モデル仲川希良の「山でお泊まり」八ヶ岳・硫黄岳編Vol.4
ランドネ 編集部
- 2018年08月23日
現在発売中の雑誌『ランドネ』9月号からスタートした、モデル/フィールドナビゲーター仲川希良さんの新連載「山でお泊まりレポート」。
スペースの関係で誌面に収めきれなかった情報は、こちらのサイトで偶数月に美しい写真とともにお伝えしてきます!
第一回目の八ヶ岳・硫黄岳編は全4回でお届け予定。 Vol.1(登山口から山小屋までの道のりについて)、Vol.2(山小屋内をリサーチ!)、Vol.3(登山道で出会った高山植物のお花の話)に続き、今回は下山ルートと寄り道スポットについてレポートします。
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見たかった高山植物のお花も見られたし、山小屋も想像以上に居心地が良くて大満足。
初日は絶景を求めて夏沢峠経由にしましたが、2日目は天気も下り坂が予想されるし、短時間で樹林帯に入れる赤岩ノ頭経由で下りることにしました。
▲赤岩ノ頭。白い砂礫と緑のハイマツのコントラストが美しい
途中霧雨に当たる時間もありましたが、あまり濡れることもなく樹林帯へ(狙い通りの展開にニヤリ)。
ここまで来れば、木々が守ってくれるのでひと安心です。
▲しっとりと濡れた針葉樹の森
木漏れ日が降り注ぐ晴れた日の森歩きも好きですが、濡れた森に包まれる時間にはまた違った魅力があります。
木々の葉や苔の緑の深みが増して生き生きとし始め、花も一色一色が内側から輝くような美しさ。
▲雫がついた姿もまたかわいい
下山は黙々と歩きがちですが、寄り道やご褒美を用意しておくと元気でいられます。
今回の寄り道一つ目は、登山口に一番近いところにある山小屋、夏沢鉱泉。
カレーがご自慢とのことでちょこっとランチでもしようかなと思っていたのですが、日帰り入浴もできると聞いて、ついついお風呂も楽しんでしまいました……♪
▲魅惑の湯煙。源泉100%です
▲カメラマンさんが頼んだカレー
▲私は湯上がりにお汁粉を
ほっぺの赤みが引かないのはお風呂でしっかり温まったから……ではなく、日焼け!
予報が外れて日差しをたっぷり楽しませてもらった証として、良しとします……。
温泉&ランチのおかげで体が軽くなり、下山後に二つ目の寄り道、古民家カフェギャラリー「陶仙房」へ。
こちらは夏沢鉱泉で働くスタッフさんにオススメしていただきました。
▲小道を抜けてたどり着く玄関
▲オリジナルの石窯焙煎オーガニックコーヒーとケーキを
古民家カフェギャラリー・陶仙房のある須栗平は、八ヶ岳のふもとの山あいにある小さな集落。硫黄岳山荘の先代のご主人が畑をもってらっしゃる場所でもあります。
蓼科山麓に信州の若手作家が集まって活動している陶芸工房・陶仙房。そのメンバーが須栗平で見つけた古民家を自分たちの手で改装し、里の陶仙房としてオープンさせたのがこのカフェギャラリーです。
静かな大人の時間を過ごしてもらうために、団体の方や小さなお子さんはお断りしているそう。
私も緑輝く庭先でじっくりとコーヒーを味わううちに、山歩きではしゃいでいた気持ちがすっと落ち着いてくるのを感じました。
店内にはギャラリーやショップもあり、信州で活動する作家たちの作品の展示や販売も行っています。
私がお持ち帰りさせてもらったのはこのふたつ。
▲山に包まれた小屋の姿が愛らしい手ぬぐい
▲葉っぱの小皿。オオカメノキかな?
自然と寄り添う暮らしを大切にしたい。そんな気持ちになれるすてきな作品を、たくさん見せていただきました。
里の陶仙房
器 と Cafe 陶仙房 須栗平
長野県茅野市湖東須栗平3208
TEL.0266-75-5522
***おまけ***
まるで雨に困らず歩ききったかのような一泊二日を4回の連載でレポートしましたが、じつは……夏沢鉱泉の温泉から上がったら、外は突然の土砂降り!
車まであとたったの20分という距離なのに、お風呂上がりにレインウエアを着て歩くことに。
▲防寒にも防水にも活躍したレインウエアと、汗拭きからお風呂上がりまで使える便利な手ぬぐい
予報に合わせて雨を楽しく感じられるような柄を選んでいったからか、結局最後に降られてしまったのでした(笑)。
4回にわたる硫黄岳レポートは今回で最終回。
次号ランドネVol.102では北アルプスの白馬大池山荘にお泊まりして楽しんだ二日間をレポートします!ご期待ください☆
写真◎加戸昭太郎
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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