【最新】高山で頼りになるライトアルパインシューズ7選!|超厳選!マウンテンギア大辞典2022
PEAKS 編集部
- 2022年04月22日
INDEX
数回はアウトソールを張り替えられるタイプもあるとはいえ、シューズは基本的には消耗品。そのために買い直す機会は多く、その際には失敗がないように自分に合うものを吟味したい。今回の記事では「ライトアルパインシューズ」を紹介する。
ライトアルパイン系はトレッキング系よりもさらに強靭で、アウトソールは固めで曲がりにくい。重量もかさみ、なだらかな登山道を歩くと疲れるが、急峻な岩場では滑りにくく、不整地でも体のバランスを保つ。森林限界以上の高山で頼りになるタイプだ。
1. ザンバラン/デュフール EVO GT
¥47,300
サイズ:EU40 ~ 48
重量:744g(EU42 /片足)
問:キャラバン
クランポンも簡単に装着でき残雪期の登山にも。
かかとにはコバ(窪んだ部分)があり、セミワンタッチ式のクランポンの取り付けが可能。アッパーやアウトソールは非常に硬質でほとんど曲げることができないほどだが、それだけに少しでも岩に足をかけられれば体のバランスがとりやすく、スリップもしない。ケガ防止する効果も高く、抜群の安定感だ。
2. スポルティバ/エクイリビウムLT GTX
¥52,800
サイズ:EU38 ~ 48
重量:640g(EU42 /片足)
問:スポルティバジャパン
角度があるブロック型のアウトソールが悪路で力を発揮する。
アウトソールのかかとに角度をつけた“ダブルヒール”で登りと下りで使用する部分を変え、グリップ力を向上。とくに下りでのブレーキ効果は評判が高い。足首のフィット感もすばらしく、見た目よりソフト。
3. モンチュラ/スーパーバーティゴGTX
¥63,800
サイズ:7.0 ~ 12.5
重量:740g(8 /片足)
問:エアモンテ
コードストッパーで留めるシューレースがユニーク。
アッパーの丈はかなり高く、足首を固定する力は非常に強い。だが、履き心地はそれほど硬いわけではなく、アッパーとつながるタンは伸縮性に富み、ソックスのように足を包み込む。岩場での安定感は抜群だ。
4. ローバー/アルパインSL GT
¥54,780
サイズ:UK6.0 ~ 11.0
重量:550g(UK6.5 /片足)
問:イワタニ・プリムス
強度をキープしながら設計された岩場に強い軽量モデル。
モデル名に入っている「SL」とはスーパーライトの意味。ライトアルパイン系で片足500g台は驚くべき水準で、スリムな形は岩場でも引っかかりにくい。アッパーに並ぶ三角形のプロテクターが強度を高める。
5. ガルモント/ヴェッタテックGTX
¥31,900
サイズ:UK6.0 ~ 13.0
重量:540g(UK8.0 /片足)
問:FDR
岩場に強いミシュラン製の特殊なアウトソール。
先端付近まで配置されたシューレースで、つま先まで確実にフィット。サイドにはV字型にコードがまわされ、シューレースと連動して足首まわりのホールド感を高める。インソールはオーソライト社のものだ。
6. ケイランド/クロスマウンテンGTX
¥35,200
サイズ:UK6.0 ~ 9.5
重量:680g(UK7.5 /片足)
問:マジックマウンテン
フィット感をアップするシューレース連動サイドパネル。
トレッキングシューズのようにスマートだが、アッパーにはナイロンとスウェードを使い分け、とても強靭。かかとにはクランポン装着用のコバがあり、硬いアウトソールは雪面にも対応しやすく、残雪期も活躍する。
7. スカルパ/リベレHD
¥48,400
サイズ:EU39 ~ 48
重量:660g(EU42 /片足)
問:ロストアロー
強靭さを絵にかいたようなタフにハードに使える一足。
2.4mm以上の厚みがある耐水スウェードは、耐久性が抜群で、少々のことでは傷まない。そんなアッパーの硬さを補うため、足首の屈曲部に切れ込みを入れて曲がりやすくし、アキレス腱部分は少し下げて高さを抑えている。
シューズ選びのポイント
登山靴には数タイプある。その代表格が一般的に“トレッキングシューズ”といわれるタイプで、ほかに“ライトアルパインシューズ”“アプローチシューズ”“トレイルランニングシューズ”などがポピュラーな存在だ。
基本的にはどれも無雪期に適したもので、状況によっては残雪期でも活用できる。積雪期にはアルパインシューズやスノーブーツの出番だが、季節柄、ここでの紹介は省略する。
ライトアルパインシューズはハイカット、アプローチ/トレイルランニングシューズはローカットがメインで、トレッキングシューズにはミッドカットも目立つなど、シューズの形状には一定の特徴があり、アッパーの高さはシューズの重量に加え、歩行時の安定性や疲労度にも強く関わる。アウトソールの硬さやパターンの特徴で、得意とする地面も変わる。防水性の有無も重要な点だ。シューズのタイプや形状、機能などからどれを選ぶかは、目的とする山の特徴や、使う人の経験や体力にもよる。
可能であれば数タイプ揃えたい。目的の山に適したシューズは、登山の快適性を高める。
※この記事はPEAKS[2022年4月号 No.149]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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