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【最新】豊富な種類から選べるトレッキングシューズ16選!|超厳選!マウンテンギア大辞典2022

数回はアウトソールを張り替えられるタイプもあるとはいえ、シューズは基本的には消耗品。そのために買い直す機会は多く、その際には失敗がないように自分に合うものを吟味したい。今回の記事では「トレッキングシューズ」を紹介する。
登山靴のなかでもトレッキング系のモデルはもっとも数多く、履く人の足の形に合わせて多様な種類から選べる。その特徴は比較的丈夫なアッパーをもち、アウトソールの凹凸が深め、といったところ。防水性が高く、ミッドソールのクッション性も高めである。足を守る力が強く、森林帯を中心とした一般的登山にはもっとも適している。

1. スカルパ/メスカリートトレックGTX

¥33,550
サイズ:EU39 ~ 46
重量:660g(EU42 /片足)
問:ロストアロー

トレッキング系としては少し細身。軽やかな足さばきで岩場でも活躍。

アッパーのメイン素材には耐水スウェードを使い、その内側には防水透湿素材であるゴアテックス。アッパーの屈曲部のみ柔軟性が高い素材に変更し、歩行中に足首に負担がかからないように配慮している。トレッキング系のなかでは比較的スリムな形状で、アプローチシューズの方向に少し傾いたトレッキングシューズだ。

凹凸が深く、やわらかな地面にも食い込むパターン。ミゾの間は少し離れて、歩行中に付着した土が落ちやすい

2. ローバー/カミーノEVO GT WXL

¥44,000
サイズ:UK6.5 ~ 11.0
重量:800g(UK8 /片足)
問:イワタニ・プリムス

タンのズレを抑えるX-レーシングシステム。

アッパーには厚みのあるヌバックレザーを使い、頑丈な造り。数種のフックの使い分けと、タンの上の金属パーツにシューレースをかける独自のシステムで歩行中の緩みを抑え、フィット感も向上している。

3. シリオ/P.F.630-GTX

¥46,200
サイズ:24.5 ~ 29.0cm
重量:820g(26.0cm/片足)
問:シリオ

日本人に多いという“甲高幅広”の足型を採用。

泥が付着しにくいアウトソールを使い、厚みのあるレザーで足首をしっかり覆ってケガを防止。足裏のプレートであるシャンクは硬く、不安定な岩稜帯でも体勢を崩しにくい。ライトアルパイン系に近いシューズだ。

4. スポルティバ/トランゴTRK GTX

¥33,000
サイズ:EU38 ~ 48
重量:600g(EU42 /片足)
問:スポルティバジャパン

人気モデルの2022年式リニューアル版。

アッパーの表面からは浸水の一因にもなる縫い目を減らし、内側のゴアテックスとのコンビで高い防水性を発揮。アウトソールの先端にはクライミングゾーンもあり、細かな突起をとらえ、岩場でも使いやすい。

足首の部分は前後左右への屈曲性を高める3Dフレックスシステム。足首はホールドされ、捻挫も起こしにくい

5. トポ/トレイルベンチャー2 ウォータープルーフ

¥27,500
サイズ:26.0 ~ 28.5cm
重量:451g(27.0cm/片足)
問:アルコインターナショナル

足元の視認性を向上させるポップなオレンジ。

かわいらしいルックスだが、張りのある丈夫な生地やヴィブラムメガグリップのアウトソールなど、じつはなかなかタフな設計。アキレス腱側を低く設計したミッドカットで、前進する際の屈曲性も高めている。

タンの上にはふたつの赤いコード。ここにシューレースを通し、歩行中のタンのズレを防ぐ。あまり例がない工夫だ

6. グランドキング/GK85

¥30,800
サイズ:22.5 ~ 29.0、30.0cm
重量:705g(26.0cm/片足)
問:キャラバン

フィット感がよく足入れの感覚はバツグン。

上品なカラーリングのオールレザー。日本人の足に合いやすい足型を使い、包み込むようにフィットする。シューズを覆うラバーは頑丈でアッパーのホールド感も高く、ライトアルパインシューズ並みに高山にも向く。

7. バスク/ブリーズLT LOW GTX

¥23,100
サイズ:US7.0 ~ 10.0
重量:313g(US9.0 /片足)
問:エイアンドエフ

一般的な登山からスピードハイクまで汎用性が高い。

ヴィブラムライトベーステクノロジーを使った軽量でグリップ性が高いアウトソールを採用し、トレイルランニングシューズのような軽快さ。だが、ある程度の硬さは残し、ローカットながら体を支える力が強い。

8. モンベル/アルパインクルーザー800 メンズ

¥21,450
サイズ:24.0 ~ 29.0、30.0、31.0cm
重量:554g(25.5cm/片足)
問:モンベル

重い荷物も受け止める全体的に頑丈な構造。

アッパーは化学繊維を中心にしながらも、傷みやすい箇所はスウェードで補強し、ハードな登山でも安心。アッパーの丈はかなり高く、足首を捻挫から守る効果は非常に強い。安全性を重視したい人に向いている。

9. キーン/リッジ フレックス ミッド ウォータープルーフ

¥22,000
サイズ:25.0 ~ 29.0cm
重量:543g(27.0cm/片足)
問:キーン・ジャパン

面積が広めのアウトソールで確実に地面をつかむ。

足指の屈曲部分の上に位置するアッパーは蛇腹状に曲がり、歩行中に無用な力を使わずに済む。アウトソールも同様で、屈曲性を高めるための横向きのミゾが切られており、歩行中の疲労感を少なくする効果は高い。

10. ザ・ノース・フェイス/ベクティブエクスプロリス ミッドフューチャーライト

¥24,970
サイズ:US7.0 ~ 10.0
重量:404g(US9.0 /片足)
問:ゴールドウインカスタマーサービス

少し尖ったつま先で岩場でも歩きやすい。

自社で考案した歩行中の推進力や安定性を高める「ベクティブ」システムを採用。少し反りあがった形状で、体の力を無駄なく地面に伝える。高度な防水透湿性をもつ素材フューチャーライトを使っている。

11. アルトラ/ローンピークオールウェザーミッド

¥26,400
サイズ:US7.0 ~ 11.0
重量:428g(US10.5 /片足)
問:ロータス

雨の日でも快適大地をつかんで軽やかに歩く。

地面をダイレクトに感じる足裏感覚の強さで以前から人気の“ローンピーク”の防水性バーション。防水透湿性が高いイーベントと組み合わせている。全体的にやわらかな造りで窮屈さがないのもいい。

12. モンベル/マウンテンクルーザー600 レザー ワイド メンズ

¥24,200
サイズ:24.0 ~ 29.0cm
重量:538g(25.5cm/片足)
問:モンベル

だれにでも履きやすい落ち着いた色とシンプルなルックス。

足幅が広い人に向けたワイドタイプ。アッパーにはスウェードがメインで使われ、素材の縫い目も減らしてあり、浸水やステッチ切れの心配が少ない。ソールは滑りにくさで人気のトレールグリッパーだ。

13. ジャック・ウルフスキン/テラベンチャーテキサポールローメンズ

¥26,400
サイズ:UK6.0 ~ 9.0
重量:431g(UK9.0 /片足)
問:ジャック・ウルフスキン

新素材を多用し、機能性と環境への配慮を兼ね備える。

アッパーに“テキサポールエコスフィア”という独自の防水透湿素材、アウトソールにコルクとゴムを再生した“エコステップ”を使用。ミッドソールにはボリュームがあり、クッション性はとても高い。

14. ホカ/アナカパ ロー GTX

¥27,500
サイズ:25.0 ~ 29.0、30.0cm
重量:397g(27cm/片足)
問:デッカーズジャパン

環境への配慮とシューズとしての機能性を両立。

リサイクルポリエステルや環境に配慮した軽量レザーを使い、サステナブルを意識。高反発のミッドソールやグリップ力が高いアウトソールに加え、かかとにプルタブがつくなど高機能性も当然キープされている。

かかとの内側に付けられているパーツは、アキレス腱を守り、フィット感も高めるプルタブ。おもしろい工夫だ

15. キャラバン/C1_ライト ロー

¥15,400
サイズ:22.5 ~ 29.0、30.0cm
重量:365g(26.0cm/片足)
問:キャラバン

日本の大定番モデルを母体にした軽量ローカット。

人気が高い“C1_02S”をもとに軽量性と柔軟性をより高めたモデル。スニーカーのような見た目だが、アウトソールには悪路でも滑りにくいタイプを用い、ゴアテックスの使用で防水透湿性も十分だ。

16. ゼロシューズ/エクスカージョンフュージョン

¥18,700
サイズ:25.5 ~ 29.0cm
重量:374g(27.0cm/片足)
問:ケンコー社

素足のような歩行感。長時間歩いても疲れにくい。

かかととつま先の高低差がない“ゼロドロップ”のシューズで、裸足感覚で使える。履き心地はとてもソフトで内部には余裕があり、ミッドカットながらローカットのように足の動きを妨げない。

シューズ選びのポイント

登山靴には数タイプある。その代表格が一般的に“トレッキングシューズ”といわれるタイプで、ほかに“ライトアルパインシューズ”“アプローチシューズ”“トレイルランニングシューズ”などがポピュラーな存在だ。
基本的にはどれも無雪期に適したもので、状況によっては残雪期でも活用できる。積雪期にはアルパインシューズやスノーブーツの出番だが、季節柄、ここでの紹介は省略する。
ライトアルパインシューズはハイカット、アプローチ/トレイルランニングシューズはローカットがメインで、トレッキングシューズにはミッドカットも目立つなど、シューズの形状には一定の特徴があり、アッパーの高さはシューズの重量に加え、歩行時の安定性や疲労度にも強く関わる。アウトソールの硬さやパターンの特徴で、得意とする地面も変わる。防水性の有無も重要な点だ。シューズのタイプや形状、機能などからどれを選ぶかは、目的とする山の特徴や、使う人の経験や体力にもよる。
可能であれば数タイプ揃えたい。目的の山に適したシューズは、登山の快適性を高める。

※この記事はPEAKS[2022年4月号 No.149]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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