【ランドネ×大雪山大学】地元食材でフード開発&ワークショップ講座を開催しました!
ランドネ 編集部
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黒岳や旭岳、十勝岳、トムラウシ山などの名峰が連なる北海道の大雪山系。その雄大な山々と、ふもとの上川町をおもなフィールド(キャンパス)に“人と地域と未来を育む”さまざまな講座を開催する「大雪山大学」。大雪山大学では、上川町地域DMO「大雪山ツアーズ」のみなさんが、上川町の魅力を改めて見直し、今後の活動にどうつなげていくかを、より広い視点をもち学ぶために、町外からゲスト講師を招くことも多々。8月下旬の講座では、アウトドア誌『ランドネ』主催のイベントなどでも度々ワークショップ講師を務めるKIPPIS(キッピス)と、地図好き芸人・小林知之さんが講師として登場。充実した講座のようすをお届けします。
アウトドアでも楽しめる!地元食材を活かしたフード開発講座
アウトドアパーティを主催するキッピスのカノウヒナタさんと猪俣慎吾さんは、これまでのキッピスでの活動や経験をもとに、地元食材をどう活かしメニューを考えるか、アウトドアフィールドでのワンバーナー講座の組み立て方などを解説。
「私たちが目指すものは、①自然のなかで食べるおいしさを伝える。②仲間やお客さまと特別な時間を過ごすことを大事に。③体に優しかったり、地元の食材をなるべく使って料理を。④洗練されたアウトドアギアや自然のものを使ったスタイリングで、自然との調和を」と猪俣さん。
ワンバーナー講座をするにあたって、食材や調味料の持ち運び方や道具選びのアドバイスをしてくれたカノウさん。
「小学生以上であれば調理を1人で参加できると想定。火元はしっかりと見てあげなくてはいけないため、講師がひとりの場合、一度に参加できる人数は6名。準備や片付けをするスタッフがいる場合は、10名までにしています。食材のロスをなくすために、講座は事前予約ができるとベストですが、ふらっと立ち寄りたい人が多いと想定されるときは、当日予約制にするようにしています」。
そして今回、カノウさんが用意してくれた“上川特産の食材”を使って作るレシピが3つ。ダッチオーブンで焼く「ひと晩寝かせるカンパーニュ」。焼いたカンパーニュで作れる「夏野菜のパングラタン」。上川産ビーツを使った「サーモンとビーツのディップ」。レシピはフィールドにも持っていけるよう、切り取り線を入れたデザインに!
地図を使ったワークショップと講師養成講座
地図好き芸人・小林知之さんは、ランドネ主催のイベントで行う「地図を使ったワークショップ」の実演と、放送作家という顔をもつことから「アイデアと発想を生み出す方法」について教えてくれました。
「苦手意識を持たれやすい地図は、サイズを小さくすると『かわいい』と言われるんです。なのでワークショップは、その土地の地形図や古地図を切り取り、ミシンで縫い合わせる小物ケース作りを。地図を貼り合わせるのに普通の接着剤ではつまらないので、平安時代から続くアイデアでもある“こんにゃく糊”を使ってます」。
企画やアイデアの出し方として、3つの要素を書き出すことからスタート。
①上川町の魅力。②おもしろかった、驚いた体験。③自分やあの人ができること。
「この点をつなぎ合わせることで面になり、3つの内容が遠ければ、それだけ新しくておもしろいものになる可能性は高いですよ」。
①「上川町魅力」は、自然、水がおいしい、歴史がおもしい、温泉、地形、空気がキレイ、ラーメン、スキー・アイスクライミングなど。②「体験」は、テントで縦走登山、バックカントリー、飛行機に乗った、ビアガーデン、アイスクライミング、ライジングサンなど。③「できること」は、料理、コーヒーを淹れる、絵、パソコン、20kg背負って歩ける、ピアノ、写真、薪を作る、たくさん食べるなど。自分の考えを文字にしたり、他の人の意見を知ることで、新たな発見やアイデアも!
メニューを考えるのも、ワークショップを企画するのも、その先には必ず「楽しんでもらいたい」という思いがあるのだと、この2組の講座は教えてくれています。
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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