小学校入学三大必須アイテムをアウトドアファブリックで制作!|みんなのMYOG
小田巻美穂子
- 2022年04月01日
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MYOG(ミョグ)とはMake Your Own Gearの略。アウトドアで使う道具を自作、カスタマイズすることを指す。「道具はある」と発言してしまったために突如始まったこの連載。製作の最終目標はウエアかテントかバックパックか……!?
今回は、新入学で用意するものがめちゃくちゃあることに入学式まで1週間を切ったというこのタイミングで気がついた父さん母さんに贈ります。
文・写真◉小田巻美穂子 Text & Photo by Mihoko Odamaki
6年間使う手提げなのに、既製品じゃダメですか!
手提げ、上履き入れ、体操着入れ。小学校入学三大必須アイテムです。上履き入れと体操着入れは100円ショップで売っているのでなんとかなりますが、手提げだけは学校から支給される道具箱が入るようにしないといけないので、強制自作率が高いと思われます……。
小学生の手提げといえばキルティング地がポピュラーですが、濡れてシミになったり、角っこが擦り切れやすいのが気になっていたので、アウトドアファブリックで作ろうと決めていました。X-PACにしたかったんですが、ちょっと高い。そういえば昔、キャンプチェアの座面を作ったぞと思い出し、探してみたらコーデュラナイロンを発見! カモ柄なのが不満ですが(そして加水分解的なニオイも若干……)、試作的なテンションで、さっそく裁断。
上履きと体操着は巾着式でと指定があったんですが、我が家には巾着用のヒモだけない……(ほかは売るほどあるのに)。そこでロールで購入してあったファスナーを活用することに。しかもカモ柄にぴったりのモスグリーン。巾着式は単体だと持ち運びしにくいと個人的に思っていて、とくに子どもが持つ場合、ヒモが長すぎると持ち運び時に引きずって歩くことになるし、ヒモが短いと出し入れしにくくなるという、塩梅が難しいアイテムでもあります。その点ファスナー式なら開口部が広く出し入れもしやすいし、持ち手をつければ持ち運びもスマート。
生地以外のパーツ数が多くなりますが、制作は簡単。パーツが多いギアの制作ポイントは、裁断時に「合い印(ノッチ)」をつけること。持ち手の位置、マチの折りたたみ部分などに、ハサミで5ミリ程度の切れ込みを入れます。ミシンで縫い合わせるときに印同士を合わせて縫うことできれいな仕上がりになります。
想像以上に出来栄えがよく、シューズ入れは自分用にもリピート制作決定! 今度こそX-PACを買うぞ(笑)。
そして装いは全く変わりませんが、今後は「みんなのMYOG」にリニューアルし、みなさんのMYOGも紹介していきたいと思っています。応募方法は…、2週間後までに考えます。
生地の裁断、ミシン縫いともに直線オンリー!
1.パーツをすべて裁断。この作業に一番時間がかかる
2.持ち手をつけたら生地を折りたたんでマチ部分を作る
3.開閉時のつまみをつける。使い勝手を上げるポイント
4.両端をテープで包んで処理する。縫いっぱなしでもOK
5.横からチェック。5cm×2回の折りたたみでできるマチ
6.ファスナーはロールで買っておくとすぐに作れて便利
完成!
ウエア用は内側にシルナイロンを縫い付けた。ポーチの制作より時間がかかった引き手。はい自己満足です!
右がマチありのシューズポーチ。左がマチなしのウエアポーチ。ファスナー仕様は大きく開くので出し入れしやすい
今月のアイテム:コーデュラナイロン
もう数年も前にカーミットチェアの座面張り替え用に購入した生地でデニール数は不明……。ちょっとお高め(¥4,000前後/m)だけど生地幅が145cmと大きく、端がほつれにくいので扱いやすい。表面は撥水加工、裏面はポリウレタンコーティングが施されている。
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PROFILE
PEAKS / 編集部員
小田巻美穂子
斜度が1度でも上がったら聞き役に徹し、下りで急にスピードアップ&おしゃべりになる登山スタイル。登りのペースは激遅ですが長く歩くのは嫌いではありません。活動フィールドは登山とキャンプ。ライフワークは手芸と園芸です。
斜度が1度でも上がったら聞き役に徹し、下りで急にスピードアップ&おしゃべりになる登山スタイル。登りのペースは激遅ですが長く歩くのは嫌いではありません。活動フィールドは登山とキャンプ。ライフワークは手芸と園芸です。