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多様性あふれるブーケのような書店で山の本探し|本屋ブーケ_群馬県高崎市

本のある空間に没入する感覚はまるで、静まり返る森のなかをもくもくと歩くよう。山に行かない休日も、山に想いを馳せたい人へ、全国各地のおすすめの書店を紹介します。

誰にとっても居場所になる本屋

榛名山や妙義山の近くの街、群馬県高崎市に昨年オープンした本屋ブーケ。

「本をとおして生活が明るく、穏やかになっていったり、本屋が地域の方々の居場所になったらいいですね」

とほがらかに語るのは、店主の松坂優さん。新潟県出身で、東京の展示施設に併設されたショップで本や雑貨の仕入れや販売をしていた経歴から、30歳を機に独立をした。

お店があるのは市役所のすぐ近くで、小道を渡ると高崎城趾公園が広がっている、明るく開かれた印象のあるエリアだ。

「地元の本屋さんは幅広い年代の人が集う憩いの場。ふと思い立ったときに行ける場所の存在に、自分も助けられたんです。そんなお店を作りたいと思っていたのですが、ここはまさにそのイメージができた場所」

と話す松坂さん。実際に、毎日のように朝ドラの話をしに来る年配の方や、公園に遊びにきた親子連れ、お昼休み中の会社員など、幅広い層の人たちが訪れている。

さまざまな気持ちを抱えた人たちがお店に来たときに、なにかしら気になるものと出会えるようにと、取り扱われている本の種類も多種多様だ。なにかひとつに偏らない工夫は、だれにとっての居場所にもなりやすい理由になっている。

今後は、参加者がそれぞれに好きな本を読みながら、ゆったりとした時間を過ごせるような、読書会イベントを企画・開催したり、普段はなかなか出会えないものと出会えるポップアップショップを開催したりと催し物も定期的に開催していくそう。

多様性のあるお店にしたいという想いから、店名は1本1本異なる花を束ねて作るブーケに。きっとそのブーケはとても大きなブーケであるに違いない。

本の総数は900冊ほど。古道具店で購入したという本棚など、統一感をあえて出さないことが、居心地の良さにつながっている。売り場は、季節や月ごとにラインナップやテーマを変えているので、何度訪れても飽きることがない。本棚上のイラストや高崎にゆかりのあるだるまのオブジェも購入できる。

 本屋ブーケの店主、松坂さんが選ぶ 山好きさんへのおすすめ本

本屋ブーケの中から、松坂さんがランドネ読者におすすめの6冊を選書し、コメントを寄せてくださいました。ぜひお店で手に取ってみては。

『地上に星座をつくる』石川直樹 著 新潮文庫

とめどなく溢れる未知の世界への探究心

その旅の軌跡が星座のように輝く、写真家の石川直樹さんのエッセイ集。ひとたびページを開けば、いつだってこの一冊が、私たちをまだ見ぬ世界へ連れて行ってくれます。

『ガーデン』千早 茜 著 文藝春秋

人と、植物と、生きるということ

植物を偏愛する主人公の羽野。彼を取り巻く、登場人物の仕草や感情のゆらぎ、そして植物の匂いや質感まで。その精緻な描写が生々しく、五感が刺激されるような読み心地です。

『水辺にて』梨木香歩 著 ちくま文庫

水辺に誘われるような読み心地

作家の梨木香歩さんが、カヤックのある日常を描いたエッセイ集。水面の静けさや、動植物の気配。自然のなかに身を置くことの心地よさや緊張感が、読み手にも伝わってきます。

『歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術』トマス・エスペダル 著/枇谷玲子 訳 河出書房新社

歩き、立ち止まり、そしてまた歩き出す

主人公の思考の軌跡を辿る渉猟の記録。現実と虚構の狭間を、ふわふわと周遊しているかのような不思議な読み心地です。旅行記やロードムービーがお好きな方におすすめ。

『気がする朝』伊藤 紺 著 ナナロク社

いま、私たちが感じた予感を信じて

朗らかなイエローのグラデーションが印象的な、歌人・伊藤紺さんの第三歌集。どんなに気分が重くてもやってくる朝に、そっと寄り添ってくれるお守りのような一冊です。

『ルー、山へ行く』アヌック・ボワロベール、ルイ・リゴー 作 うちだ さやこ 訳 アノニマ・スタジオ

美しい色彩が魅力のしかけ絵本

主人公のルーが、オオカミに会いに山を登っていく物語。ページいっぱいに広がる美しい山々の色使いと、しかけ絵本ならではの立体感のある風景描写を堪能できる一冊です。

 

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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