美しいブナ林や展望、麓に広がる棚田を楽しむ刈羽黒姫山。天気が不安定な時期は、見どころの多い低山がおすすめ!
ランドネ 編集部
- 2022年07月12日
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梅雨の晴れ間、夏のスコールなど天気が不安定な季節でも、ハイキングを楽しみたいですよね!……とはいえ、薄曇りだったり突然の雨に遭遇したりして、山頂からの眺めがイマイチな可能性も。こんな季節には神社や麓の景観、森や花など、「楽しみポイント」の多いハイキングコースがおすすめです! 新潟県柏崎市にある刈羽黒姫山は標高1000mに満たない低山ですが、見どころがたくさん。天気が不安定な時期ののんびりハイキングにぴったりの山です。
コースも多くて、看板にキュンとする低山・刈羽黒姫山
新潟県柏崎市に位置する刈羽黒姫山は標高891mの低山。5つの歩行コースがあり、最も短い磯之辺コースは約1時間で山頂に立つことができます。磯之辺コースは1合目から山頂まで手描きの看板があり、「がんばれ!」「もうちょっと!」とかわいらしいエールに励まされ、急な登りもなんのその!
さらに立派なブナ林と展望◎
このコースの魅力は美しいブナ林。冬には麓の積雪が4mを越える場所ですが、黒姫山のブナは幹が太くて樹形がのびのびとしています。明るい木漏れ日に癒やされながら、ゆったり森林浴を楽しめます。
標高1000m未満の低山ですが、展望もばっちり! 中腹の展望スポットからは妙高山や高妻山、鳥甲山の眺めが◎。山頂からは守門岳から越後駒ヶ岳、谷川岳方面まで、新潟県の名だたる山を一望。他の山では味わえない風景です。
機織の神様が祀られた山頂直下の鵜川神社
刈羽黒姫山の山頂直下には鵜川神社があり、機織の神様が祀られています。かつては、機織が上達することを願い、中越地方の養蚕が盛んな地から多くの参拝者が訪れたそう。この本宮は冬には雪で閉ざされてしまうため、麓の高柳町に里宮があり、そちらは黒姫神社と呼ばれています。毎年、雪解けの5月下旬になると山頂直下の鵜川神社境内で山開きを行い、周辺地域のハイカーや小中学生などでにぎわいます。
麓に広がる梨ノ木田の棚田も見どころのひとつ
磯之辺コースは麓の棚田も見どころのひとつ。梨ノ木田の棚田と呼ばれ、梅雨の時期には青々とした水田が広がります。豊富な水は刈羽黒姫山の湧き水。このあたりは黒姫川の源流になっていて、棚田には土砂の流出や地下水の保持などの役割があるのだそう。柏崎市の高柳町事務所などでは、梨ノ木田の美しい風景を「棚田カード」にして配布しています。この棚田カードは2020年から始まった取り組みで、棚田の魅力を発信し保全につなげようというもの。全国各地の棚田地域でご当地の「棚田カード」をゲットできますので、ハイキングの折に集めてみてはいかがでしょうか。
刈羽黒姫山
新潟県柏崎市に位置する標高891mの低山。米山(標高993m)、八石山(標高518m)と併せて、刈羽三山と呼ばれている。山開きは例年5月下旬。その時期には雪解け一番に咲くカタクリやユキワリソウ、ショウジョウバカマなど、たくさんの山野草が登山道を彩る。山頂直下には鵜川神社の本宮があり、山頂には元屋敷と呼ばれる小さな祠がまつられている。
- にいがた観光ナビ(新潟観光協会) https://niigata-kankou.or.jp/spot/5999
- うわっと柏崎(柏崎観光協会) https://www.uwatt.com/detail/788/index.html
- 刈羽黒姫山の登山情報(柏崎市市民生活部・高柳町事務所)https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/kanko_bunka_sports/kanko/asobu_tanoshimu_taikensuru/tozan/1/1/15422.html
- にいがた棚田カード(新潟県農村環境課) https://www.pref.niigata.lg.jp/site/nousonkankyo/tanadacard.html#nashinokida
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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