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【いつか泊まりたい山小屋#22 北アルプス・涸沢小屋】一度は見てほしい、3,000m峰にぐるりと囲まれた楽園の景色

「あの山小屋に泊まってみたい」。そんな憧れが、山へ向かうきっかけになることもあるはず。本連載では、立地や食事、山小屋の主人やスタッフの人柄など、その山小屋ならではの魅力にスポットを当てながら、ランドネ編集部おすすめの山小屋をご紹介。22軒目は、北アルプスの涸沢カールに抱かれた、涸沢小屋をピックアップ!

いつか泊まりたい山小屋
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 山小屋は4つの3,000m峰に囲まれたカールの中

▲上高地~明神の道から眺めた明神岳。上高地から涸沢小屋までは、高低差約800m、片道約6時間強の道のり。横尾までは、梓川沿いのフラットな道が続き歩きやすい。

北アルプスのハイライトともいえる、穂高連峰。その稜線の東側には、遠い昔に氷河の侵食によって形成されたカールが広がり、そこに2軒の山小屋が佇んでいる。そのうちのひとつが、昭和初期に北穂高岳南稜に建てられた涸沢小屋。

近くに建つ涸沢ヒュッテとともに、穂高連峰の登山のベースとして、長いあいだ多くの登山客に利用されてきた。南側に広いテラスがあり間近に迫る山々を一望できることに加えて、清潔な館内、充実したグルメ、気さくなスタッフなど魅力的なサービスが行き届いているため、ハイシーズンはとくに予約が早々に埋まってしまうほど人気が高い山小屋だ。

▲涸沢カール内には2つの山小屋が建つ。奥が涸沢小屋で、手前が涸沢ヒュッテ。涸沢ヒュッテのほうが、涸沢小屋と比べて部屋数が多い。
▲涸沢小屋の相部屋。追加料金を支払えば、個室の利用も可能だ。客室からは、カールや3,000m峰のすばらしい景色を窓越しに鑑賞できる。
▲ある日の夕食メニュー。メインの豚ロースソテーに加えて副菜がワンプレートに。夕食のメイン料理は、豚肉・鶏肉・サーモンの3種が日替わりで提供されている(季節等により変更あり)。味噌汁とごはんがおかわり自由なのもうれしい。

 絶景の山小屋ステイで楽しめるエトセトラ

▲マムート特製ジョッキに注がれた生ビール(1,000円)をテラスで飲むぜいたくな時間。前穂高が描かれたカップでいただくコーヒー(500円)もおすすめ。
▲写真映えすること間違いなしのジョッキパフェ(2,000円)。
▲涸沢小屋の売店では、もつ煮やおでんなど、疲れた体のごほうびにピッタリな軽食が提供されている。ソフトクリームも大人気。

穂高連峰への登山の拠点として利用されることが多い、ということは前述のとおりだが、涸沢小屋は滞在自体を目的に訪れる価値も高い山小屋だ。カールのなかという特別な立地に建つため、時間によって表情を変える風景を味わえることは大きな魅力。天候にさえ恵まれれば、朝は赤く染まるモルゲンロートを、夜は美しい星空を満喫できる。

夕朝食以外に、生ビールやソフトクリーム、おはぎなど、ドリンクも軽食も充実。夏季限定で、ジョッキパフェも提供される。館内の階段の踊り場にはライブラリーコーナーが設けられていて、山の写真集や雑誌、登山のガイド本などが揃う。悪天で停滞をせざるを得ないときも、きっと有効な時間の使い方ができるはずだ。

▲運がよければ、そびえ立つ峰々に縁どられた満天の星空を山小屋のテラスから眺められるかも。
▲朝、日の出前に山小屋テラスで待機して、徐々に色彩を帯びる山の景色を鑑賞できるのも、宿泊者の特権。

山小屋から目指すおすすめルート【涸沢小屋~穂高岳山荘~涸沢岳 片道約3時間10分】

▲涸沢岳山頂からの景色。手前のピークが奥穂高岳で、奥に聳えるのが前穂高岳。

体力に自信のある人なら、カールを見下ろせる涸沢岳を目指してみよう。奥穂高岳方面へ歩きだし、急峻でゴロゴロとした岩が続く“ザイテングラート”を登っていく。落石に備えて、ヘルメットは必携だ。ゆっくり歩いても3時間ほどで、穂高岳山荘のある稜線に出る。穂高岳山荘からも充分にすばらしい景色を堪能できるのでここをゴールにしてもOK。標高3,103mの涸沢岳までは、さらにそこから片道約20分でたどり着ける。穂高の山々やカールはもちろん、槍ヶ岳、常念岳など北アルプスの名峰の絶景を楽しもう。

▲ドイツ語で“支稜線”という意味をもつザイテングラート。クサリやハシゴのある箇所もあるので、慎重に通過しよう。

夏は高山植物、秋は色鮮やかな紅葉がカール内を彩る涸沢は、北アルプスのなかでも人気の高いエリア。平日を選ぶなど賢く登山計画を立てて、できる限りゆっくりと滞在を満喫してほしい。

涸沢小屋
https://karasawagoya.com/index.html
・標高:2,350m
・営業期間:4月中旬~11月初旬
・宿泊料金(税込):1泊2食13,000円、素泊まり9,000円、お弁当 1,500円 ※秋期繁忙期は+2,000円、個室利用は1部屋+1,6000円
・電話番号:090-2204-1300(8:00~19:00)
・コロナ禍での確認事項:予約制(当日予約は+1,000円)、マスクを要持参

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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