着火剤でキャンプやBBQの火起こしも簡単!自作や日用品での代用も
FUNQスタッフ
- 2022年06月28日
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昨今の情勢により、キャンプやBBQなどのアウトドア活動を楽しみたいと考える方が増えています。
アウトドアでは、自分で火を起こして焚き火や料理を楽しみたいと考える人も多いですよね。しかし、専用の道具を使っても火を起こすのは難しく、火起こしを諦めてしまう人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は簡単に火を起こせる着火剤について、製品の種類や使い方のほか、着火剤の簡単な作り方などを紹介します。
- 着火剤の便利ポイントと種類の紹介
- 種類ごとの着火剤の使い方
- おすすめの着火剤
- 着火剤として代用できる日用品
- 着火剤の自作方法
- 着火剤を保管するため入れ物紹介
この記事を読めば、着火剤を使った火起こしの方法だけでなく、着火剤がなくても自分で作れるようになります。アウトドアにあまり行かない方でも役に立つので、ぜひ参考にしてみてください。
着火剤があるとなぜ便利?
キャンプなどで1から火を起こす場合、薪が燃え上がらず時間がかかることや、薪が湿気っていて火が燃え移りにくい場合もあります。このような場合でも、着火剤を使用すれば火種が簡単にしっかりと燃えてくれるため、火起こしを失敗しづらく時間短縮にもなります。
火起こしの時間を短縮できることで、料理など他のことに時間を使えます。キャンプにおいて自由な時間を増やせるため、着火剤を使って火起こしすれば有意義なキャンプ時間を過ごせるでしょう。
着火剤の種類は大きく2タイプ
着火剤は大きく分けて固形タイプとジェルタイプの2種類あります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、特徴を理解し状況に合わせて使用するのがおすすめです。
ここでは、大きく2種類に分けられる着火剤タイプについて詳しく解説します。
固形タイプ
木などの可燃性の素材を固めたものに、灯油などの可燃性物質を染みこませた着火剤です。ある程度の分量で分けられるように区切られており、1度に使用する分量を決めやすいのが特長です。
薪などに火が燃え移らなかった場合などに、固形の着火剤であれば簡単に追加できます。扱いが簡単で使いやすいため、着火剤を初めて使う方にもおすすめのタイプです。
ジェルタイプ
主成分がメタノールなどのアルコールで、固形タイプより燃えやすい着火剤です。ジェル状のため必要な分量のみを使用できるほか、着火剤の量を調整することで火力も調整できます。
自由に量を調整できるため、慣れないうちや初心者の方は使いづらい可能性もあります。また着火剤が多すぎると、予想以上に火が強くなり火傷などの事故につながる可能性があるため、使用には注意が必要なタイプです。
着火剤の使い方
着火剤には、上記に解説した通り大きく分けて2種類のタイプがあります。この2タイプは特徴が違うため、使い方や注意するポイントなども違います。タイプが違うのに同じ使い方で火をつけようとすると、事故につながる可能性もあるため十分気を付けましょう。
ここでは、2種類ある着火剤の使い方について、それぞれ解説します。
固形タイプ
固形タイプを使う場合は、着火剤を置いた上に炭や薪などを隙間ができるように組んだあと、火をつけます。薪や炭を隙間なくおいてしまうと空気が通れず、燃えにくくなるため気を付けましょう。
大きめの薪などに火が移りだしたら、火吹き棒やうちわなどを使用して空気を送りましょう。定期的に空気を送り続け、炎が落ち着き炭が白くなってきたら火起こし完了です。
ジェルタイプ
ジェルタイプの着火剤で火を起こす場合は、まず小さめの薪や炭にジェルをつけて着火します。その後、徐々に大きな薪や炭などを加えて火吹き棒などで空気を送り、火を大きくしていきましょう。火が付いた後は固形タイプと同様で、空気を送って火が安定したら火起こし完了です。
ジェルタイプの着火剤を使用する場合、直接火の中にジェルを追加するのは絶対にやめましょう。可燃性が非常に高いため燃料を伝って身体の方へ火が回り、火傷や命に係わる事故につながる可能性があります。
着火剤おすすめ6選
着火剤は固形・ジェルの2種類のタイプがほとんどですが、製品によって形状や燃焼時間などに違いがあります。用途や使用環境にもよりますが、使いやすさも変わるため製品の仕様をよく確認して選びましょう。
ここではおすすめの着火剤を6つ、タイプごとに紹介します。
ロゴス「防水ファイヤーライター」
水濡れに強く、一度火が付けば水がかかっても燃え続ける着火剤です。高火力で着火剤1個あたりの燃焼時間も長く、よく燃えるため簡単に火を起こせます。
1個ずつ取り出せるようにパッケージされており、使用時に使う分量のみを取り出せます。密閉できる袋やケースに保存しておけば、湿気って火が付きにくくなることも少ない製品です。
- 参考価格:792円
- 本体サイズ:20×15×3cm(1個当たり4×2.5×2.5cm)
- 重量:400g
- 主成分:パラフィン
- 燃焼時間:13~17分
尾上製作所「ハイチャッカー・S」
軟質繊維をパラフィンワックスで固めた固形タイプの着火剤です。簡単に分割できるように切れ目が入っており、調理や焚き火などで使いたい分量を調節して使用できます。
マッチやライターなどで簡単に火が付くほか、着火剤単体で7分ほど燃焼するため簡単に火を起こせます。コストパフォーマンスもよく、キャンプなどでも使いやすい着火剤です。
- 参考価格:220円
- 本体サイズ:9.5×9.5×1cm
- 重量:70g
- 主成分:パラフィンワックス
- 燃焼時間:7分
SOLSTICKAN「FIRE LIGHTERS」
着火剤の先端がマッチになっており、外箱の側面で擦ることで火をつけられる着火剤です。マッチやライターなどを別途準備する必要がないため、キャンプなどの際に荷物を減らせます。
必要な分量だけ折って使用できるほか、火を起こすマッチの代用にもなります。キャンプなどのアウトドア目的だけでなく、災害が起きた場合などの緊急時にも役に立つ製品です。
- 参考価格:1,980円
- 本体サイズ:3×6.7×12cm
- 重量:420g(梱包サイズ)
- 主成分:圧縮木材繊維・植物性ワックス
- 燃焼時間:8~12分
NITINEN「チャッカネン」
薪や炭に塗って火をつけるだけで、簡単に火を起こせるジェルタイプの着火剤です。外で使う場合にも炎が見やすいように赤色火を採用しており、着火剤に火が付いているかどうかもわかりやすくなっています。
着火剤が入っている容器には、炎を吸い込まないように逆止弁が採用されており、安全性も考慮されています。初めてでも扱いやすく、火起こしに慣れてない人でも使いやすい製品です。
- 参考価格:799円
- 本体サイズ:Φ4.8×21cm
- 重量:240g
- 主成分:メチルアルコール・増粘剤
- 燃焼時間:約20gで約10分
キャプテンスタッグ「ファイアマックス」
引火性の高いメタノールやエチレングリコールを主成分としたジェルタイプの着火剤です。簡単に火が付くだけでなく火力も強いため、炭や薪なども燃えやすく時間をあまりかけずに火起こしできます。
着火剤には飛散防止剤が入っており、使用時に飛び散りにくくなっています。気付かないうちに飛び散った着火剤に引火するなどの心配も少なく、安心して使いやすい製品です。
- 参考価格:1,210円
- 本体サイズ:21×8×5cm
- 重量:240g
- 主成分:メタノール・エチレングリコール
- 燃焼時間:記載なし
ロゴス「ミニラウンドストーブ」
マッチやライターなどで簡単に点火でき、30~45分程度燃焼する着火炭です。火が付くまでに1分かからないため、火起こしに時間をかけることなく調理などを開始できます。
着火剤と炭が一つになっているため、それぞれ持っていく必要がありません。ヤシガラを使用して作られているため、環境にも優しい製品です。
- 参考価格:798円
- 本体サイズ:Φ7.5×3.5cm
- 重量:600g(1つ約150g)
- 主成分:ヤシガラ
- 燃焼時間:1個で約30分~45分
着火剤がない!そんな時は日用品を代用
キャンプ当日や準備段階で着火剤がないことに気付き用意できない場合でも、日用品を使って代用できます。着火剤の代わりに使える燃えやすい素材を知っておけば、アウトドア以外でもいざという時に火を起こせるでしょう。
ここでは、着火剤を用意できない場合に代用となる日用品を紹介します。
ダンボール
ダンボールは発火温度が低いため木などと比べて燃えやすく、表面積が大きいため燃焼が進みやすい特徴があります。乾いたダンボールであれば簡単に火が付き、良く燃えるでしょう。
着火剤として使用する場合は5㎝程度の幅で切ったダンボールを筒状に丸め、切断面を上にして火をつけましょう。その後、枯れ葉や細い枝、薪などの順に火を大きくしていけば火を起こせます。
牛乳パック
牛乳パックは燃えやすい紙でできているだけでなく、固形タイプの着火剤にも使用されるパラフィンワックスが塗布されており、よく燃えます。しっかりと乾かしたものを着火剤と同じように使用すれば、簡単に火を起こせるでしょう。
牛乳パックはキャンプにおいて着火剤としてだけでなくまな板などにも使えます。大きな荷物にもならないので、キャンプの際に荷物に忍ばせておくと役に立つでしょう。
麻紐
麻紐は麻の細い繊維を束ねてねじり、丈夫な紐状にした製品です。これを細かく割いて繊維状に戻してまとめると空気が入りやすくなり、非常によく燃えるため着火剤として使用できます。
麻紐をほぐしたものを多めに準備しておけば燃焼時間も長くなり、より火をおこしやすくなります。牛乳パックと同様に着火剤以外の用途でも活躍するため、キャンプに行くときに持っておくと便利に使えるでしょう。
着火剤は簡単に自作もできる!
日用品の中にも着火剤の代わりになるものは数多くありますが、より簡単に火起こしできる着火剤を自作することも可能です。あらかじめ作っておくか材料を持っていけば、ダンボールや麻紐などを使わなくても簡単に火を起こせるでしょう。
ここでは、簡単にできる着火剤の材料と作り方を紹介します。
ワセリンを布やコットンに染み込ます
着火剤の作り方は非常に簡単で、着古した服を割いた布や化粧に使うコットンなどに、溶かしたワセリンを染みこませるだけでできます。ワセリンの原料は石油のため燃えやすく、火をつけてから3~4分程度燃焼し続けます。
ワセリンはドラッグストアなどで販売されているため、材料を手に入れやすいのもメリットの一つです。あらかじめ着火剤を作って持っていけば、火起こしに苦戦することなくキャンプを楽しめるでしょう。
以下にコットン球・コットンパフのおすすめ商品を紹介します。
白十字「綿球 No.20」
病院などでも使用されている一般医療用で綿100%のコットン球です。コットン球の直径は10・14・20・25・30mmの5種類あり、自分の使いたいサイズのものを選べます。薬液などを染み込ませてもふやけにくく、扱いやすい製品です。
- 参考価格:544円
- 製品サイズ:直径20mm(10・14・25・30mm)
- 内容量:50g(110~120球)
アズワン「滅菌カップ綿球」
滅菌カップで3球ずつ個別包装されている綿球です。個別に分けられていることで使用したい分だけ取り出せ、着火剤を作る場合にも無駄に出さずに済みます。綿球を保存する瓶などを別で用意する必要がない製品です。
- 参考価格:1,376円
- 製品サイズ:Φ14
- 内容量:1カップ3球(24カップ入り)
コットンラボ「オーガニックコットンパフ」
化学肥料などを使わずに育てた綿花から作られたオーガニックコットンです。5×6cmの長方形で小さすぎず大きすぎない使いやすいサイズです。内容量も多いため着火剤を作るためだけでなく、一般的な用途でも気軽に使える製品です。
- 参考価格:357円
- 製品サイズ:5×6cm(6×8cm)
- 内容量:104.33g(200枚)
コットンリビング「コットンパフ」
15×20cmの大判サイズで、メイク落としや洗顔だけでなく掃除や汗ふきタオルとしても使用できるコットンパフです。好きなサイズにカットして使えるため、使いやすいサイズの着火剤を作れます。着火剤として使わない場合でも、アウトドアに持っていけば使える場面が多い製品です。
- 参考価格:2,299円
- 製品サイズ:15×20cm
- 内容量:100枚×3パック
着火剤はブリキ缶やスチール缶に保管がおしゃれ!
小型の着火剤や自分で作ったコットンの着火剤などは、ブリキ缶やスチール缶に入れておくと持ち運ぶ際や保管時にもおしゃれです。お手軽に手に入るものも多く、お気に入り缶に入れておけばそれだけでキャンプ時の気分を盛り上げられるでしょう。
固形タイプの着火剤は湿気によって火が付きにくくなることもあるため、保管の際は湿気対策が必要です。ラップで包みジッパー付きの保存袋などに入れてから缶に入れておくと、湿気る可能性を減らせるでしょう。
以下におしゃれに保存できるブリキ缶・スチール缶を紹介します。
マーキュリー「ブリキミニツールボックス」
工具箱のような見た目のおしゃれなツールボックスです。蓋を開かないようにできる留め具と持ち手がついており、お手軽に持ち運べます。小分けにされたものをまとめておきたい場合にも便利な製品です。
- 参考価格:2,090円
- 製品サイズ:8×21×4.5cm
- 重量:300g
TOYO「トランク型工具箱」
継ぎ目がなく丈夫で、軽量なため持ち運びにも便利なツールボックスです。カラーバリエーションが豊富で、自分のキャンプ道具に合わせて色を選べます。着火剤保管用だけでなく他のキャンプ道具の入れ物としても使いやすい製品です。
- 参考価格:1,100円
- 製品サイズ:20.3×10.9×5.6cm(内寸18.6×8.8×4.1cm)
- 重量:400g
ncdoi「ミニブリキ金属収納ボックス」
小型軽量で小さなものを入れるのにピッタリの収納ボックスです。外観はレトロな雰囲気が感じられるおしゃれなデザインで、3種類から選べます。ブリキのため耐久性もあり、キャンプなどにも持っていきやすい製品です。
- 参考価格:594円
- 製品サイズ:9×6.5×2.5cm
- 重量:記載なし
着火剤を使って火起こしを簡単に!
いかがでしたでしょうか。ここまで、着火剤の種類や使い方に加え、おすすめの着火剤や代用品についても紹介してきました。
- 着火剤の有用性
- 固形タイプは分量を決めやすく途中で追加もできる
- ジェルタイプは燃えやすいが上級者向け
- 火起こしの際は着火剤の上に薪や炭を組んでから点火する
- ジェルタイプの場合は火を付けた後に直接追加厳禁
- 着火剤おすすめ製品6つ
- 着火剤がないときはダンボール・牛乳パック・麻紐で代用
- ワセリンを使って簡単に自作もできる
- 保管の際はブリキ缶やスチール缶がおしゃれでおすすめ
着火剤で火を起こせば、手間を減らせるだけでなく他のことに使える時間も増えます。自作するのも簡単なため、次回のキャンプの際に自分で着火剤を用意して、火起こしに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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- ランドネ
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