お尻からの冷えをブロック! 休憩時の必須ギア、ミニシートを作成|みんなのMYOG
小田巻美穂子
- 2022年12月25日
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MYOG(ミョグ)とはMake Your Own Gearの略。アウトドアで使う道具を自作、カスタマイズすることを指す。「道具はある」と発言してしまったために突如始まったこの連載。製作の最終目標はウエアかテントかバックパックか……!?
今回は、登山はもちろんこの時期のスポーツ観戦に役立つ、折りたたみクッションシートを製作。これ1枚あるだけでお尻が冷えないので本当に快適。周りの評判も上々ですよ〜。
文・写真◉小田巻美穂子 Text & Photo by Mihoko Odamaki
個人的には優先順位の高いアイテムなんです
個人的登山必須アイテムのひとつがシート(座布団)です。休憩中はもちろん、山小屋のベンチで食事を摂るとき、テント泊でのリラックスタイムにこれひとつあるだけでお尻暖か! その断熱性は雪の上でも使ってみて実証済み。
いま愛用しているのはサーマレストの「トレイルシート」。自動膨張式なのだけど、最後の仕上げに自分でも膨らませる必要があり、使用頻度が多いと、この大したことない動作がちょっと面倒に。そこでサッと広げて使える折りたたみ式のシートを作ってみました。
パタパタ折りたたみ式に挑戦!
ホームセンターで発泡ポリプロピレンのシートを購入し、家で眠っていたウレタンマットを合わせ、ナイロン生地にイン。今回はテープで縁どりしましたが、切りっぱなしでもほつれてこないDCF素材なら端の処理もしなくてOK。
今回の材料。ナイロン生地、PPシート、ウレタンマット、丸ゴム、縁取りテープ
1.PPシートを生地に置いてみて、カットするサイズを決める。生地を表が見えるよう合わせてコの字型に縫い、さらにシートを入れる気室を作る。気室サイズはシートの幅+シート&クッションの厚さの1.5~1.8倍の長さくらい。
2.できた気室にクッションシートとPPシートを入れる。ピッタリ入ると気持ちがいい!
3.4枚入れるとこんな感じに。ズレやシワが出ないようにきっちり入れる。かたい物差しなどを使って押し込むようにすると入れやすい。
4.上辺を縫って閉じる。長さは長めにしておいて縫ってから余分をカットする方が簡単かも。
4.グログランテープで縁取りしながら丸ゴムを挟んで縫ったら完成!
完成!
四つ折りのパタパタ座布団の完成! 留める方法はテープやバックル、コードロックなどのプラパーツを使うことも考えたけど、使い勝手を考えて最終的に丸ゴムを挟むだけのシンプルスタイルに着地。
いままでの愛用モデルとほぼおなじ大きさに!
肝心の重さ比較。左がサーマレストで右が自作のシート。30gの違いは許容範囲。バックルとかつけなくてよかった~。
たたんだ状態もほぼ同じフォルム。
お気づきかと思いますが、もっと幅広く作り、長さを出せばマットレスになります! 発泡ウレタンシートだけで作れば軽量なので、夏のマットレスとして使えそうです。でも本当は金にモノを言わせてモンベルの「タタミパッド」が欲しいです……。
今月のアイテム:発泡ポリプロピレンシート
ポリプロピレンを発泡させたもので、断面をよく見ると気泡があるのがわかる。水に強く、適度な強度とクッション性があるので、建物の養生材として使われる。薄くても断熱性があり簡単にカットできるのでシートにピッタリ。奥のシートは1,200円、手前はビルの階段1段分で380円。
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PROFILE
PEAKS / 編集部員
小田巻美穂子
斜度が1度でも上がったら聞き役に徹し、下りで急にスピードアップ&おしゃべりになる登山スタイル。登りのペースは激遅ですが長く歩くのは嫌いではありません。活動フィールドは登山とキャンプ。ライフワークは手芸と園芸です。
斜度が1度でも上がったら聞き役に徹し、下りで急にスピードアップ&おしゃべりになる登山スタイル。登りのペースは激遅ですが長く歩くのは嫌いではありません。活動フィールドは登山とキャンプ。ライフワークは手芸と園芸です。