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ブルーサインって結局なんなのさ!?公式サイトトップに掲載されているマムートに聞いてみた。

ギアやウエアの製造過程において「サスティナブル」という言葉が聞かない日がなくなってきた昨今、果たしてそれぞれのワードを本当に理解しているだろうか?
さまざまな認証があるなかでも、素材だけでなく労働者の環境を含むサプライチェーン全体の流れを策定しているという、bluesign(ブルーサイン)について取材した。

編集◉PEAKS編集部
文◉大堀啓太(ハタケスタジオ)
写真◉宇佐美博之(インタビュー)、熊原美惠(製品)

 

山や川などアウトドアフィールドで遊ぶアイテムだからこそ「サステナブル」や「環境配慮」など、機能だけではなく自然へのやさしさも求められている。

ただし、「環境に配慮している」とならだれでも言えるし、きちんと行なわれているのかも見えない。そこで、第三者の厳しいチェックをパスした製造工程の証が「ブルーサイン」だ。

果たして、ブルーサインとはいったいどんな認証なのか。ブルーサインのトップサイトにも掲載され、「WE CARE」という環境活動を掲げて地球環境保全に取り組んでいるマムートに詳しい話を聞いた。

 

自然で遊ぶためのウエアは、環境負荷になっていた。

アウトドアウエアも含まれる繊維・アパレル産業は世界2位の環境汚染産業といわれている。

繊維・染色工場から、染料や漂白剤などの薬品が含まれた工業排水による水や土壌の汚染、海や海洋生物を汚染するマイクロファイバーの流失、製造や製品の輸送などで発生する多くの温室効果ガスがその原因としてあげられる。
さらに、そんな環境で働く労働者の健康リスクにも繋がっているという。

私たちがアウトドアフィールドを安全で快適に遊ぶためのウエアが、自然環境に負荷を与えているのだ。

 

「ブルーサイン」は環境にやさしい製品作りの証?

「ブルーサインは世界でもっとも厳しい、環境に配慮した持続可能な製品作りをクリアしたサプライチェーンの証です」と、マムート・マーケティング部の宇津木正太さんは語る。

サプライチェーンとは製品が作られてから、私たちの手元に届くまでの流れで、「原料の調達」「製造」「流通」「販売」「消費」に大きく分けられる。

ブルーサインはこの流れのなかで、

  1. 化学物質の使用
  2. 二酸化炭素の排出
  3. 水の消費
  4. エネルギーの消費
  5. 労働者の健康と安全

の5つについて、事細かく検査するという。

 

ブルーサイン認証への課題

このブルーサインの認証は簡単には取得できない。染色工場や縫製工場、物流会社などとの協力や連携が欠かせず、認証の基準をクリアするためには設備投資も必要だ。

そして、ブルーサインには2つの種類あり、それぞれに厳格にチェックされている。

  • ブルーサイン・アプルーブド・ファブリック
    製品に使用されている生地のみ対象。生地の90%がブルーサイン規格で、残り10%は消費者の肌に直接触れない部分に使用。
  • ブルーサイン・プロダクツ
    製品を構成するパーツすべてが対象。部品の95%がブルーサイン規格で、残り5%は消費者の肌に直接触れない部分に使用。

上記をクリアすることで、ようやくブルーサイン認証のタグを製品につけられる。環境意識の高いヨーロッパでは、ブルーサイン認証のない製品を買わない人もいるようだ。

 

環境もチャレンジングな製品作りも、両方大切にしたい

マムートは全アパレルラインナップにおけるブルーサイン認証を2022年までで57%取得。2025 年までに90%をめざすという。目標を設定し環境問題に率先して取り組むマムートだが、なぜ100%ではないのだろうか。

宇津木さん「私たちは、アウトドアフィールドで挑戦するアスリートもサポートしている山岳ブランドです。残りの10%は、彼らの挑戦のためにも、新しい技術や素材などを積極的に採用した高機能な製品作りのためにあります」

たしかに環境問題は目の前に差し迫っている。しかし、アウトドアを安全で快適にする製品作りも忘れないマムートの姿勢も大切だと思える。

ただ、企業ばかりに任せていられない。大事なのは私たち消費者一人ひとりの選択だ。大量生産大量廃棄は環境に多くの負荷をかけている。

ブルーサイン認証の製品を選ぶことは、現状において環境にやさしい選択と言えるだろう。その輪が広がれば世界2位の汚染産業を変えていけるはずだ。

 

マムートのブルーサイン認証プロダクトを一部ご紹介!

数多くあるラインナップのなから、肌寒くなるこれからのシーズンに活躍する製品を紹介する。

Macun SO Hooded Jacket AF Men

マカンSOフーデッドジャケットは、耐風性があるアウタージャケット。ストレッチして動きやすい生地には、環境にやさしいPFCフリーの撥水性が加工されている。秋冬の登山に、さらりと気軽に羽織れる一着だ。

袖口はサムホール仕様で、手首の保温性を高めることもできる。

Ultimate VII SO Hooded Jacket AF Men

7回ものアップデートで完成度を高めた、マムート定番のソフトシェルがこちら。素材にゴアテックスインフィニアムを採用し、耐風性と通気性を両立。4WAYストレッチで動きやすく、暖かみのある裏地で、秋山から雪山まで活躍する。

脇下のベンチレーションは、行動中でもウエア内の蒸れをサッと開放できる。

Trekkers 3.0 SO Pants AF Men

すっきりとしたシルエットでアクティブに動けるトレッキングパンツ。シンプルなデザインで、どんなトップスにもコーディネートしやすく、秋冬の登山を快適に楽しめる。

環境にやさしいPFCフリーの撥水性が施されているため、雨や霧などの悪天候の影響を受けにくい。

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PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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