
スーパー登山部・Hinaさんが歩く伊豆・稲取細野高原の旅|スカルパ/モヒート

ランドネ 編集部
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音楽と山歩きをかけ合わせたバンド「スーパー登山部」のボーカル・Hinaさんと、静岡県東伊豆町へ。山と町とをシームレスにつなぐスカルパの「モヒート」を履いて、駅から稲取細野高原、そして町まで歩きとおす。山を歩くからといって履き替える手間もなく、心も体も軽やかに踊り出す一日がはじまった。
旅をしたのは……Hinaさん
音楽と登山を掛け合わせたバンド「スーパー登山部」のボーカル。2023年の結成を機に登山を始めた。ものごころつく前から音楽に囲まれて育ち、学生時代は強豪合唱部や、ダンスも経験。今年は富士登山に挑戦予定。
バンドとしては、2024年にホールワンマンツアーや白馬山荘でのライブを成功させ、2025年5月には御在所岳山頂で約1000人を集めた音楽フェス「GOZA TOP FES 2025」を主催。そして6月からは全国6カ所をめぐるツアー「2nd EP Release Traverse」をスタートするなど、勢いを増している。
https://superclimbingclub.bitfan.id/
旅の始まりは、伊豆稲取駅の「まちのセレプション ようよう」から
快晴の朝。東京から電車に揺られること約3時間、伊豆急行線・伊豆稲取駅に到着した。ホームに降り立つと、カラリと爽やかな風が頬をなでる。
まず向かったのは、駅改札を出てすぐの場所にある「まちのレセプション ようよう」。地元のデザイナーによる雑貨や、伊豆産の素材を使ったおやつが並ぶショップだ。今回は伊豆銘菓の「ニューサマーゼリー&シャーベット」(5個入り550円)と、オレンジやキウイが入ったドライフルーツ(400円)を行動食に選んだ。
店内にはカフェスペースもあり、コーヒーやフルーツティーが楽しめるほか、伊豆周辺のガイドマップも手に入る。旅人をあたたかく迎え入れる、やさしい空気が漂う場所だった。
■まちのレセプション ようよう
- 住所:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取2832-1
- 営業時間:[月、水〜金曜] 9:30~16:00、[土日祝] 9:30~17:00
- 定休日:火曜日
草原のパノラマが広がる「稲取細野高原」へ
「伊豆には旅行で来たことがあるけれど、山を歩くのは初めて!」
と、Hinaさんは目を輝かせる。足元は、今回の旅のパートナーとなるスカルパの「モヒート」。フィールドを問わず快適に歩けるローカットシューズだ。
今回の旅のメイン・稲取細野高原に到着すると、滑らかな曲線を描く草原と青空が視界いっぱいに広がっていた。Hinaさんは「気持ちいいー!」と声をあげ、「ここでライブがしたい!ギター持ってくればよかったなあ」と笑う。
稲取細野高原には、1.5km・3.5km・6.5kmの3つのハイキングコースが整備されている。今日はとくにゴールを決めず、「行けるところまで歩いてみよう」という気ままなプランでスタート。
舗装された林道をしばらく歩き、木漏れ日がまだらに差し込む日陰でひと休み。足元には紫や黄色の可憐な花々、頭上には鮮やかな緑の葉が影を落としていた。
「足元が軽い!それにシューズ側面が足にぴったり寄り沿うようなフィット感があって、履き心地が気持ちいい」(Hinaさん)
ふだんはミッドカットやハイカットのシューズを履くことが多いそうで、ローカットでの山旅も新鮮な体験だったようだ。
「足首まわりが自由で心地よく歩けますね。あと、ちょっとした岩場を歩くときも、シューズのグリップが効くので安心」
その言葉どおり、彼女の歩みは軽やかに。若いススキが広がる草原、ブナの森、針葉樹林、渓流、湿原と、景色は次々と変化して飽きることがない。
開放的でなだらかな道が続くからこそ、会話も自然とはずむ。これまででいちばん大変だった登山経験をたずねると、2024年に白馬山荘でのライブのために登った白馬岳を挙げてくれた。
「バンドの代表的な曲『頂き』は、キーボード担当の小田智之が白馬岳登山をもとに作った曲なんですが、実際に自分の体で片道10時間かけて登ったことで、よりリアルな感情を込めて歌えるようになりました」
山を歩く体験は、彼女の歌に新たな深みをもたらしている。歌の魅力が増していくのは、きっとそんな旅の積み重ねがあるからだ。
高原の上部にたどり着くと、眼下に相模灘が広がり、大島などの伊豆諸島がぽっかりと浮かんで見えた。
絶景をたっぷり堪能してから、ゆっくりと下山。おしゃべりしているうちに、気づけばスタート地点へ戻ってきていた。
「ほどよいコースタイムで、舗装された道も多いので歩きやすい場所でしたね。とはいえ、いろんな景色が見られて飽きないの。楽しかった〜!」とHinaさんは満足げに微笑んだ。
■稲取細野高原
- 住所:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取3150-3
- 駐車場:あり(103台・無料)
- トイレ:あり
歴史深い「東海館」で甘味をいただく
稲取細野高原を満喫したあとは、伊東駅方面へと向かい、「東海館」へ立ち寄った。もともとは旅館で、97年もの歴史を誇る。現在は伊東市の文化施設として残されている。
外観や内装の一部は改装されているものの、階段や客間の間取りは旅館の創業当時のまま。当時の資料や調度品が見られるほか、客間が一般開放されていて、畳や広縁でのんびりと過ごすことができる。温泉があり、汗を流せるのもうれしい。
ここでのお目当ては、喫茶室で味わえる「クリームあんみつ」(700円)。ほどよい甘さの粒あんやフルーツ、柔らかなわらび餅に、コク深い黒蜜とバニラアイスがとろりとからむ。山歩きのあとの甘味は格別だ。
窓の外には伊東松川が流れ、夕陽に照らされた柳の木が風に揺れている。会話も忘れて、ただ静かに時間を味わいたくなるような、心ほどけるひとときだった。
■東海館
- 住所:静岡県伊東市東松原町12-10
- 営業時間:9:00〜21:00(喫茶室は10:00〜17:00)
- 定休日:毎月第3火曜日(祝祭日の場合は翌日)、1月1日
- 入館料:大人200円、子ども100円
旅のおわり|音楽と登山、その間にある「自由」
旅の終盤、Hinaさんに山歩きや音楽活動への思いをたずねた。
「自分たちを好きでいてくれるからといって、全員に山歩きを強制したいとは思っていないし、山を登る人すべてに、音楽を届けなきゃとも思っていません。ターゲットを絞りすぎず活動できればいいと思っていて。でも、山歩き×音楽を、ひとつの文化にできたらいいな」
そう語る彼女からは、自由でいい、という寛容さが伝わってくる。それでもきっと、彼女たちの音楽をきっかけに山を歩きたくなる人や、山好きがファンになることもある。スーパー登山部の活動は、たくさんの「きっかけ」を生む力を秘めている。
それは、スカルパ・モヒートの存在ともどこか重なる。山でも町でも履ける多面性や、8色ものカラーバリエーションには、一人ひとりのスタイルや感性に寄り沿うスカルパの思いがにじむ。
山と街をシームレスにつなぐローカットシューズ・モヒート
クライミングシューズに強みをもつスカルパが、その技術を活かして開発した「モヒート」。山歩きとタウンユースの両方を想定してつくられている。旅先で履き替える手間なく、日常の延長で、自然の中へ足を向けることができる。
特筆すべきは、8色展開という、スカルパでは最多級の豊富なカラーバリエーション。自分の好みに合わせて、個性を活かしたスタイルが楽しめる。
グリップ力の高いビブラムソールを使っているのもポイント。濡れたタイルや雨の日の木道や岩場など、どきりとするような不安定な場所でも安心して歩ける。
アッパーに使われているのは、良質で柔らかな耐水スエード革。履き心地がやさしく、長時間履いてもストレスを感じにくい。さらに、靴紐はつま先付近まで通されており、足の形に合わせて微細にフィット感を調整できる。
そんな高い機能性を備えつつ、片足約320g(EU39/24.5cm)と一般的なトレッキングシューズよりも軽量。躍動感を削がないのもうれしい。
スカルパ/ モヒート
¥28,050
サイズ展開:EU36〜46
カラー展開:アーモンド、アロエ、エアーブルー、レッドアイビスカス、ペトロール、ブラック、オーシャン、シャーク
重量:片足約350g(EU42)
スカルパとは?
1938年にイタリア北部・アゾロ村で誕生したブランド。イタリア語で「靴」を意味する社名が示すとおり、シューズ作りにまっすぐに向き合ってきた。アルパインから、クライミング、トレッキング、トレラン、タウンまで多彩な用途のモデルを展開。シューズ類は購入から2年間の製品保証が付くなどアフターケアも手厚い。履くほどに足に馴染み、自分だけの一足として育っていくのが魅力。
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PROFILE

ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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