【最新】進化を続ける化繊綿。おすすめインシュレーション6選(シンセティック編)|超厳選!マウンテンギア大辞典2022
PEAKS 編集部
- 2022年06月10日
シェルと保温材を組み合わせて暖かさで寒さを防ぐ。停滞時に使用するほか、行動中に着続けられるモデルも最近隆盛。各モデルの使用用途を見極めよう。
化繊綿を封入したモデルが今回紹介している「シンセティック」。長期間に及ぶ山行では「濡れた」「破けた」といった不測のトラブルに対して化繊綿のタフさが頼もしい。
INDEX
文◉吉澤英晃
写真◉照井博道(スタジオ玄)
1.モンテイン/イカルスジャケット
¥36,300
サイズ:S 〜L
カラー:ノーファルブルー、他4色
保温材:プリマロフトサーモプリューム
重量:540g(M)
問:サンダンスアウトドアーズ
ダウンのように暖かく熱を内側に閉じ込める。
ポリエステル繊維でダウンの形状を模した最先端の化繊綿を封入。保温性は550FPのダウンと同等といわれている。内側に一枚のシェルを貼り合わせることで、縫い目からの風の侵入を遮断し、内部の熱の放出も防ぐ。
2.パタゴニア/DAS・ライト・フーディ
¥42,900
サイズ:XS 〜XL
カラー:メトリックオレンジ、他1色
保温材:プルマフィル・リサイクル・ポリエステル
重量:320g(M)
問:パタゴニア日本支社
耐候性に優れるビレイジャケット。
ダウンのように軽いオリジナルの化繊綿を使い、防風撥水性を備える「パーテックスカンタムプロ」を表地に組み合わせることで、プロテクション性能を高めている。ヘルメット対応フードでクライミングシーンに対応する。
3.ノローナ/フォルケティン サーモ60 フード
¥36,300
サイズ:S~XL
カラー:ハワイアンサーフ/インディゴナイト、他3色
保温材:リサイクルポリエステル
重量:398g(L)
問:フルマークス
環境に優しい素材で冷気を遮断。
表地、裏地、保温材にリサイクル素材を使う環境に配慮した一着。防風性に優れるコーデュラナイロンを表地に使い、軽量かつ高い保温性を持つ化繊綿を封入。腕部分の立体パターンがクライミングのような動きにも対応する。
4.ブラックダイヤモンド/ファーストライトハイブリッドフーディー
¥28,930
サイズ:S 〜XL
カラー:キングフィッシャー、他3色
保温材:プリマロフトシルバー インシュレーションアクティブ
重量:525g(M)
問:ロストアロー
化繊綿とウールを組み合わせて通気性を向上。
アウタージャケットの下で暖かさを提供する設計で、寒い時期には行動着としても活躍する。保温性と通気性のバランスを考慮して、脇下と背中には化繊綿の代わりにメリノウールの中厚手生地を組み合わせている。
5.ゴールドウイン/インシュレーションロングスリーブ
¥30,800
サイズ:S〜XL
カラー:ブラック、他1色
保温材:プリマロフトシルバー エコインシュレーション
重量:180g(L)
問:ゴールドウインカスタマーサービス
内側に重ねるミッドレイヤーインシュレーション。
アウターの下にレイヤリングすることを想定して、あえてクルーネックでデザイン。軽量コンパクト性も特長のひとつで、付属のスタッフサックに小さくまとめて収納できる。リサイクル素材を多く使い環境に配慮している。
6.フーディニ/アップジャケット
¥36,300
サイズ:XS〜XXL
カラー:ベアマークグリーン、他2色
保温材:プリマロフトゴールドアクティブ
重量:370g(L)
問:フルマークス
日常に馴染むシンプルデザインもポイント。
表地に防水性と撥水性に優れる「スピナーリップストップ」を使い、裏地には透湿性に優れコットンのような肌触りが心地良い「C9リップストップ」を採用。内側メッシュのハンドポケットが体温調節機能の役割も果たす。
スタイルに合ったインシュレーションを選ぼう
「インシュレーション」(Insulation)は断熱という意味を持つ英単語。いわゆる保温着や防寒着を表している。内側に保温材を封入する構造が一般的で、保温材は軽量コンパクト性に優れる“ダウン”と、メンテナンスが容易な“化繊綿”に二分される。どちらが優れているか気になるところだが、ダウン製品は濡れると保温性が低下する弱点を撥水加工で克服する進化が見られ、化繊綿を使う製品は重さとかさ張りを解消すべく軽量コンパクトな化繊綿の開発が進んでいるため、近ごろは両者の性能は拮抗しているといえる。強いていえば、軽量性を求めるならダウン、耐久性を求めるなら化繊綿といった具合に、商品に求める性能でどちらを選ぶか判断するといいだろう。
近年、インシュレーションと類似する「アクティブインシュレーション」というカテゴリーが流行っている。動的保温着と訳されるこちらの商品群は、保温着や防寒着が停滞時に着用するのに対して、行動中に着続けることを想定しており、高い通気性を備えている点が特長だ。ただ、暖かさのなかに涼しさも感じられるので、人によっては寒いと感じる場合も。各モデルの特性を理解したうえで選んでもらいたい。
※この記事はPEAKS[2022年4月号 No.149]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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