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CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#4 トイレの不安をキャンプで解消/便秘改善に効果アリ!オートミールレシピ2種

キャンプの道具や知識には、防災に役立つものがたくさんあります。でも、いくら優れた道具を揃えても、電源や水道のないストイックなキャンプ経験があっても、災害時には全く経験したことのない様々な問題が襲いかかってくるでしょう。予期せぬ事態を目の前にした時、道具や知識がいつものように使えないかもしれません。

そんな悔しい思いをしないために、災害時に役立つ情報やすぐに使える収納方法など、ちょっとしたヒントを知っておくとあなたの知識や道具がもしもの時にぐっと頼もしいものになってくれるはずです。

この連載では、無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱するCAMMOCの防災士資格を持つメンバーから、アウトドア好きの皆さんへ、もしもの時に役立つ情報とレシピをお届けします。

トイレが使用できなくなったら?

突然ですが、災害時にトイレが使用できなくなったら、あなたはどうしますか?
登山をされる方であれば山にトイレがない場合もあるため、対処方法を考えたことがあるかもしれません。一方、トイレ問題が登山への挑戦を阻む要因となることもしばしば。難しさを感じる方も多い上に、大きな声では聞きづらいセンシティブな内容のため、トイレへの疑問や不安は溜まりがち……。とはいえ、トイレの備えはあなたや家族の命に関わるほど深刻な問題です。その理由や対策について紹介します。

災害時、水洗トイレは使えないのに排泄は待ったなし

地震など災害発生後は、停電や断水、配管の損傷などから水洗トイレは使えなくなります。たとえ避難所の仮設トイレが使用可能だったとしても、大渋滞で不衛生だったりと厳しい状況が続きます。かといって排泄を我慢したり、回数を減らすために水分や食事を制限すると体調不良やエコノミー症候群を起こしさらに危険です。最悪な事態を避けるためにも、水や食料と同様にトイレの備蓄も必要不可欠なのです。

備蓄トイレはいくつ用意すればいい?

内閣府のガイドラインでは、最低3日分、推奨では1週間分としています。大人のトイレの平均回数は1日約5回。3日であれば15回分、1週間であれば35回分です。4人家族であれば、60〜140回分必要となります。結構多いなと感じるかもしれませんが、実際揃えてみると50回分でも意外とコンパクトサイズで収納にも困りません。

簡易トイレに慣れる

まず、登山用でも、キャンプ用でも、防災用でも、初めて簡易トイレを用意したらかならずしてほしいことが2つあります。

①事前にパッケージを開けて説明書を読む

トイレに行きたいと感じてから、初めてパッケージを開けて説明書を読むのは大変。簡易トイレにはさまざまな種類があるため、「尿専用だった」「使用の順番が分からない」など、簡易トイレ経験者であっても初めての商品には手間取ることがあります。つい買っただけで安心してしまいがちですが、購入後は必ず説明書を読んでおきましょう。

②実際に使ってみる

ではさっそく使ってみよう!とはいえ、平時に自宅で簡易トイレを使用する気にはなかなかなれないですよね。そこでおすすめなのが『キャンプで練習』です。「自分のテントからトイレが遠くて行くのが面倒くさい」「冬場のキャンプでトイレに行くのは寒くて辛い」といった経験をお持ちの方も多いと思います。そんな時こそ簡易トイレの練習をするチャンスです。とくに子どもは慣れない状況でのトイレに難しさを感じることもあるため、定期的に練習すると良いでしょう。

排泄物の処理方法を調べる

排泄物の捨て方は、必ずキャンプ場のルールに従いましょう。基本的には持ち帰りですが、災害時においても長期にわたりごみ収集がない場合、排泄物の臭いを漏らさないように保管することは非常に重要なことです。簡易トイレの練習と合わせて臭い対策もクリアできると良いでしょう。また、自分の住む自治体のゴミ回収方法も把握しておきましょう。

簡易トイレの内容と選び方

簡易トイレとは、基本的に凝固剤や吸収ポリマーなどで排泄物を固めて処理する袋型のトイレで種類も豊富。それぞれにメリットデメリットがあり、凝固剤タイプは比較的ゴミが小さいけれど固まるまで時間がかかり、吸水ポリマータイプはすぐにゼリー状に固まるけれど凝固剤に比べてゴミが大きくなります。実際に使用すると、自分の使いやすいタイプを判断しやすくなるでしょう。

また、被災生活が長く続き簡易トイレを使い切ってしまった時には、ペットシーツ・オムツ・生理用品などの吸水商品や、ちぎった新聞紙、おがくず、猫砂などを吸収材の代用として使用することも考えられます。自分の身近にある素材でどんなものがトイレとして使用可能かを考えてみることも防災力を高めることに繋がりますね。基本的には使い勝手やゴミ処理の観点から、簡易トイレとして商品化しているもので用意することをおすすめします。

簡易トイレの使用方法とあると良いもの

すでに簡易トイレを使用したことがある方は感じたことがあるかもしれませんが、袋状の簡易トイレを使用するのはなかなか難しいものです。もし在宅避難で自宅の便器が安全に使用出来る場合は、便器に一枚ビニール袋をかけ、その上に簡易トイレを付けて使用することができます。しかし、トイレの窓ガラスが割れているなど建物に危険があったり、便器が傾いたり亀裂が入り座ることが出来なかったりする場合には、簡易便座の使用をおすすめします。避難所や車中泊で避難する場合も、個人で簡易便座を持っていると心強いです。

私たちが愛用している簡易便座は「PATATTO 350+」という商品。便座やゴミ箱として活用でき、天板をつければ椅子として使用可能。収納時は厚さ4cmとコンパクトで持ち運びにも便利です。

窓付きレインポンチョ(4290円/ソルシオン)

また、簡易便座を使用する場合は、トイレ用の小さなテントがあると良いのですが、そのような装備がなくてもポンチョや巻きスカート、折りたたみ傘などで下半身を隠すものを利用しましょう。

暮らしの見直しも防災対策の一つです。山で見かけることもある“バイオトイレ”は、水を使わずに微生物の動きで排泄物を分解・処理します。サスティナブルで環境にも優しいトイレであり、防災用品としても注目を集めています。都市部では管理が難しいという現状もありますが、このような自然の力を活かした対策の発展が防災をより持続可能な形にすると信じ、CAMMOCではSDGs防災キャンプに取り組んでいます。

今月のレシピ/便秘改善に効果アリ!オートミールレシピ2種

野菜不足になりがちな災害時には、手軽に調理できて食物繊維や栄養素が豊富なオートミールがおすすめ!普段食べ慣れない方にもおすすめしたいオートミールをご紹介します。

【オートミール中華風卵粥】1人前

材料(1人分)

オートミール……30g
溶きたまご……たまご1個分
鶏ガラスープの素……小さじ1
水……300cc
ごま油……適量
塩……適量
ネギ、ラー油……適量

作り方

①鍋に、オートミール、水、鶏ガラスープの素を入れて中火にかける。沸騰したら弱火にし、とろみがつくまで煮込む。
②溶きたまごを回し入れ、たまごがふわっとしたら塩で味を整え、最後にごま油を加える。お好みでネギを加えラー油を回しかける。

【オーバーナイトオートミール】

材料(1人分)

オートミール……30g
水分(豆乳orアーモンドミルク)……150cc
ドライフルーツ……適量
はちみつ、メープルシロップなど……適量
ナッツ、ココア、シナモンパウダー、きなこなど(お好みで)……適量

作り方

①器、もしくはポリ袋にオートミール、水分、ドライフルーツを入れて軽く混ぜ、冷蔵庫(もしくはクーラーボックス)で一晩寝かせる。
②はちみつやメープルシロップをかけ、お好みでココア、シナモンパウダー、きなこなどをふりかける。

 

クリエイターズユニット
CAMMOC(キャンモック)

左から、三沢真実、三宅香菜子、内舘綾子
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。アウトドア・フードロス・防災などの観点からドライフードに注目し、初著書「うまみがギュッ!干すだけ簡単 はじめてのドライフード(山と溪谷社)」全国書店にて絶賛発売中。

HP:https://cammoc.com
Instagram:www.instagram.com/cammoc

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PROFILE

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「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/

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