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スタイルサンプル【case.02】/ファストパッキングのマイスタイル

ファストパッキングのための装備の軽量化といっても、好み、体力、行く場所などによって、その方向性は大きく異なります。
スタイルサンプルとして、普段からファストパッキングに親しんでいる3人の装備、おすすめルートをご紹介します。

編集・文◉PEAKS編集部
写真◉矢島慎一、石田啓介(ルート)

▼case.01はこちらもチェック

スタイルサンプル【case.01】/ファストパッキングのマイスタイル

スタイルサンプル【case.01】/ファストパッキングのマイスタイル

2023年02月28日

CASE.02 谷ノ木舎 店主/中川裕司さん

かなりの軽量化が図られているが、なにかを大きく削るのでなく、デメリットがあまりないようにひとつずつアイテムを厳選している。「よく言われることですが、ひとつで何役かの役割を果たすものを進んで選んでいます。たとえばソックスなどを入れているバッグはメッシュ製で、バグネット、あるいは沢でビールを冷やすといった用途にも使えます。道具が見つけにくくなるので、スタッフバッグで小分けにしすぎないというのもこだわりですね」

  1. 山と道のミニ2。
  2. オクタを使用したスタティックのアドリフト・ウォームアップライナー。ヴィヴィに入れて寝袋のように使用する。
  3. SOLのエスケープヴィヴィ。
  4. エバニューのEXPマットUL99。足元にはミニ2の背面パッドを敷く。
  5. ハイカートラッシュのソックス。テント場ではき、翌朝はまた行動用のソックスにはき替える。
  6. モンベルのレッグウォーマー。就寝時の脚の保温に。
  7. パタゴニアのマイクロ・パフ・フーディ。
  8. シックスムーンデザインズのゲートウッドケープ(シェルター)。
  9. ペグ。
  10. エバニューのチタンウルトラライトクッカー深型S RED。
  11. 浄水器が内蔵されたカタダインのビーフリー。
  12. マキシチタニウムのチタンボトル。
  13. ナルゲンのスキットル。
  14. ジェットボイルのスプーン。
  15. バーナーは持たず固形燃料(ファイヤードラゴン)を缶で燃焼させ、エバニューのチタンゴトクを載せてクッカーで湯を沸かす。風防やライターを含めビッグスカイのコジーに収納。
  16. 歯ブラシ。
  17. 手ぬぐい。
  18. コンパス&マップ。
  19. ヘッドランプはペツルのビンディ。
  20. パーゴワークスのトレイルバンク エマージェンシー&ファーストエイドキット。
  21. モバイルバッテリーも。
  22. ハングオングリップのHobo(ウールグローブ)。
  23. 山と道のオールウェザーパンツ。
  24. 山と道のオールウェザージャケット

【GEAR】アルトラ/スペリオール4.5

 

アルトラのトレランシューズでは最軽量モデル(片足252g)ながら、適度なクッション性があり、路面状態が変化する山歩きでも快適。ソールもグリップ力が高い。

 

【ROUTE】大峯奥駈道(総距離:約90km/3泊4日)

▲紀伊半島を南北に貫く大峯奥駈道は深山らしい雰囲気が漂う。最後は万感の思いで熊野本宮へと下る。

 

アップダウンの激しい修験の道を早足で踏破

一度にすべて縦走するのであれば一般的には5泊6日程度かかるロングルートだが、コースタイムの7割程度で歩ける足があれば、3泊4日程度までは縮めることができる。「修験の道であったこの大峯奥駈道は、趣のある森歩きが中心になります。巻き道はほとんどなく、ピークをひとつずつ越えていくので歩きごたえはたっぷり。熊野本宮大社という象徴的なゴールがあるので、踏破した際の達成感も大きいですよ」

■ACCESS
スタートは近鉄吉野線の吉野駅。下山時は熊野本宮から紀伊田辺駅(京阪神方面)、もしくは新宮駅(名古屋方面)までバスで向かう。紀伊田辺駅方面は紀伊半島を南北に貫く大峯奥駈道は深山らしい雰囲気が漂う。最後は万感の思いで熊野本宮へと下る(写真左下) 最終便が16時台なので注意。

■ADVICE
登山地図で水場のマークがある場所でも晩夏以降は涸れていることがあるので、事前に情報収集を。また、山上ヶ岳近辺は女人禁制となっており、縦走の場合は迂回する必要がある。

 

※この記事はPEAKS[2021年6月号 No.139]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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