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山と温泉と地酒を楽しむ“山のセント酒” #4 日山・仏生山温泉と小豆島酒造 MORIKUNI

山歩きのあとは温泉、そして訪れた土地のおいしいものをいただきたい。そんな山旅を愛する人におすすめしたい旅先を提案します!

山と温泉と地酒

『孤独のグルメ』など、著名な漫画、エッセイを多く執筆している久住昌之さんの作品に『昼のセント酒』というグルメ漫画がある。広告代理店に勤める主人公が罪悪感を感じながらも「今日は特別!」と、昼から仕事をサボり、銭湯に浸かり、ビールを呑むという漫画だ。さすがに平日の昼から仕事はサボらない(サボれない!)が、週末山に行った後は「今日は特別!」とふもとの温泉に浸かり、地酒を土産に買い、帰宅後は山の写真をつまみに一杯やっているランドネスタッフ(大垣)がいる。

そんなオジサン女子の「山と温泉と地酒」を紹介する連載です。

瀬戸の潮風を感じられる高松の低山、日山へ。

第4回はちょっと遠出をして四国へ。香川県にある日山(191m)という低山を目指します。高松市の南部、三郎池と呼ばれる大きなため池のそばに位置する日山は、あたりにある低山とともに「クレーター五山」という不思議な名前で呼ばれています。聞くと、諸説あるそうですが、はるか昔に巨大隕石が落下し、陥没した場所があると云われているそう。太古のロマンが掻き立てられます。

三郎池自然公園の駐車場に車を停め、歩きやすい山道を楽しむこと20分。いきなり岩場が現れますが、その道を越えれば、山頂はすぐそこです。頂上の展望台からは、高松の街並みと瀬戸内海を見渡すことができ、天気が良いと、女木島や男木島など、瀬戸内の島々まで見渡すことができます。

わずか1時間足らずで登山口へ戻って来られるこのルートは、地元の方々の良いお散歩コースとなっているそうで、毎日のように登られている方もいるのだとか。

下山後は仏生山温泉へ

山で汗をかいた後は、駐車場から車で6-7分ほどのところにある、「仏生山温泉」へ。一見美術館のようなモダンな建物を入るとまず出迎えてくれるのは、雑貨やカフェのスペース。地元ベーカリーのパンや作家さんによる日用品を購入することができ、温泉へ入る前に足が止まってしまいます。

お買いものは入浴後に楽しむこととし、浴室へ向かうと、現れたのはまたもおしゃれな雰囲気の温泉……。
中庭を囲うようにコの字型に作られた3つ湯船は全て源泉掛け流し。うち2つは露天風呂となっており、温度域の異なる温泉を味わうことができます。泉質はつるつるした感触の重曹泉で「美肌の湯」と呼ばれており、神経痛・筋肉痛・関節痛などにも効果があるそう。木がふんだんに使われており、落ち着いた色合いの照明、ほどよく吹き抜ける外からの風が心地よく、いつまでもいたくなる空間でした。

お土産には小豆島の名物、オリーブから抽出された酵母で醸された日本酒を

高松市内に戻り、お土産として購入したいのが、小豆島酒造 MORIKUNIの「小豆島にオリーブの実のなるころ・・・」と限定販売されている「小豆島にオリーブの花の咲くころ・・・」という日本酒。

お米は日本棚田百選、里山百選に選ばれた小豆島の中山千枚田で作られている酒米、オオセトを使用しており、酵母は小豆島のオリーブの実から抽出された清酒酵母が使われています。芳醇な香りと整った味わいで「小豆島にオリーブの実のなるころ・・・」も美味しいのですが、さらに甘みがあり、さわやな風合いを楽しめるのが期間限定商品の「小豆島にオリーブの花の咲くころ・・・」。

もろみを一本分ずつ丁寧に袋に入れ、ガラス瓶に自然にお酒をためていく搾り方をしているため、薄くオリが絡んでおり、どことなくオリーブの可愛らしいお花を想像させるようなお酒です。

今回はこちらの2本を購入し帰路へ着くこととしましょう。

高松港からフェリーで渡った先にある、築70年の佃煮工場をリノベーションして作られた小豆島の酒蔵にはカフェやベーカリー、バーも併設されているそう。「ふわふわ。」「ふふふ。」「うとうと。」といった可愛らしい名前の日本酒も必見です。

次回は長野県の伊那谷を舞台に、お花が咲き誇る低山と、みはらし抜群の温泉、歴史や風味を楽しめるクラフトビールを紹介します。

仏生山温泉

香川県高松市仏生山町乙114-5
TEL:087-889-7750
営業時間:【平日】11:00〜24:00、 【土日祝】9:00〜24:00  ※最終受付23:00
料金:大人700円
定休日:毎月第4火曜日
https://busshozan.com/

小豆島酒造 MORIKUNI

香川県小豆郡小豆島町馬木甲1010-1
TEL:0879-61-2077
営業時間:9:00〜17:00
定休日:【ギャラリー・ショップ・カフェ】木曜日、【ベーカリー】火・水・木曜日
https://www.morikuni.jp/

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PROFILE

大垣柚月

ランドネ, PEAKS / コントリビューティングスタッフ

大垣柚月

好きな登山スタイルはテント泊縦走。中でも好きな時間はテント場で1杯目のビールを口にする瞬間で、みたい景色のためなら、地球の裏側まで行ってしまうタイプ。気がつくと困り眉になっているが、困っている訳ではない。

大垣柚月の記事一覧

好きな登山スタイルはテント泊縦走。中でも好きな時間はテント場で1杯目のビールを口にする瞬間で、みたい景色のためなら、地球の裏側まで行ってしまうタイプ。気がつくと困り眉になっているが、困っている訳ではない。

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