防災キャンプ #1|女性キャンパーCAMMOC三沢さんが提案する“防災キャンプ”とは?
ランドネ 編集部
- 2021年09月01日
女性目線の防災お役立ちマガジンを手がける三沢真実さんに“防災キャンプ”について伺いました。
いまの生活のなかライフラインが突然ストップしてしまったら?
もしも突然、ライフラインが止まってしまったら、どのように対応したら、自分や大切な家族の身を守れるのだろう⋯⋯。キャンプで身についた知恵や技術が、防災に役立つことを考えたことはありますか?
ここでは、“キャンプのある暮らし”をコンセプトに活動するクリエイターズユニット「CAMMOC(キャンモック)」が2020年秋から本格的に力を入れている「SDGs防災キャンプ」について、代表の三沢真実さんに話を伺いました。
「防災に対する姿勢を見直すきっかけとなったのは、2019年に発生した大きな台風でした。それまでも防災バッグを用意していましたが『本当にこれが役立つのかな?』という不安があって、このままじゃいけないと思ったのが始まりです」
キャンモックとして10年ほど活動を続けてきて、自らのキャンプ経験を防災という観点で発信できていなかったことに、ちょっとしたショックを受けたといいます。
「たとえばキャンプ中に、ごはんを作るために必要なお鍋を忘れてしまったとします。私たちは缶ビールをぐびっと飲み干して、空き缶をお鍋代わりにしてご飯を炊き、お味噌汁も作れます。外で雨が降っていようと、テントのなかでぐっすり寝で過ごすことだってできます」
こういった経験はどんな防災術を勉強するよりも、大きな自信につながると三沢さんは話します。
「いざ防災について調べてみると、ちょっと怖そうだったり分かりにくかったりする印象を受けました。パッと見たときに、これならやってみたい、自分にもできそうと思えるような情報を発信できたらいいなと思い『BOUSAI BOOK』の制作を決めました」
『BOUSAI BOOK』とは、女性キャンパー目線で防災キャンプに関するお段立ち情報をまとめたフリーマガジン。おしゃれなレイアウトで、まるで女性ファッション誌を読んでいるような感覚で楽しく防災な学ぶことができます。
「これでは防災の必要性が伝わりにくいと思う人もいるかもしれません。だけど私たちは、これまで防災やキャンプに関心がなかった人たちにも、『おしゃれで楽しそう』といったプラスな感情から興味をもってもらえたらうれしいです。それが後々、命を守るために必要な情報になり得るのですから」
三沢さんは、より防災への知識を深めるべく、防災士の資格をとるための勉強をしているといいます。
次は、そんなキャンモックの防災キャンプの考え方をご紹介します!
キャンモックの防災キャンプの考え方
SUSTAINABLE
消耗品は家やキャンプで使って循環させよう
いざ使えるか不安なものや、よくわからないけれど買ってしまっているものは、なるべく減らすこと。とくに非常食やファーストエイドキットなどの消耗品は、キャンプや日常で使い、使ったぶんだけ買い足す、という循環がおすすめです。
ENJOYABLE
キャンプのように楽しみながら備えを
まとめておきたい防災アイテムには、キャンプの持ちものとおなじ道具がたくさん。いつでもキャンプに出かけられるようなつもりで、お気に入りのバッグに防災アイテムを詰め込み、すぐ持ち出せる場所に置いておきます。
FASHIONABLE
おしゃれで見せたくなる防災アイテムを
もしものときに頼もしいキャンプ道具。毎日使いたくなるアイテムや見せたくなるようなデザインのものを揃えておけば、いざというときに「どこにしまったけ?」なんてことも防げます。お気に入りを集めてみては。
CAMMOC代表
三沢真実さん
“キャンプのある暮らし”をコンセプトに活動するクリエイターズユニット「CAMMOC(キャンモック)」を主宰。イベントや撮影時のキャンプシーンのスタイリングなどを行なう
(出典/「ランドネ特別編集 親子でキャンプ コーデ&道具BOOK」)
- BRAND :
- ランドネ
- CREDIT :
-
Photo/被藤武久
CAMMOC
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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