福島県磐梯町を育む“磐梯山と水と野菜”をめぐり味わう2日間|ランドネ山大学リポート
ランドネ 編集部
- 2021年11月26日
磐梯山の山肌が赤や黄に色づく10月中旬に開催されたランドネ山大学。ひとつの山を中心に何通りもの旅の楽しみ方ができる磐梯町でのツアーのようすを紹介。
訪れた土地ならではの魅力と楽しみ方を提案
福島県磐梯町を訪れると、まず目に飛び込んでくるのは雄大な磐梯山(標高1816m)の姿。今回開催された山大学は、磐梯山の恵み、とくに「水」をめぐりながら山旅を楽しむツアー。
集まった14名の参加者とともに、磐梯山の自然の豊かさを感じながら過ごした2日間は、雨の恵みに予定変更もありながら、地元の方たちの協力のおかげで、充実した時間に。段ボールいっぱいに詰めたサツマイモや、ハチミツ、「道の駅ばんだい」で見つけたお菓子など、旅のお土産もたっぷりと!
ツアーの始まりは湧き水!山の恵みを、マイボトルへ
磐梯町は水道水も名水!ということで、参加者のみなさんも、源泉となる日本名水100選に選ばれた磐梯西山麓湧水群の「龍ヶ沢湧水」を引く、慧日寺資料館の「龍の落とし水」をマイボトルに汲むところからスタート。ミネラル分の少ない軟水で飲みやすい!
メンバーが育てる野菜やハチミツを使用
野菜収穫とピザ作り、みつろうキャンドル作りをサポートしてくれたのは若手農家集団「ばんだいジオファーマーズ」の4名!
磐梯山から注ぐおいしい水で育てるサツマイモを収穫
収穫の前、滑らかな食感と甘味が特徴のシルクスイートを焼き芋で。濃厚な甘味がおいしい~!
葉っぱの周りの土を掘って、あとは一気に引き抜けば、大きなサツマイモが連なり登場。
収穫したなかで一番大きなサツマイモを持って、記念撮影。家に持ち帰り1カ月ほど熟成させてから召し上がれ!
旬の野菜をたっぷりと使った手作りピザをランチに
真っ赤なトマトをはじめ、ジオファーマーズや地元生産者の畑で育った新鮮野菜を使ってピザ作り。生地を伸ばして、サツマイモで作ったソースや野菜、チーズをトッピングしたら、薪で火をおこしたピザ窯でおよそ5 分。アツアツとろ~りピザの完成!
ハチの巣を溶かしたみつろうキャンドル作り
ハチの巣を構成する蝋(ろう)を利用したキャンドルワークショップを実施。ロウソクの芯を熱々のみつろうの中に入れて、すぐに取り出し冷やしてまた入れてをくり返し形を整える。みつろうキャンドルは煤が出にくく、甘い香りが漂うそう。
磐梯山山麓の豊かな森を進み、火口湖・銅沼へ
秋色の磐梯の森を案内してくれたのは、3GAKUでガイドツアーを行なう、登山ガイドの五十嵐潤さん(左)と理沙さん(右)ご夫婦。
八方台登山口から歩き始めてすぐに広がるのは、まだら模様の幹が美しいブナの森。雨でもゆっくり楽しめるコースを満喫。足元には色も形もさまざまな落ち葉が敷き詰められ、歩みを進めるごとに変化。形の似ているモミジやカエデの葉は、集めてみると色鮮やか。あちこちで見かけたヤマブドウは、クマの大好物だそう。
実をつけたマイヅルソウ。
傘やお面になるくらい大きな葉は、ホウノキ。
蕎麦打ち名人が作るこだわりの十割蕎麦
地元の名水とそば粉を使用して、ていねいに蕎麦を打つ、「磐梯更科そば そばさだ」の力のもと、名人の蕎麦打ちを見学。打ち立て蕎麦と山菜の天ぷらを、山歩きのあとのランチにいただきツアー終了。ごちそうさまでした!
企画協力:福島県磐梯町
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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