"初めて"尽くしの雪旅へ。北海道上川町モニターツアーに参加してきました!
ランドネ 編集部
- 2019年02月01日
冬の北海道の観光といえば、札幌の雪まつり、ニセコのスキー&スノーボード、知床の流氷クルーズなどが思い浮かぶでしょうか。どれも、国内最北の地だからこそ味わえる貴重な体験ですが、国土の約5分の1の面積を占める北海道には、ほかにも魅力的な土地や遊び方がたくさんあります。
ここで紹介するのは、大雪山の北麓にある北海道上川町での冬の遊び方。1月下旬に1泊2日で行われたモニターツアー「DAISETSU-SNOW-GLAMPING」のレポートをとおして、冬の上川町の魅力をお届けします。
▲上川大雪酒造「緑丘蔵」の前で、ツアー参加メンバーの記念撮影。編集者、モデル、インスタグラマーなど、アクティブで発信力のある女性が集まりました
Day1 広大な雪原で雪遊び三昧
モニタリングツアー「DAISETSU-SNOW-GLAMPIG」は、上川町、スノーピーク、上川大雪酒造の3社によって、2019年度以降の上川町の新しい冬の旅行商品を開発するために実施されたもの。
この旅のキーワードは「グランピング」。雪原に設営されたテントサイトをベースに雪遊びやおいしい食事を楽しむことができ、この地の文化にも触れられる、特別な1泊2日のアウトドア旅です。この旅に、ランドネスタッフ含め、10名の女性がモニターとして参加しました。
一日目。朝、旭川空港に集合した私たちは送迎車に乗り込み、当日にオープニングセレモニーが行われていた上川大雪酒造「緑丘蔵」へ立ち寄ったあと雪原の入口へ。
真っ赤な圧雪車に乗り替え、写真撮影やおしゃべりに夢中になっていたら、あっという間に特設会場に到着しました。
会場では、広大な大雪原、スノーピークプロデュースによるおしゃれなテントサイト、フィンランド式のテントサウナ、犬ぞり体験用のアラスカンハスキー14頭に迎えられ、女性陣のテンションはさらにヒートアップ。
あたたかなテントのなかでおいしいランチをいただいたあと、会場に用意された各種アクティビティを日暮れまで満喫!
▲10人乗りの圧雪車。深く積もった雪をかき分けながら進みます。圧雪車の車窓からは、枝に雪をたっぷり乗せた森の木々を眺めることもできました
▲テントのなかでいただいたランチは、味が深くしみ込んだビーフシチュー、パン、新鮮な地元野菜のグリーンサラダ
▲暖房の効いた快適なテント内でおいしいひととき。酒かす入りのお汁粉やノンカフェインの大豆珈琲「HOKKAIDO TOYOMIZUKI SOY COFFEE」も振舞われ、体が温まりました
▲参加者にもっとも人気が高かった雪遊びは、雪原を駆け抜ける犬ぞり体験。テントサイトを起点に雪原をぐるりと一周する2kmのロングコースで楽しみました。より疾走感のあるスノーラフティング体験も実施
▲フィンランド式テントサウナでロウリュを初体験。ロウリュとは、熱したサウナストーンに水をかけて、その水蒸気を浴びるという入浴法で、今回は水の代わりにアロマオイルを垂らした雪を使用
▲やわらかなオレンジ色の光が、なめらかな雪原の表面を照らしながらゆっくりと沈んでいきました
Day2 アイヌ文化に触れる焚き火と月明かりの夜
雪原で遊び尽くしたあとは、ふたたび圧雪車に乗って大雪森のガーデン内にある「フラテッロ・ディ・ミクニ」のヴィラへ。ヴィラで少し休憩したら、上川大雪酒造「緑丘蔵」まで足を伸ばしました。
そこでは大きなかまくらで純米大吟醸の酒絞りが行われていて、その珍しい光景に一同目が釘付けに。もうひとつ立ち寄ったのが、「第44回 層雲峡温泉 氷瀑まつり」。氷点下の世界に凍えながらも、ライトアップされた幻想的な氷のアートを堪能!
大雪森のガーデンへ戻ったら、お待ちかねのディナー。三國清三シェフと堀川秀樹シェフが手掛けたイタリアンレストラン「フラテッロ・ディ・ミクニ ガーデンレストラン」にて、地元食材をふんだんに使った贅沢なコース料理をいただきました。
まだまだ夜は終わりません。ヴィラのすぐそばに特設されたテントサイトで、一夜限りの焚き火バーがオープン。焚き火にあたりながらホットワインを飲んでいるだけでも至福でしたが、なんとアイヌ舞踏のパフォーマンスまで用意されていました。最後は参加者も輪に入り、アイヌの人々の手ほどきを受けながらアイヌ舞踊をちょっぴり体験。月明かりの下、忘れられない夜を過ごしました。
▲6名まで宿泊できるコテージ。家族や仲間同士で宿泊するのに最適。1泊2日2食付きで21,600円~(税・サービス料込)
▲上川大雪酒造「緑丘蔵」前のかまくら内で行われていた酒絞りを見学。もろみを絞り袋に入れ、その袋をかまくら内に設置した大きな容器に吊るしてお酒を絞り出すそう
▲氷瀑まつりの見どころのひとつ「北の氷酒場」。開催期間中の土日祝のみの営業で、上川大雪酒造の限定酒の飲み比べが楽しめます
▲ディナーのメインは標茶町産「星空の黒牛」を使ったサーロインのアロースト。根室のズワイガニを使ったパスタや富良野苺のソルベなど、道内の食材を活かした料理のオンパレードに大満足
▲焚き火バーの時間に行われたアイヌ舞踊のパフォーマンス。民族衣装を身にまとった女性たちが、歌と伝統楽器ムックリに合わせて「鶴の舞」を披露
▲焚き火バーで用意されたマシュマロとお酒をおともに語り合う。このうえなく非日常的な空間で過ごし、凝り固まった心と体がほぐされていきました
Day2 より深い自然のなかを歩く層雲峡スノーシュー
朝日とともに起床した二日目。窓越しに大雪山を眺められるガーデンレストランで、ゆっくりと時間をかけて朝食をいただきました。支度を済ませ、快適だったヴィラに別れを告げたら、大雪山国立公園の層雲峡渓谷へ。私たちが訪れたのは大函と呼ばれるエリアで、雪で埋まった川の上をスノーシューで歩きながら、川の両岸に切り立つ断崖、天然の氷瀑、フロストフラワーの観察を楽しみました。
今回、参加者のほとんどがスノーシュー初体験。北海道ならではのふわふわとした軽い雪を踏みしめながら歩く心地よい感覚に、きっと病みつきになったに違いありません。同じ園内にある「銀河の滝」も見学。落差120mの断崖から流れ落ちる滝がすべて凍り付いている様子を目の当たりにして、改めて北海道のダイナミックな自然に圧倒されました。
旭川空港への帰り道、町内にあるあさひ食堂のラーメンを食べながら思い出を語り合って、旅の締めくくり。このエリアへ来たからこそ体験できた「初めて」の数々。たった2日間でも、好奇心が刺激され続け、印象に強く残る旅になりました。みなさんも来年はぜひ、上川町でこの”初めて”尽くしの雪旅を経験してみませんか?
▲一番手前にある建物は「フラテッロ・ディ・ミクニ」のガーデンレストランで、その奥にヴィラが4棟建っています。どの建物からも大雪山を眺めることが可能
▲まぶしすぎるくらいの快晴に恵まれ、大雪山の絶景が目の前に迫る最高のロケーションで朝食をいただきました
▲新鮮野菜のグリル、チーズがたっぷり乗ったピザ、クリームベースのスープが木製のプレートに盛り付けられた朝食。地元産のトマトを使ったフレッシュなトマトジュースも
▲3万年前の噴火によって作り出された「柱状節理」と氷瀑。大函は、20以上の氷瀑を見ることができるという国内有数のスポットだそう
▲薄氷の上に花を咲かせるように結晶を作る「フロストフラワー」は、気温や湿度など条件の整った場所でしか見られない珍しい現象
写真◎大塚友記憲
文◎松元麻希
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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