山道具、どう収納する?日々の経験と工夫こそ収納上手への近道!みんなのパッキング術【食材収納・こだわり収納編】
PEAKS 編集部
- 2023年02月27日
パッキングこそ十人十色。持っているギアが違えばベストなパッキングは変わってくるし、登山スタイルや容量にも左右されるだろう。では、どんなパッキングがアナタにとってベストですか?スタッフバッグの活用術、食材収納、クッカー収納など、こだわりのノウハウを聞いてみました!
編集・文◉PEAKS編集部
写真◉後藤武久、柏木ゆり
食材収納編【60ℓ・2泊3日テント泊】フォトグラファー・翻訳家/鈴木千花さん
食べるシーンを想定して収納場所と内容物を小分けに!
ほしいものをほしいシーンで取り出せるよう、行動食は分けて収納。「すぐに取り出せるショルダーポーチ」「少し立ち止まったときに食べられるサイドポケット」「バックパックを下ろしたときに補給する、かさばる行動食はトップリッド」。気分で選べるよう、さまざまな種類を少しずつ入れ、甘味と酸味や塩分を入れるのがポイント。フリーズドライは包装を予め取って小さくまとめる。白米は大盛りチョイスで、残りは翌朝のお茶漬けやスープリゾットに。
▲バックパック内にはスタッフバッグにクッカーセットと行動食以外の食材をまとめて収納
▼朝・晩の食材は極力パッケージを剥がし、必要水分量とカロリー量を記載している
▲▼バックパックのトップリッドへ入れておく行動食セット。バックパックを下ろして休憩す るときに。エナジーバーや饅頭、エナジージェル、アミノ酸顆粒など、行動中にすぐにエネルギーになってくれるものやお腹に溜まるものをセレクト
▲しょっぱい系と甘い系の行動食をそれぞれ別ボ トルに分けて入れている。バックパックのサイドポケットに入れて行動中にすぐ取り出せるようにしている。ミックスナッツ、ドライフルーツ、柿ピー、スルメなど、夜のつまみにもなるセレクト
▲バックパックのショルダーハーネスに付けたポーチには行動しながら摂取する用の行動食を入れている。エナジージェルや塩分チャージタブレット、梅グミやキャラメル。甘い系と酸っぱい系を気分で摂れるように
こだわり収納編【32ℓ・日帰り】低山小道具研究家/森 勝さん
使えるモノはなんでも駆使して。工夫が詰まったこだわり収納術
登山は同じジャンルで道具をまとめたほうが使いやすいが、落としたときにごっそりなくなってしまうのが怖いので、ライター・ホイッスル・ コンパス・ライト・地図などは予備を含めてばらして収納します。山を調査しながらゆっくりと歩くので重さは気にせず、好きな小道具を組み合わせて使います。また、暇さえあれば山に行くので袋類は生活ゴミを多用します。コーヒー豆やお米の袋など捨てるにはもったいない丈夫な袋が身のまわりに多数ありますよ。
▲エマージェンシーアイテムやファーストエイドなどのすぐに取り出したいアイテムは紐で繋いでパックの入口に取り付ける
- (左から順に)
- ミニライトはちょっとしたときに役立つギア
- 下段の梱包材袋はここに収納していつでも取り出せるように
- とても小さく軽量なレジャーシートは荷物置きに最適
- オイルライター。手を離しても点火状態を保つ
- 速乾タオルもすぐさま使えるように
- ホイッスル・コンパス
- 超緊急時用ファーストエイドミニポーチ。絆創膏や虫刺され薬など、行動中にすぐに使いたいファーストエイドを入れておく
▲バックパック用レインカバーを使わないときはウエアを収納するスタッフバッグとして活用。雨が降らないとき以外には登場しないアイテムを有効活用するテクニック。ちなみにレインカバーはフード付きで活用の幅が広いもの
▲マネークリップとコインケース。マネークリップはカードとコインも収納できる仕様。コインケースは1,000円分のコインを収納できる
▲宅配便の梱包材を活用した小分けのビニール袋。小物を分けて入れたり、ちょっとしたゴミ袋として活用
▲▼バックパックのサイドに取り付けているポーチ。スマートフォンや GoProなど、行動中に取り出したいアイテムを入れておく。ウォーターボトルも入る
※この記事はPEAKS[2021年6月号 No.139]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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