス内の容積の使用率。氷と食材を適度に入れることで、ボックス内の温度が上がりにくくなる。今回の検証では次点となったふたつのハードクーラーも、板氷と内容物を増やすことでボックス内がより冷える可能性もある。つまり、ハード・ソフトという種類で決めつけるのではなく、内容量を想定して、サイズにあったものを使い分けるのがいいようだ。ちなみにアイスはどれも溶けていたので、冷やしぜんざいとしておいしくいただいた。

タイプ別クーラーボックスの使い分け調査

AOクーラー
24パック キャンバスソフトクーラー

ハードクーラーに負けず劣らずの保冷性能にもかかわらず、ハードほど重量がなく携行性に優れている。使用後は、インナーを引っ張り出して乾燥させられるため、手入れがラク。

ボックス内の温度は約19℃。外側の素材がキャンバス地、ジッパーは止水でないにもかかわらず、板氷はまだまだ原型をとどめている状態であり、ソフトクーラーのなかでも人気の理由がわかる保冷性能を示した形となった。

値段:¥14,300
容量:23ℓ
サイズ:D300×W430×H250mm
重量:1.3kg
問い合わせ:ビッグウィング

キャプテンスタッグ
ラウンドコールドクーラーバッグ

未使用時にはコンパクトになるソフトクーラーの利点をそのまま示すかのようなアイテム。押しつぶすようにして圧縮すると高さ8.5㎝までコンパクトになるのが大きな特徴。

ボックス内の温度は約22℃。今回の検証ではもっとも温度が高くなったが、デイキャンプや1泊2日のキャンプでは、必要十分な保冷力といえそうだ。収納性の高さを考慮すると、サブクーラーボックスとしてクルマに忍ばせておくのもあり。

値段:¥8,800
容量:26ℓ
サイズ:φ320×H400mm
重量:約1.1kg
問い合わせ:キャプテンスタッグ

ザ・ノース・フェイス
フィルデンスクーラー12

防水性と耐久性に優れるナイロンTPUラミネート生地を使用したソフトクーラー。密閉性の高い止水ジッパーを採用しているため、冷気が逃げにくい。350㎖缶が14本入るサイズ。

今回の検証でもっともボックス内の温度が低かった。その理由は2点。1点目は、ボックス内が氷とアイスでほどよく埋まり、無駄な空間がなく内部がよく冷えたこと。もう1点は、開閉部分の断熱材の配置により冷気の漏れを防ぎ、外気を遮断したことだろう。

値段:¥27,500
容量:12ℓ
サイズ:D240mm×W350mm×H260mm
重量:1.2kg
問い合わせ:ゴールドウインカスタマーサービス

ヒャド
クーラーボックス27R(リーフ)

高密度の断熱材を使用した保冷力に優れたハードクーラー。標準装備されている仕切り板は食材の整理に、バスケットは保冷剤や氷を直接触れさせたくない食材を入れるのに最適。

ボックス内の温度は約14℃で、5つのクーラーボックスのなかでは2番目に低い数値となり、ハードクーラーの保冷性能を実証する結果に。ハードクーラー特有の分厚い断熱材の効果としっかりと密閉できる留め具によるところが大きな要因。

値段:¥19,800
容量:25.5ℓ
サイズ:D338mm×W462mm×H353mm
重量:8.2kg
問い合わせ:トラウター

イエティ
クーラーボックスローディ24

保冷性能に定評のあるイエティのクーラー。ローディ24は、2ℓのペットボトルが縦置きできるため中のものが取り出しやすい。フタの留め具は柔軟性があって開閉しやすい。

約16℃とやや想像よりも温度が高かった印象。その理由は内容物が少なかったためと、高さがあるため温度計が氷から一番離れるモデルだったから。つまり、保冷性能を活かすのであればスカスカにするのではなく、ほどよく氷と食材を入れるのがいいだろう。

値段:¥35,200
容量:19.6ℓ
サイズ:D355mm×W419mm×H444mm
重量:5.8kg
問い合わせ:エイアンドエフ

教えてくれた人:佐久間亮介さん

キャンプコーディネーター。
テンマクデザインより小型のロッジ型テント「ガレージテント」をリリース。キャンプにまつわる職業にフォーカスした本『キャンプ職業案内』を2021年4月に出版したフリーランス。

出典

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PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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